タリバーンが駆け落ちした男女を公開銃殺したとのニュースも衝撃的なら、以前は不倫をした女性は石打での公開処刑を覚悟しなければならなかったイランからの女性留学生が日本語で若者の純愛物語を書き、それが文学賞を受賞したというニュースは人間の可能性を広げる話として素晴らしい。しかし一方で昨晩だけで3件のソマリア人海賊による乗っ取りが新たに発生したというCNNのトップニュースも今の慌ただしさを物語る。こうなると第一次イラク戦争時の様な「多国籍海軍部隊」を派遣して海賊を一掃するのが有効と察する。ただそれを誰が主導するかが明確でない点と、事実上無政府状態のソマリアではフセインの様な倒す目標がない事がその実現を否定している。
いずれにしても米国でも金融関係者はこれまでの様にCNBCなどの市場MEDIAの論調だけを頼っていると流れを見失うだろう。例えば本日CNBCは朝からGSの話しかしていないが、CNNは上記の話題の他、明日の税金の日を現政権への抗議として米国各地で「TEA PARTY」を開く市民運動の盛り上がりがトップニュースである。このTEA PARTYを企画している人達の怒りは言うまでもなく政府と議会が行った金融機関への(事実上)無条件の救済に向けられているわけで、そのどさくさの救済で銀行としての特権を得たGSがこれからも以前の様なビジネスモデルが道義的に許されるかのかどうかの判断が市場のテーマになれば株は後半に力尽きるだろう。
このブログは終了しました。 日々のつぶやきはデイオブレコンに、 http://otakizawa.blogspot.com/ 解説はゴゴジャンTakizawa レター 今日の視点 明日の視点に移りました
2009年4月15日水曜日
2009年4月14日火曜日
週末のショット
今年のマスターズは色々な味わいがあり、近年では一番面白いマスターズとなった。まずは日ノ丸を背負った片山が立派に結果を出した事を称賛したい。そして放映権を持つCBSにしてみれば、タイガーが初日から逃げる展開では視聴率はあがらない。よって最終日のタイガーチャージが一番望ましかったわけだが今年はまさにその展開。それもミケルソンとの死闘ともなれば日曜の午後の予定を変更してテレビに見ってしまった中年男性も多かったはずだ。
そしてその二人が力尽きると今度は中年の星のケニーペリーが頑張った。また解説を担当したニックファルドもさすが3回勝っているだけあり、ポイントでは常連のジョニーミラーとは違う指摘が斬新だった。そのケニーペリーが16番でエッジからバーディパットを決めたところでCBSは彼の優勝を前提に動き始めた。私自身が自分より年長の彼がマスターズを勝つ事に興奮を感じ応援したが、40台半ばになってから活躍をはじめたこの異色の中年をどう飾るか。勝利インタビューのCBSの準備が出来上がりつつあったところでその運命は変わった。結局勝利の女神は米国人選手には微笑まなかったのである。
話を片山に戻す。彼が初日から帽子に日の丸をつけていた事は気づいた。そして最終日は背中にも日の丸を背負っていた。CBSの解説はその事には全く触れなかったが、片山から石川へと日本人ゴルファーのレベルは受け継がれていくだろうと好意的な表現をしていた。片山の好成績も然り、やはりこのレベルの戦いでは勝負はパットだ。選手がパットを打つ瞬間の集中力がテレビ画面からでも伝わるのがメジャー中継の面白さだが、昔聞いた「ショットは見せるため、パットは稼ぐため」という表現は道具が進歩した現在のプロの戦いではますます顕著になっている。
ところで週末に見事なシュートを見せたのは米海軍の3人の特殊部隊も同じだ。彼らは米国人船長がで監禁状態になった屋根付きの小型ボートの窓の奥で銃を構える3人のソマリア人海賊を、それぞれが暗闇の中で100ヤード先の米国艦船の甲板から一発で仕留めた。こちらのニュースではその時の解説がグラフィックで紹介された。艦船は大型なので揺れなかったとしても人質が乗ったボートは小型、あのサイズでは海の上ではそれなり揺れたはずだ。その揺れの中で一発で仕留めなければ人質が殺される可能性があったが彼らはそのショットを決めた。
そもそも海軍の特殊部隊のSEALSは陸軍の特殊部隊のグリーンベレーよりも給料が高い事をアフガニスタンで戦死しした将校の解説で知った。そして、彼らの集中力は時にプロゴルファー置かれる重圧以上の状況で試される。そして今回作戦は成功し米国も喜んだ。たが仕留めた的は生身の人間である。これをどう考えるか。この最大課題がこの後に残された。
そしてその二人が力尽きると今度は中年の星のケニーペリーが頑張った。また解説を担当したニックファルドもさすが3回勝っているだけあり、ポイントでは常連のジョニーミラーとは違う指摘が斬新だった。そのケニーペリーが16番でエッジからバーディパットを決めたところでCBSは彼の優勝を前提に動き始めた。私自身が自分より年長の彼がマスターズを勝つ事に興奮を感じ応援したが、40台半ばになってから活躍をはじめたこの異色の中年をどう飾るか。勝利インタビューのCBSの準備が出来上がりつつあったところでその運命は変わった。結局勝利の女神は米国人選手には微笑まなかったのである。
話を片山に戻す。彼が初日から帽子に日の丸をつけていた事は気づいた。そして最終日は背中にも日の丸を背負っていた。CBSの解説はその事には全く触れなかったが、片山から石川へと日本人ゴルファーのレベルは受け継がれていくだろうと好意的な表現をしていた。片山の好成績も然り、やはりこのレベルの戦いでは勝負はパットだ。選手がパットを打つ瞬間の集中力がテレビ画面からでも伝わるのがメジャー中継の面白さだが、昔聞いた「ショットは見せるため、パットは稼ぐため」という表現は道具が進歩した現在のプロの戦いではますます顕著になっている。
ところで週末に見事なシュートを見せたのは米海軍の3人の特殊部隊も同じだ。彼らは米国人船長がで監禁状態になった屋根付きの小型ボートの窓の奥で銃を構える3人のソマリア人海賊を、それぞれが暗闇の中で100ヤード先の米国艦船の甲板から一発で仕留めた。こちらのニュースではその時の解説がグラフィックで紹介された。艦船は大型なので揺れなかったとしても人質が乗ったボートは小型、あのサイズでは海の上ではそれなり揺れたはずだ。その揺れの中で一発で仕留めなければ人質が殺される可能性があったが彼らはそのショットを決めた。
そもそも海軍の特殊部隊のSEALSは陸軍の特殊部隊のグリーンベレーよりも給料が高い事をアフガニスタンで戦死しした将校の解説で知った。そして、彼らの集中力は時にプロゴルファー置かれる重圧以上の状況で試される。そして今回作戦は成功し米国も喜んだ。たが仕留めた的は生身の人間である。これをどう考えるか。この最大課題がこの後に残された。
2009年4月9日木曜日
視察団は東京へ
国際オリンピック委員会の視察団はシカゴから東京に移動した。彼らがシカゴに滞在した数日間のシカゴの天候は最悪。季節外れの雪の影響もあり、氷雨のミシガン湖は灰色だった。また紹介した市内の穴ボコ道は最早どうしようもなく、シカゴへのオリンピック招致の命運は尽きた様に思われた。ところが視察団はシカゴを褒めていた。社交辞令もあろうが、この状態のシカゴが本当に指名されるなら、それは候補地は最初からシカゴに決まっていたと判断せざるを得ない。そして視察のプロセスは公平をきすための行事という事になる。
元々の国民性と景気悪化の影響で膨大な資金援助を伴うオリンピック招致への国民の関心は米国が最も低い事は明らかだ。それをシカゴ出身のオバマの力ででなんとかしたいというのが地元の招致委員会の思惑だった。逆にみるなら、最高傑作の「東京」を擁しても日本が負けるなら、それは国連等国際会議での日本の位置づけも含めての世界に対する日本の影響力、存在力、政治力を本当に見直す時が来たという事である・・。
元々の国民性と景気悪化の影響で膨大な資金援助を伴うオリンピック招致への国民の関心は米国が最も低い事は明らかだ。それをシカゴ出身のオバマの力ででなんとかしたいというのが地元の招致委員会の思惑だった。逆にみるなら、最高傑作の「東京」を擁しても日本が負けるなら、それは国連等国際会議での日本の位置づけも含めての世界に対する日本の影響力、存在力、政治力を本当に見直す時が来たという事である・・。
2009年4月7日火曜日
金持ちの肖像
わざとボロボロの96年型のマツダに乗って登城するのは変だと感じた。なぜなら彼が大手ファンドにいた事は周知の事実、そこで5億円稼いだとしても何の不思議もない。むしろ当時の金融バブルからすれば、「サマーズ」のネームバリューからはもっと稼いでいてもおかしくないくらいだ。だが結局はこの白々しいさが彼のイメージを悪くした。第三次クリントン政権の弱点がそろそろ炙り出されるのではないか。万が一、UBSの隠し口座に政権関係者の名前でもあったものなら大事の途中でこの政権は崩壊するだろう。
ところでその昔は「英国にフランス風の家を建て日本人の妻をもち。」と続く金持ちを表現する有名なアナロジーがあった。だが最近は金持ちを表すアナロジーは以下の様になるという。「フランスで生まれ、英国で金融関係の仕事をする。そして銀行口座はスイスに持ち、本社はケイマンにある。・・」
今聞くと前者からは牧歌的な古臭さを感じるが、だが同時にどこかに本来金持ちが世の中で果たしてきた情緒感を残す。しかし後者は大器でもない人間が金融バブルの中でいかにはびこったかを感じさせる。ただ自分もそのおこぼれでここまできた事を考えればそろそろ潮時が近いという事か。今はその前にダウが10000まで戻る事を願わん。
ところでその昔は「英国にフランス風の家を建て日本人の妻をもち。」と続く金持ちを表現する有名なアナロジーがあった。だが最近は金持ちを表すアナロジーは以下の様になるという。「フランスで生まれ、英国で金融関係の仕事をする。そして銀行口座はスイスに持ち、本社はケイマンにある。・・」
今聞くと前者からは牧歌的な古臭さを感じるが、だが同時にどこかに本来金持ちが世の中で果たしてきた情緒感を残す。しかし後者は大器でもない人間が金融バブルの中でいかにはびこったかを感じさせる。ただ自分もそのおこぼれでここまできた事を考えればそろそろ潮時が近いという事か。今はその前にダウが10000まで戻る事を願わん。
2009年4月4日土曜日
深まる溝
本日一番驚いた事は何か。それは認識している限りCNBCではニューヨーク州内で起こった乱射事件を一度も触れなかった事だ。同局の外からの中継は反Wストリートのデモ行進の取材のみ。勿論NBC本局とMSNBCでは乱射事件をカバーしていたが、市場専門チャンネルとしてCNBCは別世界を報道していた。そして乱射の犯人は15人を殺して自殺した。
一方毎朝チェックする保守系のニュースサイトでは、欧州に留まるオバマがアラブ国王と面会した折に頭を深く下げている写真を衝撃的に取り上げていた。そしてサイトは米国の大統領が他国の国家元首に頭を下げるのは米国の恥だとして、保守系サイトとしていつにも増してオバマ個人への攻撃のトーンを強めていた。
そもそもマーケット専門のCNBCが乱射ニュースを取り上げなかった事に不自然さはない。またこの国では9.11のテロにも屈っせずNYSE(NY証券取引所)は数日で再開した。当時は其れが米国の強さだという言葉に感動した。だが乱射事件を無視した今日のCNBCには違和感を覚えた。そしてソレは株の上昇に一喜一憂する市場関係者のみで構成されるCNBCの世界と、今の米国社会が抱える歪に抑えようがない不満を抱き始めたそれ以外の人々が暮らす社会との乖離であった。だが企業業績や経済指標またチャートの世界に浸っている多くの市場関係者この社会の乖離に興味を示していない。ただ今市場の外の社会で何が起きているか、或いは何が起きようとしているか、それを無視して株式市場は大丈夫なのか個人的には疑問だ。
そう言えばオバマも欧州での歓迎で顔つきが緩んでいる印象。就任早々金融危機に忙殺されたオバマにとって今回の欧州外交は束の間の休息かもしれない。だが乱射事件が示す通り、米国内では金融危機の第二ステージが始まりつつある。早々に帰国して準備した方がいいだろう・・。
一方毎朝チェックする保守系のニュースサイトでは、欧州に留まるオバマがアラブ国王と面会した折に頭を深く下げている写真を衝撃的に取り上げていた。そしてサイトは米国の大統領が他国の国家元首に頭を下げるのは米国の恥だとして、保守系サイトとしていつにも増してオバマ個人への攻撃のトーンを強めていた。
そもそもマーケット専門のCNBCが乱射ニュースを取り上げなかった事に不自然さはない。またこの国では9.11のテロにも屈っせずNYSE(NY証券取引所)は数日で再開した。当時は其れが米国の強さだという言葉に感動した。だが乱射事件を無視した今日のCNBCには違和感を覚えた。そしてソレは株の上昇に一喜一憂する市場関係者のみで構成されるCNBCの世界と、今の米国社会が抱える歪に抑えようがない不満を抱き始めたそれ以外の人々が暮らす社会との乖離であった。だが企業業績や経済指標またチャートの世界に浸っている多くの市場関係者この社会の乖離に興味を示していない。ただ今市場の外の社会で何が起きているか、或いは何が起きようとしているか、それを無視して株式市場は大丈夫なのか個人的には疑問だ。
そう言えばオバマも欧州での歓迎で顔つきが緩んでいる印象。就任早々金融危機に忙殺されたオバマにとって今回の欧州外交は束の間の休息かもしれない。だが乱射事件が示す通り、米国内では金融危機の第二ステージが始まりつつある。早々に帰国して準備した方がいいだろう・・。
2009年4月3日金曜日
未体験ゾーン
G20は何もかも予定通りだった。そして主催国首相のブラウンではなく、オバマが記者を集めた締めくくりの演壇に立った。そこで彼はいつも様に流眺なスピーチを披露。インド、中国、豪州の記者による飛び入り質問もジョークを交えながら無難にこなしていた。そしてこの演出は結局世界はまだ米国を中心に回っている事を再確認させる意味で効果があった。しかしそこで「世界経済は今日から回復に向かう」と宣言したオバマ発言とは裏腹に世界は全く未経験の世界に突入した。では何が未体験なのか。
それは、ロンドンの街を埋め尽くしたデモが示す様に、「完全なる社会主義体制」を宣言しない限りは必ず発生する救済上の不公平感との軋轢である。特にこの軋轢は既に社会主義政策を行いながら表面上それを認める事が出来ない矛盾を抱える米国でますます過激になるだろう。そんな中で一昨日のNYTIMESの社説に「オバマ政権の救済は社会主義よりも始末が悪い」との論文が載った。筆者のノーベル賞学者の趣旨は、直近の官民共同の不良債権買い取りの仕組みを含め、市場はWIN/ WINと評価する一方でここまでの一連の救済案は実際はWIN/WIN/LOSE(投資家/株主/納税者)であると糾弾する内容となっている。
だがそもそもどの敗戦処理例をみても、その復興過程で完全な平等などあり得ない。そしてこの政権が始まる際に視点では、ブッシュ政権はハリバートン等の民間の特定企業に便宜を図ったが、大統領が誰であっても民主党政権下では民間(企業)が国家そのもの(納税者)を食い物にする可能性が高いとした。ここまでの展開はその通りになっている。ただここからが未体験だ。AIG然り、現代社会においては緊急処置として行った処遇はネットなどの新しいMEDIAの影響で後から暴露される時代になった。こうなるとその事実関係はともかく、事が進まない可能性がある。政権が中央突破を図ろうにもポピュリズムに踊らさた議員による抵抗が予想されるのだ。
今後はこの様な筋書きが待っている。ではそんな中でも経済は順当に回復するだろうか。そもそも混乱期が大チャンスであった代表例は三菱。三井と住友が江戸時代から長い時間を経て財閥になったのに対し三菱は混乱に乗じて一気に躍り出たのは有名だ。特に藩札の買占め、また西南の役に慌てた新政権が三菱に物資の輸送で巨万の利益を落とした逸話は堺屋太一氏の小説やウイキディアに詳しく書かれている。そして三菱は日銀総裁を立て続けに出してその後の日本を牛耳っていくが、三菱の利益が日本の国益にもかなっていた事は今は誰も否定できない。しかしこの様な混乱期の利益独占が仮に今起きたらどうか。恐らく反資本主義テロの標的になるなるだろう
それは、ロンドンの街を埋め尽くしたデモが示す様に、「完全なる社会主義体制」を宣言しない限りは必ず発生する救済上の不公平感との軋轢である。特にこの軋轢は既に社会主義政策を行いながら表面上それを認める事が出来ない矛盾を抱える米国でますます過激になるだろう。そんな中で一昨日のNYTIMESの社説に「オバマ政権の救済は社会主義よりも始末が悪い」との論文が載った。筆者のノーベル賞学者の趣旨は、直近の官民共同の不良債権買い取りの仕組みを含め、市場はWIN/ WINと評価する一方でここまでの一連の救済案は実際はWIN/WIN/LOSE(投資家/株主/納税者)であると糾弾する内容となっている。
だがそもそもどの敗戦処理例をみても、その復興過程で完全な平等などあり得ない。そしてこの政権が始まる際に視点では、ブッシュ政権はハリバートン等の民間の特定企業に便宜を図ったが、大統領が誰であっても民主党政権下では民間(企業)が国家そのもの(納税者)を食い物にする可能性が高いとした。ここまでの展開はその通りになっている。ただここからが未体験だ。AIG然り、現代社会においては緊急処置として行った処遇はネットなどの新しいMEDIAの影響で後から暴露される時代になった。こうなるとその事実関係はともかく、事が進まない可能性がある。政権が中央突破を図ろうにもポピュリズムに踊らさた議員による抵抗が予想されるのだ。
今後はこの様な筋書きが待っている。ではそんな中でも経済は順当に回復するだろうか。そもそも混乱期が大チャンスであった代表例は三菱。三井と住友が江戸時代から長い時間を経て財閥になったのに対し三菱は混乱に乗じて一気に躍り出たのは有名だ。特に藩札の買占め、また西南の役に慌てた新政権が三菱に物資の輸送で巨万の利益を落とした逸話は堺屋太一氏の小説やウイキディアに詳しく書かれている。そして三菱は日銀総裁を立て続けに出してその後の日本を牛耳っていくが、三菱の利益が日本の国益にもかなっていた事は今は誰も否定できない。しかしこの様な混乱期の利益独占が仮に今起きたらどうか。恐らく反資本主義テロの標的になるなるだろう
2009年4月1日水曜日
魂か、薬か。
物事では各論に対応する専門家の意見と世の中の流れを達観視する人の視点との間には明確な違いが生ずる。勿論日々のマーケットは前者の視点が重要になるが、最終的に自分の立ち位置の地殻変動は後者の視点がなければ確認できないと考える。そんな中でバーナンケは学者として長く研究してきた大恐慌時のFEDの失敗のテーマを今は自分がFED議長として活かす立場にある。金融危機は誰にとっても災難だった。だが研究者としてはこの機会は研究の成果を試すチャンスでもある。そして市場参加者はここまでのバーナンケの行動を評価している。ただ彼を批判する勢力もある事実だ。私にはこの違いは、核爆弾開発に関わった研究者チームを後からどう見るかに等しい。
研究者にとって自分の研究の成果を試すチャンスが得られるという事は幸福だろう。そして研究者はいろんなモノや状況を作り出す。だがそれが政治や戦争の道具である事に後で気づくケースもある。そういえば今のバーナンケに比べると前任のグリーンスパンは、研究者というより歴史感や哲学をその判断に含んでいる事が感じられた。しかしその彼でも全てを的確に判断し、的確に行動に移す事はできなかった。それが人間だ。ではFED議長としてバーナンケの方が良いのか。そんな事はわからないが、今バーナンケが正しいと信じて生み出しているドル札を想像しながら一つ疑念がよぎる。それは米国にとって大恐慌の経験は本当に悪だったのかという事だ。
バーナンケはソレを避けようと最後の手段でもあるドル札の印刷を開始した。だが少なくとも私にはあの大恐慌の経験で米国は強くなったと感じる。ただその条件だったのが当時の米国人には失敗の痛みを受け入れる魂があった事だ。繰り返すと、研究者としてのバーナンケにとって大恐慌はFEDの失敗のサンプルにすぎない。しかし歴史では失敗も必要悪である事がある。この点についてオバマもガイトナーも同じセリフを言う。「我々はこの金融危機から学び、もっと強い米国となり立ち直る」と。だが豊かさが頂点を極めた後の米国のデモクラシーの中で揉まれる政権がここに至るまでに取った救済、またバーナンケFEDによる無限大のドル札の印刷は失敗による痛みの回避ではないのか。魂のないデモクラシーとは恐ろしく醜い。4回に渡ってNHKが取り組んだ特集を見る限り、正直これならプーチンロシアの方が強くなると確信した。(プーチンのロシアシリーズ)
そう言えば最近友人が珍しい癌になってしまった(耳下癌)。彼はまだ若い。今彼は果敢にも最も強い化学療法でガン細胞を断ち切ろうとしている。そばで見ている知人によると、治療からは想像を絶する苦しさが伝わるという。いずれにしても、人は己の失敗よる痛みさえも避けてしまうようになっては、強くなって再び戻ってくる事は絶対にないと私の歴史感は語る。だとするとバーナンケの実験は実はモルヒネ、終末ケアの始まりという事になる。
研究者にとって自分の研究の成果を試すチャンスが得られるという事は幸福だろう。そして研究者はいろんなモノや状況を作り出す。だがそれが政治や戦争の道具である事に後で気づくケースもある。そういえば今のバーナンケに比べると前任のグリーンスパンは、研究者というより歴史感や哲学をその判断に含んでいる事が感じられた。しかしその彼でも全てを的確に判断し、的確に行動に移す事はできなかった。それが人間だ。ではFED議長としてバーナンケの方が良いのか。そんな事はわからないが、今バーナンケが正しいと信じて生み出しているドル札を想像しながら一つ疑念がよぎる。それは米国にとって大恐慌の経験は本当に悪だったのかという事だ。
バーナンケはソレを避けようと最後の手段でもあるドル札の印刷を開始した。だが少なくとも私にはあの大恐慌の経験で米国は強くなったと感じる。ただその条件だったのが当時の米国人には失敗の痛みを受け入れる魂があった事だ。繰り返すと、研究者としてのバーナンケにとって大恐慌はFEDの失敗のサンプルにすぎない。しかし歴史では失敗も必要悪である事がある。この点についてオバマもガイトナーも同じセリフを言う。「我々はこの金融危機から学び、もっと強い米国となり立ち直る」と。だが豊かさが頂点を極めた後の米国のデモクラシーの中で揉まれる政権がここに至るまでに取った救済、またバーナンケFEDによる無限大のドル札の印刷は失敗による痛みの回避ではないのか。魂のないデモクラシーとは恐ろしく醜い。4回に渡ってNHKが取り組んだ特集を見る限り、正直これならプーチンロシアの方が強くなると確信した。(プーチンのロシアシリーズ)
そう言えば最近友人が珍しい癌になってしまった(耳下癌)。彼はまだ若い。今彼は果敢にも最も強い化学療法でガン細胞を断ち切ろうとしている。そばで見ている知人によると、治療からは想像を絶する苦しさが伝わるという。いずれにしても、人は己の失敗よる痛みさえも避けてしまうようになっては、強くなって再び戻ってくる事は絶対にないと私の歴史感は語る。だとするとバーナンケの実験は実はモルヒネ、終末ケアの始まりという事になる。
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