2011年7月22日金曜日

相場のヒント 



(引用 Sean Corrigan of Diapason)

上は有名オークションイ会社のサザビーズのチャート。2流以下の情報が氾濫する中で、大局が見えにくい日本の個人投資家には参考になるだろう・・

2011年7月20日水曜日

狂乱の20年代の再現と新土地神話




ニューヨークタイムスによれば、前回の選挙で上院議員を引退したクリスドット氏は最近グチをこぼしているらしい。愚痴とは自分の名前の付いた法案のドットフランク法について。彼は出来れば法案から名前を外してほしいと相棒だったバーニーフランク議員に漏らしているとのこと。クリスドット氏はこんな法案に自分の名前がついていると、孫が可哀そうだと考えているらしい・・。

つまり、金融危機の再来を防ぐため、昨年オバマ政権が死力を尽くして成立させたドットフランク法案(金融改革法案)は、今は見るも無残な哀れな状態(骨抜き)になっているというのである。そんな中、本日ラスベガスの著名な企業家のスチィーブウィン氏がオバマ政権を「反ビジネス」と激しく批判した。クリスドット法然り、スティーブウィン氏やドナルドトランプ氏に加え、金融によって雇われた共和党系のロビーイストは米国から全ての規制を取り外そうとしているようだ。

この状況を冷静に観ると、リーマンショックを大恐慌とダブらせたのは間違っていたのではないかとの思いが走る。もしダブらせるなら1910年前後。実はこの頃にもNYの銀行の倒産をきっかけに米国には金融危機が走った。この倒産は陰謀説が好きな人はJPモルガンが仕組んだと主張する。当時の米国はまだ建国当時の反金融の風潮が残り、そこでJPモルガンは風説を流布して金融危機を起し、米国に巨大金融資本が必要である事を知らしめる必要があったというのである。

真実はともかく、この危機をきっかけに金融の大資本化(TOO BIG TO FAIL)が促進されたのは事実だ。なによりもFEDが誕生した。そしてウイルソンの時代が終わるとハーデイング クーリッジ フーバーの共和党の大統領が連続して登場。これが20年代だ。この時代は世界大戦後の復興外需と国内の規制緩和で米国の景気はすこぶる良かった。だが一方で米国はデタラメになりすぎた・・。

近々HBOでシリーズ第二段が始まるBOARDWALK- EMPIREは、この時代にアトランティックシテイーを東海岸を代表する歓楽街へ変貌させた実在の州の財務官(トレジャラー)が主役。彼は禁酒法ができた事で逆にモラルが崩壊していく時代を象徴する人物だ。彼はハーデイングの選挙参謀を務めるかたわら、上級地方公務員の特権で酒の横流しで儲け、更に公金でホテルに住む。そこに愛人を囲い、都合の悪い人間はカポネなどのギャングを使い殺す。だがニュージャージーは潤った・・。(冒頭の写真は有名なラッキー ルチアーノやホワイトソックスに八百長をさせたアーノルドロスタインなどとテーブルを囲む主人公)

事実としては彼は告発され刑務所で人生を終えるが、今オバマを批判し、大統領選挙に出る出ないと騒いだトランプ氏や、今日のスティーブウィン氏の口上を読むと、この主人公が前シリーズで言ったセリフを思い出す。もしかしたら、ドットフランク法も近代の禁酒法になってしまうかもしれない。これで次の大統領が共和党から出ようなら、バーナンケ議長は大恐慌を心配する前にモラルを失った20年代の再現を意識する必要があるだろう。

ところで、今日はヘッジファンドが米国内の農地を買い漁っている状況も報告された。2010年からの1年で中西部の農地の値段はなんと15%の値上がりだという。同じ期間に住宅価格は下がった。街の住宅価格が下落し、一方で広大な農地が15%も値上がりする状況とはなんだ。かつて狭い街場の平地を巡り土地神話を経験した日本人は想像できるだろうか。これがバーナンケFEDによる一時的バブルならいずれ農地の価格は下がる。だがそうでない場合、日本のバブル崩壊よりももっと恐ろしい事が待っている可能性を秘める・・。



http://www.hbo.com/boardwalk-empire/inside/extras/download/wallpapers.html#/boardwalk-empire



2011年7月19日火曜日

12人目のディフェンダー















共和党を代表するテレビタレントにグレンべックという男がいる。彼は昨年世界が南アのワールドカップに熱狂する様をみて、” みろ、だから俺はサッカーが嫌いなんだ”と平然と言い放った・・。

良くも悪くもこれが今の共和党かもしれない。小世界の米国が大世界の地球を眼下に置かないと気が済まない。だから世界と協調し、新しい米国の姿を模索するオバマ政権は軟弱で許せないのだ。だが今の米国ではこの様な狂人集団はマイノリティーである。特に若者は今の米国に絶対性など感じていない。だからこそ国民が団結する必要もそれなりに判っている。その象徴が米国の女子サッカー代表チームだ。チームの愛称は”ヤンクス”と“スターズアンドストライプス”。言うまでもなくヤンクスの愛称はヤンキースが有名だが こんな愛称がつく背景にはこの代表チームは米国には珍しい「国家的」な存在であり、時に国威高揚の意味が含まれているからである。そして今回のチームの実力は91年と99年にワールドカップを制したチームより上だとされた。ならば圧倒的迫力のワンバック選手に加え、美貌と実力にアバンギャルドが加わったのキーパーソロ選手をナイキがほっておくはずがない。ワールドカップ期間はかっこいいCMが連日流され、このチームが優勝する瞬間に向かってシナリオは造られていった・・。

そして昨日、米国人の友人一家を招いて観賞したゲームのESPNの解説は秀逸だった。始まって20分、米国はゴールポストという12人目のディフェンダーの存在に気づく。ただ震災を背負うナデシコの見えない力には米国は準備していたはずだった。

最早ゲームの解説はしない。ただ米国の立場で言うと、前半で12人目のディフェンダーに気づいたらなぜ得点後に油断したのか。米国はPKを想定しない致命的ミスを犯した。具体的には、金髪をなびかせ前線に有効なボール出し続けたラピノエ選手をワンバック選手が2点目を決めた直後に後退させたこと。彼女の交代で入った選手がPKの3人目として決定決な失敗をした。このコーチの采配はPK戦で頼りなるベテランのチェイニー選手が前半で負傷退場したいた状況からすれば、米国にしては珍しい「想定外の判断ミス」だった・・。

それでも個人的には米国のサッカーチームにナデシコに劣らない好印象をもっている。なぜなら米国のサッカー代表は金まみれの他の米国スポーツにはない真摯さがある。特に人気も実力もある女子代表は、ソレにおごらず、コーチを他国から招き(米国のコーチはスウェーデンの名選手)練習量は世界一とされた。そしてその米国が大舞台で敗れた相手は日本のナデシコだった。

ただいくらナデシコに技と精神力があるとはいえ、普通ならありえない結末。ゲーム後、ESPNの解説者と同じ記憶がよみがえった。それは呆然とする米国選手の顔が、一体に何に負けたのか判らない表情だった80年冬季五輪のソ連のアイスホッケーのナショナルチームの選手と同じだった事だ。解説者はこの日本の勝利はあの時のアメリカに匹敵すると言った。

そもそもミラクルオンアイスと称されるその勝利は、米国近代史において単なるスポーツを超越した出来事としてジャーナリズムの観点からも注目される転換点だ。当時のアメリカは戦後において最悪期。発端はオイルショックとされるが、本質は戦後の繁栄のモーメンタムが失われた事だろう。クライスラーは倒産、街は失業者にあふれ人々はガソリンを求め長い列をつくった。

そして軍事力もソ連に勢いがあり、イラン革命で米国は国力の低下を露呈した。そんな時、米国の若い学生チームが最強と言われたソ連代表に勝った。事前にソ連のアフガン侵攻に抗議して米国はモスクワ五輪のボイコットを表明、ソ連は対抗処置で米国本土での冬季五輪を辞退すると思われた。しかし勢いに乗るブレジネフは、ソ連の強さを世界に示すために敢えて選手団を送り込んだ。その中心が職業軍人で占められたアイスホッケーの代表チーム。米国は直前の遠征でソ連のBチームに敗北、サイボーグの強さのソ連代表は事前試合でNHLプロ選抜を蹴散らした。

30年前、日本でNHKの衛星生放送で観たその試合の興奮は今でも鮮明に覚えている。ゲームは予想通り圧倒的にソ連が優位に進める中、途中から「神の意思」が漂った。そして米国が勝利した瞬間、普段はミラクルの言葉をあまり使わない米国が歓喜した。そしてこのどん底から米国はレーガン時代を経て頂点を極めたのは御承知の通り。一方でソ連は衰退へと向かった。

最後に、ゲーム後からずっと考えている。神はなぜ日本を勝たせのか。もし答えがなぜ大津波が日本を襲ったのかの延長なら、日本はミラクルオンアイス後の米国の軌跡を学ぶべきだろう。一方の米国も自分達がなぜ負けのかを自問自答すべきかもしれない。まあ今日の周りの米国人の雰囲気はグレンべックと大差ない。彼らには 野球 アメフト バスケットボールの米国発祥のスポーツがある。その世界のマネーは金融市場を媒介に今のところ衰える雰囲気はない。だが米国人の大半が大世界の価値観に興味がないというなら、その時はソ連と大差ない運命が待っているのはないだろうか・・。















































2011年7月15日金曜日

70年ぶりの真剣勝負


「とりわけ、太平洋艦隊司令長官だったチェスター・ニミッツは、い号作戦での前線視察の予定を暗号解読で知ったとき「山本長官は、日本で最優秀の司令官である。どの海軍提督より頭一つ抜きん出ており、山本より優れた司令官が登場する恐れは無い」と判断し、殺害計画を実行させたほどである・・。」


 (WIKIPEDIA、山本五十六から)


今日のNYタイムスのスポーツ欄の特集は日曜日の日米血戦。そこにナデシコ賞賛の声は最早ない。そんな時期はとっくに過ぎ、米国は国力を挙げて日本を倒しに来た。これまでの人生で様々なスポーツを観てきたが、米国が国を挙げてチームスポーツで日本を相手にここまで本気になった記憶はない。オリンピック競技のバスケットは日本は対象にならず、バレーボールの人気は万年低位だ。そして日本が米国を倒したと思っているベースボールは、米国は国力を挙げて本気になった事はない。

NYタイムスは米国選手の声を伝えた。総合すると、まず彼らは必ずサワを潰しに来る事がうかがえる。米国は負けるとは思っていないが、日本がかなりの強敵である事は悟った。誰も過去の戦績などは意識していない。こんな時の米国は日本人が考える「正義の超大国」米国ではない。つまり横綱相撲などしないということだ。

太平洋戦争では日本に負けるとは終始考えていなかった。ルーズベルトにとってもし日本が攻めてくれば儲けものだったのは事実。だが実際の戦闘が始まると現場は日本を侮っていた事を知る。そして取った行動は躊躇なく山本五十六を狙い撃つ事だった・・。

太平洋戦争での米軍関係者の死者は10万。一方ヨーロッパ戦線では30万人。地上戦では双方の名もない兵士が血を流し、またときに一般市民を巻き込むことをいとわなかった米国も、特定の上級軍人をターゲットにした作戦は山本五十六以外にほとんどやっていない。つまり勝利までの過程を逆算する時、絶対に倒すべきは手段をいとわず倒す。この残酷さをもった米国と対峙する日本はその本当の真価が問われる。

真珠湾から70年ぶりの日米の真剣勝負になるこの試合、日本はその準備があるだろうか。報道では勝った方の国旗の色で月曜日のエンパイアーステートビルは飾られるという・・。





米国に矜持があった時代




(添付チャートはDoubleLineのJeff Gundlach作成の引用)

CNBCに登場するマネーの亡者は金融市場が苦しくなればバーナンケは助けるしかないと異口同音に言う(QE3)。ソレが彼らの相場感の前提であり、今彼らの多くは米国債の発行枠引き上げ問題でオバマと対峙する共和党が増税を阻止する事を応援している。だが普通に考えれば正しいのはオバマだ。なぜならオバマ政権は彼らが引き起こした金融危機で、本来は彼らが背負うはずの負債を国が肩代わりした。結果米国債が大量発行された。しかしこんな事は続けられない。だから国家財政を元に戻すためにもオバマは今度は彼らの様な金持ちから税金をとるしかない。ところが共和党下院は増税は受け入れらないの一点張り。その根底をなすのがレーガン以後の減税信仰である。そしてその矛盾に便乗しているのがバフェットのレベルになれない金の亡者達。

多くの人は知らないが、そもそも米国は過去の様々な困難を国家の協調で克服してきた。実は国が苦境にある時、金持ちが払った税金は多大である。それが上のグラフ。そしてその下には米国の債務残高のチャートを入れた。実はダウのチャートもこの債務残高と同じカーブである。これをみると米国は20年代に世界の頂点にたったにもかかわらず、その株価も債務残高も50年以上低位で推移した。それが84年から爆発的に急上昇したわけだが、ここに今の米国がレーガンを崇める理由がある。レーガンは彼こそが一定の枠内に収まっていた米国債残高を野放図にした張本人だが、株と共に米国人の生活は豊かになった。そしてその間に米国債の消化が問題にならなかったのはクリントン時代の世界経済の成長と日本のデフレによる資金還流が貢献したからだ。こうみると、レーガン以降の米国は借金で株のインデックスを買ったともいえる。ならば債務と株のチャートが同じカーブ野は当然。ただそれを支えた成長に陰りが出るとブッシュは限度を超えた規制緩和と流動性に頼ってしまった。ならば崩壊は必定。では今その崩壊から立ち直れないからと言ってまたここでレーガンを持ち出していいのか。

レーガンが成功したのは、その前に長い矜持の時代があったからである。しかし今その前提はない。存在するのはレーガン時代に甘やかされたベービーブーマー。そして彼らをの票が全てである今の政治家に対し、オバマは今考えるべきは次のELECTION(選挙)ではなく、次のGENERATION(世代)だと言ったという。そしてそのためには再選されなくてもよいといった話が伝わっている。やや美談すぎるか。この話が本当なら本来のオバマを取り戻したオバマにもう一度期待してみたい・・。


<読者へのご連絡> 

ブログの有料化の準備が整いました。8月より、新サイト<真マネー原理 プロ>をレジマグサイトでスタートします。


2011年7月14日木曜日

国の宝

ESPNの解説は、彼女のことを National Treasure (国の宝)と呼んだ。少し大げさ。正直最初はそう思った。ただその彼女のミスで先取点を取られても、ナデシコは落ち着いていた。直ぐに同点。そのまま迎えたハーフタイム、前回の米国ナショナルチームのキャプテンで今回ESPNで解説を担当した女性は〝米国の決勝の相手はJAPAN”と断言した。(これはこれで見事)そして〝誰もバルセロナのレベルになれない。でも今世界でバルセロナに一番近いのはナデシコJAPAN”と言った・・。確にナデシコはWBCを連覇の野球や上野が活躍したソフトボールとも違う。何が違うのか考えると、結論はキャプテンシーに行きついた。恐らく解説の彼女は、キャプテンとして米国を率いた経験から、体力で劣りながら次々に西欧のアマゾネス軍団を倒すナデシコのキャプテンSAWAを尊敬しているのだろう。そして彼女の価値は実は日本人の自分が一番気づかないのかもしれないと思った・・。

そもそも日本は世界に通じるキャプテンシーを自分で発した経験に乏しい。元々そういうカルチャーではなく、産業界をみても社長が一番目立つ米国とは価値観が異なる。そして良くも悪くもキャプテンシーの欠如の象徴が内閣総理大臣だった。こちらではいまだに中曽根とコイズミしか認知されないが、一方で何があってもレジティマシークライシス(国家統治の正当性)が揺らがないのは日本ぐらいだ。では日本にとってNATIONAL TREASUREとはなんだろう。国策は此処を守る事から始まるはず。一体どれだけの人が日本の宝が何であるかを意識しているのだろう・・。



2011年7月13日水曜日

スプレッドの魅力と罠(顧客レター)



そういえば昨日は午後に金先物が急落する場面があった。株/債券がリスクオフモードの時、それまで独歩高だったゴールドが突然急落するパターンは過去にもあった。多くの場合その前後で株の売りと債券の買いはパニック感が漂った。そしてこの様なケースの多くは、ヘッジファンドが何かの取引で損が拡大し、追加の担保を迫られたのケースだとされた。確かに、この5年間でもゴールドはもっとも安定的にロングポジションを維持できた商品。つまりヘッジファンドは為替や株で損を出すと、ゴールドを売り担保に換える仕組みが出来あがっていたのである。

ならば昨日の午後からのこの24時間の株と債券の派手な動きはソレを前提すべきか。そして今商品系のヘッジファンドで一番危険で一番魅力的なスプレッドと言われるのモノがある。まるで毒を持ったバラのような話だが、そのスプレッドとはブレントとWTIらしい。(北海とテキサスの原油先物)

例えば金と銀の相関は長いモノで1000年のチャートがある。そして今の金/銀の代表的な相場感はレンジ内を想定している。つまりフィボナチ。それに比べオイルのスプレッドは歴史が浅い。永らくWTIがブレントを1ドル程度上回る決めごとで推移してきたが、元々そこに金融商品のスプレッドにある確固たる理論はない(せいぜい純度)。

ではいつの間にか米国がロシア サウジに肉薄する3位の産油国になり、本来自然保護の民主党のオバマ政権が産油大国化宣言をする中でこのスプレッドは売りか買いか。この姿勢を前提にすればスプレッドは拡大する予感。だが先に欧州が衰弱すればその限りではない。いずれにしても未知のチャートの魅力はここ。そして今、このスプレッドの甘い罠にはまったヘッジファンドの出血が激しいらしい。(WTI買い/ブレント売りの損失拡大)

さて、連日のとりとめのない値動きの中で隠れている要因がある。それは前述の様に様々なスプレッドの前提への揺さぶりだ。例えば欧州では昨日から格付け機関の格付けを敢えて無視する行政指導の話が出ている。また先物市場では、本来金融商品までを扱うはずの金融機関が、今は先物の対象となるモノを仕込んでいる噂が聞こえてくる。

もともと先物やデリバテイブ等は所詮は約束ごとである。一方でこの国では約束を守れず、それを誰かに転嫁するのはスキルとなった。そしてその最後の受け皿だった米国債までがついにソブリンリスクの対象になる時代が始まった。ならば金融機関がその先にまで手を出しても不思議はない。

つまり、欧米の一部の金融は表向き市場の混乱を理由にFEDにQEを続けさる一方、実はその金でモノを抑えにかかっている可能性がある。やはり彼らの方が先が見えているのだ。ただマネーをとり扱う金融にここまで許したら世界は終わりに近い。しかし今の米国は金融と実体経済のバランスがおかしくなってしまった以上、最早コレは陰謀というよりは宿命として我々は準備すべきだろう。

そしてその本質に対して現象でしかない今の金融市場のボラティリティの中でバタバタするのはゲームとしては面白い。だが、一時そこで勝ったからと言って生き残りが保証されるものではない。まあ何らかの約束を前提にした金融市場のこれまでの前提に限界が訪れた時に人は何を求めるか。次のフェーズは相場の転換点ではなく恐らくは歴史の転換点のプロローグだろう・・。

Subject: TAKIZAWAレター
Date: Tue, 12 Jul 2011 06:08:18 -0700






突発的な出来事なしにNYが開く前に債券先物(TY)が80万枚の出来高。殆どはペイントレードだろう。そして敢えて冷静にみると、ギリシャにせよ、イタリアにせよ、スペインにせよ、なんにせよ、そのヘッジで今の不健全で不透明な米国債をここまで買い上がらなければならないのは別の意味で末期症状だろう。相対的ではなく、米国の力を冷静に見てきた立場として、このルールの根本である米国のアンカー理論を先を急がなければならないと感じている・・。

この本質とは別に、昨日紹介した1294レベルのサポートを試した株(SPU)は、この後突発ニュースが無ければかなり戻る。そして次に下がるかどうかはJPの決算を観てから・・。つまり今日の米国債はデイトレードでは絶好の売り場・・。

一方で大水害と大干ばつの米国のコントラストは今の米国の二極化の象徴。米国議会の舞台は、米国という国家の体裁よりも自分の主張をぶつけ合う事が優先される場。ソレに政権が対峙するわけだが、どっちに見方しても再選が苦しいオバマ政権はインディペンデントを意識している。米国のインディペンデントは、自分ではなく国の行く末を心配する唯一の層。オバマはこの人々の信頼を取り戻さなければならない。つまりはオバマもこの声を代弁するならば、安易な妥協はないという事である・・。