2007年8月4日土曜日

ベアスターン株の謎

それにしても今回の下げ相場で最大の謎は、起点となったベアスターンの株の値動き。一言で言ってこれだけの騒ぎの基点の割にはなぜ未だに100ドル以上もしているか。中小のモーゲージ関連株は一日で半分以上の時価総額を消滅するところもある中、本日は先月話題となったファンドの顧客がまずベアとその役員に対して訴訟を起こした。そして同社としては3番目となる別のヘッジファンドの大損の話が出てもまだ株は100ドル台・・。ベアとGSをふくめたWSの証券4社のボーナスはここ数年数兆円と言う信じられない水準が続いたが、このWSの4社と、世界の他の産業の全ての会社の間にはその報酬差が正当化される実力差が本当にあるのか。今WSを中心とする市場関係者はヘッドラインリスクからのVOLATILITYのマネッジに追われている。だがこのベアの株の動きが示す不可思議な感応度が個人的には最大の謎である。この事実を曖昧に考え、そして仮にソレが間違っていた場合が最大のリスクであり、この相場の難しいところだろう・・。

0 件のコメント: