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2013年6月5日水曜日
二股社会の迷い マネー原理プロから
ニュースを見ていてたら、弁護士の犯罪をやっていた。小泉政権時代の改革で弁護士はやたら増えた。今彼らの多くは仕事が無くなり、犯罪をする弁護士が出始めたという。こうみると、あの司法制度改革は何だったのか。
米国では弁護士の犯罪などニュースではない。バブルが崩壊した94年頃、日本社会の専門家で当時から著名なエコノミストだったロバートフェルドスタイン氏が、(当時はソロモンだったと思う)日本経済が使うの接待費と、米国経済が使う訴訟費用は、対GDPで同額であると指摘していた。この指摘は衝撃的だった。
何が衝撃だったかというと、金額の大小ではなく、アメリカ人の彼に、日本社会が見切られていた事が衝撃だった。世界を知らない日本人には想像も付かない比較。性善説社会での潤滑油と、性悪説社会での防衛費が同じになる。その後日本はどこに向かっていったか。
ご本人の意図はわからないが、フェルドスタイン氏は、日本の政治にも多大な影響を与えたと思う。そして今も日本では、性善説社会を維持するための教育と、性悪説社会で効果がある法改正があっちこっちで同時に行われている。
性悪説社会が悪いというつもりは全く無い。むしろ資本主義や市場原理には性悪説のほうがあっていると思う。しかし日本社会は何を目指しているのか。この両方を使いこなせるなら、日本は凄い事になる。すべての社長がSONYの平井社長のような能力をもつだろう。
だがその理想が達成できない場合、高望みしないほうが良かったということになるのではないか。(制度の意味で)来乱高下する日経平均を見ながら考えよう・・。
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