2013年11月10日日曜日

神々しい日本人 史上最大の影響力になるか

             京都大学の望月教授


インターネット社会の生みの親の一人、テッドネルソン氏が、彼こそがあの伝説のナカモトサトシだと主張しているが京都大学の望月教授。日本が生んだ偉大な天才と言われて久しい教授だが、今のところ教授はナカモトサトシかどうか沈黙をしている様子。
                
http://qz.com/86255/the-mysterious-creator-of-bitcoin-could-be-japanese-mathematician-shinichi-mochizuki-says-the-inventor-of-hypertext/      
                          

もし望月教授がナカモト氏なら、日本人として、彼は世界に史上最大の影響を及ぼす人になる可能性がある。なぜなら、ナカモトサトシ氏が考案した電子マネーのビトコインは、もしかしたら今の中央銀行バブルを崩壊させる可能性を秘めるからだ。                                               

アメリカの中央銀行のFEDが誕生して100年目の今年、後世の人は、今年が中央銀行による世界支配が確立した年とみるだろう。なぜなら、中央銀行が無尽蔵に提供する流動性の中、人々は戻ることのない?橋を渡ったからだ。                                              

橋の両側をみると、前世はマネーには限りがあり、限りがあるからこそ、時に痛みがともなう矯正が必要になる世界だった。ところが橋を渡った今は、マネーに限りがなく、痛みは悪だ。中央銀行の無尽蔵のマネーを使い、痛みは永遠に遠ざけるのがすばらしいとされる世界。                           

この世界では、インフレを起こすといいながら、 金利はニュートンに逆らって低下する。一方で株はどんどんコモディティ化する。例えば株価のモノサシのPER。今大企業はただ同然で中央銀行が刷る無尽蔵のマネーにアクセスすることが可能だ。ならば売上げが頭打ちでも、潤沢な資金で自社株買いをすればよい。            

CEOは株価で評価される。その株価はEPSなどで正当化される。株価を割安に維持する方法として自社株買いがあるのに、CEOはリスクをとって人を増やし新しいビジネスに挑戦するのだろうか。

にもかかわらず、失業率改善のためにFEDはさらにマネーを提供するつもりらしい。でもこの仕組み中で大企業は雇用を増やすのか?そして過去と比較して株はまだまだ割安というアナリストたち。彼らの思考回路はリーマンショック前の格付け機関と同じ様な匂い。

これが今の株式市場として、マネーが無尽蔵なら、その価値を維持するために、FEDを頂点にしたピラミッドがゆらいではいけない。中央銀行が互いに緩和を繰り返し、そのバランスは堅持される。

約300年前、英国で近代の金融システムが始まった。そこを起点にお金はお金そのものが金や銀のトレジャーだった時代から、中央銀行が管理支配する流動性に本質が変わった。そしてニクソン後は、担保としてのゴールドも必要なくなった。         

そんな中で覇権を維持してきたアメリカ。イノベーションを含め、アメリカはどんどんとスタンダードをつくってきた。ただ最終消費地としての経済パワーはいずれ中国に抜かれる。ではどうする。                             

基軸通貨のドルを維持する簡単な方法は戦争を勝ちつづけること。ただしこのやり方はもう無理かもしれない。アメリカの軍事力と世界との差はかつてないほど開いているが、イラクを最後にアメリカがちょっとでもそんな素振りを見せると、世界はアメリカから離れる気配を見せる。                             

この状況に不安を覚える共和党系保守派は、ゴールドの復活を盛んに言う。しかしインターネットの世代が、金や銀に価値を感じるだろうか。またこの世代が、貧富の差を拡大し、新しい仕事も生まない今の中央銀行のトリックをいつまでも応援するだろうか。もしマネーが流動性なら、ビトコインの方がフェアだと感じることはないのか・・・。        

映画ソーシャルネットワークでは、FACEBOOKの価値に最初に気づいたのはウインクルボス兄弟。兄弟はアイデアをインプリメントするコンピュータの知識がなく、ビジネスとしての富はザッカーブルグに譲ったことになっている。事実に近いとして、兄弟の先を見る目は確かだと思う。 (この兄弟がビトコインに最初に投資)                     

マネーが流動性なら、中央銀行だけにその権限を任せておくのは本当に正しいのか。ここが揺らぐと大変だ。世界経済の秩序を守る立場なら、早々にビトコインは潰しておかなければならない。ただ何らかの力で中央銀行の支配が崩れるなら、その時は旧人類は滅び、新人類が誕生する。

その時ビトコインの生みの親は、神々しい存在かもしれない・・。                          

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