2014年1月10日金曜日

金メダルのスピリット



この写真を見て、読者の想像とは全く別のことを考えている。それは実現するかさえわからない、ソチ五輪での米露のアイスホッケーの決戦。

プーチンはソチ五輪に5兆円を使った。バンクーバーが8000億円。最早同じ大会とはいえない。それだけ、ロシアは国威高揚にかけているだろう。

突如アフガニスタンに侵攻し、ソ連の勢いが西側世界を震撼させた少し前、どん底のアメリカではボルカーがFRB議長に就任した。

インフレに対応するため、元々11%だった金利を彼は一気に20%まで引き上げた。悲鳴を上げる米国民。街にはボルカーのWANTEDの張り紙。彼はひるまなかった。

もう少しイージーな政策を促すカーター政権。他のハト派理事が複数で議長のボルカーに政策の緩和を進言した。しかしボルカーは、どうしてもイージーな政策をとってほしいなら、まず自分をクビにしろとカーターに迫った・・。

この苦しみの中、大学生主体のアメリカは最強のソ連を倒した。1980年の冬季五輪のアイスホッケーの話だ。率いたのはボルカーのような強烈な個性のブルックス監督。無垢の大学生たちが必死に食らい付いた結晶だった。

奇跡だった。今のヤンキースとは別の意味で対極のアメリカのチームスポーツの最高傑作。たかがスポーツ されどスポーツ・・。。個人的には今もあの勝利は神の意思だったと思う・・。

あれから35年。アメリカには70年の周期がある。超タカ派のボルカーの頃がどん底だったなら、超ハトとされるイエレンを迎える今はピークかもしれない。そして転換点、いよいよ4THターン本番だ。

やさしくなりすぎた?FED・・。ソチではNHLプロ主体の米国代表が、アイスホッケーで金メダルをとれるかどうかに注目したい。たかがスポーツ、されどスポーツ。 そこには神の意思がきっとある。

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