2012年8月22日水曜日

戦場のナデシコ



NHKニュースでメダリストのパレードに50万人が集まったシーンをやっていた。まず50万人が銀座の一極に集中してもけが人が出ないのは凄い。また次のニュースでは、昨年一年間を通し、東京ー大阪の新幹線の遅れは合算しても僅か36秒だったという話をやっていた。これも凄い。これらの話は日本を良く知る外国人記者でさえも驚きだろう。

そんな中、日本人女性記者の山本さんがシリアで銃弾に倒れた。所属する「ジャパンプレス」は以前も聞いたことがある。ウェブサイトを観ると記者は今回同行した佐藤氏を含め3名。山本さんは貴重な戦力だったようだ。ただ危ないところにいくのはやはりこのような小規模な組織に属するジャーナリストが先なのだろうか。

彼女を以前に使っていたとする日テレが「ジャーナリズムに銃口を向けた」のは許せないと発表した。だがどこかしらけムード。理由は、だんだんと報道の自由が曲げられていく中で、大手に国家にはむかう力があるのか疑問に感じるからだ。いずれしてもそこまで山本さんをかきたてたものはナデシコに通じる精神ではないか。

そういえば先日プーチンが自分を批判した女性ロックバンドを投獄したことが話題になった。欧米メデイアはどこも反発。アメリカ人でありながら英国在住のマドンナは、プーチンを露骨に批判していた。だが母国のアメリカでは、オバマ政権はいざとなればインターネットを政府が支配する大統領令を出している。またWIKILEAKのアサンジ氏に対するアメリカの執拗な攻撃は、プーチンの弾圧とどこが違うのか。

むしろメデイアの矛盾に慣れている中国は面白い。中国では英国人ビジネスマンを毒殺したとされる元高官の妻の執行猶予付きの死刑が確定した。添付写真はその時に法廷の様子。だが専門家によれば、彼女はほぼ100%替え玉だという。

そんなことは中国人なら言われなくともわかるだろう。中国当局は現在ネットで「替え玉」という検索をシャットダウンしているらしいが、反日シュプレヒコールを上げる一方で、こんな茶番に平気な中国と日本のメデイアはどう対峙していくのだろうか・・。

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