孤高の戦いのエイクマン (ヘッジファンド金持ち順位世界 36位 1200億円)
ヘッジファンド最大の金持ち(2兆円)のアイカーン(バフェットはヘッジファンドではない)
いわずと知れたソロス。ヘッジファンド2位の金持ち1.9兆円
ソニーン天敵 ダンローブ ヘッジファンド金持ち順位26位(1500億円)
チャップマン
今でこそ米国から債券と金利について語るが、証券マンとしての原点は株だ。大手証券で個人営業を担当した88年から93年まで、個人顧客に当時の最高値を買わせてしまった銘柄は3つもある。日本金属、NKK 平和(パチンコ)だ。
当時の株屋の感覚では、自分が銘柄の高値をつけるのは、営業マンとしては名誉だった。だが今は、顧客の事を考えれば、セールスとしては大変な不名誉だと感じている。そしてNKK(日本鋼管)以外は、セールストークは名古屋の錦で独自に得たインサイダー情報だった。
当時の株屋の感覚では、自分が銘柄の高値をつけるのは、営業マンとしては名誉だった。だが今は、顧客の事を考えれば、セールスとしては大変な不名誉だと感じている。そしてNKK(日本鋼管)以外は、セールストークは名古屋の錦で独自に得たインサイダー情報だった。
当時平和は店頭株の主力として1株3万円以上していた。これを10万株「場電」で買いにいった高揚感は今も忘れられないが、インサイダー情報は当時から緩やかな違法だった。ありきたりのセールストークに海千山千の中小企業のオヤジの食いつきは悪かった。
一方で体を張って得た情報は、日頃そっけない彼らも乗ってきた。そして営業マンとしての終盤、最後の仕手戦といわれた本州製紙の大相場に彼らを引き込んだ。
幸い個人的にトラブルはなかった。だがこの本州製紙の仕手戦では先輩や同僚、管理職の多くが顧客との大きなトラブルに巻き込まれた。この現象はどこの株屋も同じだったと思う。それだけバブルの終焉を感じていた当時の証券界は、この銘柄にのめりこんだのだ。大勢の個人が犠牲になった。
この相場では名だたる仕手筋に加え、稲川会の石井会長などの大物ヤクザが売り手買い手に別れた。バブル崩壊後、不祥事を経て証券会社は表向きブラックマネーとの取引は減っただろう。営業方針も顧客重視が徹底されるようになった。何より証券マンの質が変わった。ならばあんな仕手戦を見ることはないと思った。ところが本州製紙を彷彿させる相場が今の米国にあった。「ハーブライフ」だ。(銘柄コードHLF)
発端はヘッジファンドの大物ビル エイクマンが、同社のピラミッドスキームと粉飾疑惑、更に1ミリオンクラブという名の勧誘で、貧しく教養のない人を販売会員に引き釣り込む手法を材料に空売りしかけたことだ。
エイクマンはリーマンショックではMBIAを売りたたいて名声を得た。その後も数々の銘柄で順調に成功を収め、CNBCに彼が登場するだけで相場は動いた。その彼が同社のショートを表明したのが昨年12月。株は48ドルから23ドルまで一気に暴落した。本来なら彼の勝ちだった。ところがエイクマンは株を買い戻さなかった。
MBIAを倒産まで追い込んだ彼からすれば、ブラック企業のハーブライフも倒産すべきと考えたのだろう。そこからハーブライフが逆襲に出た。まずはCNBCを使っては反論。転換点はヘッジファンドの大物で米国を代表するコーポレートライダーのアイカーンを味方に引き入れたことだ。株は急速に反転した。(添付)
そしてここにきて他の大物ヘッジファンドが続々とこの仕手戦に参入してきた。まずチャップマン。
幸い個人的にトラブルはなかった。だがこの本州製紙の仕手戦では先輩や同僚、管理職の多くが顧客との大きなトラブルに巻き込まれた。この現象はどこの株屋も同じだったと思う。それだけバブルの終焉を感じていた当時の証券界は、この銘柄にのめりこんだのだ。大勢の個人が犠牲になった。
この相場では名だたる仕手筋に加え、稲川会の石井会長などの大物ヤクザが売り手買い手に別れた。バブル崩壊後、不祥事を経て証券会社は表向きブラックマネーとの取引は減っただろう。営業方針も顧客重視が徹底されるようになった。何より証券マンの質が変わった。ならばあんな仕手戦を見ることはないと思った。ところが本州製紙を彷彿させる相場が今の米国にあった。「ハーブライフ」だ。(銘柄コードHLF)
発端はヘッジファンドの大物ビル エイクマンが、同社のピラミッドスキームと粉飾疑惑、更に1ミリオンクラブという名の勧誘で、貧しく教養のない人を販売会員に引き釣り込む手法を材料に空売りしかけたことだ。
エイクマンはリーマンショックではMBIAを売りたたいて名声を得た。その後も数々の銘柄で順調に成功を収め、CNBCに彼が登場するだけで相場は動いた。その彼が同社のショートを表明したのが昨年12月。株は48ドルから23ドルまで一気に暴落した。本来なら彼の勝ちだった。ところがエイクマンは株を買い戻さなかった。
MBIAを倒産まで追い込んだ彼からすれば、ブラック企業のハーブライフも倒産すべきと考えたのだろう。そこからハーブライフが逆襲に出た。まずはCNBCを使っては反論。転換点はヘッジファンドの大物で米国を代表するコーポレートライダーのアイカーンを味方に引き入れたことだ。株は急速に反転した。(添付)
そしてここにきて他の大物ヘッジファンドが続々とこの仕手戦に参入してきた。まずチャップマン。
そしてヤフーのCEOの学歴詐称を材料に女性CEOを送り込み、業績回復の実現の前、ブームの中でさっさと売り抜けたダンローブ。彼は今ソニー株でも話題だが、アイカーンと組んで買い方として参入してきた。
そして最大の驚きは、過去のこのような仕手戦に顔を出したことがないソロスまで参入してきた事。彼は今5%弱の株を仕込んでいるという。今エイクマンは、アイカーン(15%)チャップマン(12%)ダンローブ(9%)ソロス(5%)を相手に一人で戦っていることになる。
ポイントは、よく言えばアクティビスト悪く言えばただのアジテーターのアイカーンやダンローブはともかく、あのソロスまでがなぜこんな投資に参加するのか。今はアルファを追いかける彼らの大半はインデックスに勝てない。ここがバブルの末期に皆で本州製紙にのめり込んだことを思い出させたのである。
当然こちらの個人投資家もそれなりに巻き込まれていることをイメージしつつ、純粋に判官びいきから最後はエイクマンが勝つことを願っている。孤立無援だが、もしかしたら空売り王のジムチャノスが彼の味方になるかもしれない。
そして最大の驚きは、過去のこのような仕手戦に顔を出したことがないソロスまで参入してきた事。彼は今5%弱の株を仕込んでいるという。今エイクマンは、アイカーン(15%)チャップマン(12%)ダンローブ(9%)ソロス(5%)を相手に一人で戦っていることになる。
ポイントは、よく言えばアクティビスト悪く言えばただのアジテーターのアイカーンやダンローブはともかく、あのソロスまでがなぜこんな投資に参加するのか。今はアルファを追いかける彼らの大半はインデックスに勝てない。ここがバブルの末期に皆で本州製紙にのめり込んだことを思い出させたのである。
当然こちらの個人投資家もそれなりに巻き込まれていることをイメージしつつ、純粋に判官びいきから最後はエイクマンが勝つことを願っている。孤立無援だが、もしかしたら空売り王のジムチャノスが彼の味方になるかもしれない。
そこで微力ながら個人的にも応援。ハーブライフの主力商品はアメリカ人の弱みをついた減量誘発商品。そんなものよりコレ(以下)がすごいらしい。エイクマンはこの日本人を味方につけるべし・・。
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