2014年6月20日金曜日

アメリカの世俗化とシカゴカブス経済( レター抜粋 マネー原理プロ )

< シカゴカブス経済 > 

          
           

FOMCの直後、ニールアーウィンが、US became Chicago Cubs Economy・・と言っていた。
カブスは弱い。弱いのにファンが大勢いる。つまり甘やかされている。だから強くならない・・。

あまりにも見事な言い得ての妙に、ダイハードのカブスファンのリック(サンテリ)が、万年弱いカブスと、万年?弱腰のイエレンにぶち切れていた・・。

個人的にはイエレンは心情はハトだが、変わり身は早いとみる。ただ経済指標は玉虫なので、
政策がキーパーソンの政治色になるのは仕方が無い。ただし、弱気派で債券びいきのデービットローゼンバーグでさえ、FEDはビハンドカーブの可能性が高いと答えているのは注目・・。

そんな中、米国内の政治色で相場を語る国内勢を除くと、相場の参加者は概ね以下の三種類。

1)海外からの株の参加者

2)海外からの債券の参加者

3)政治色がない米国内のヘッジファンド・・


1)が相場の先鞭をつけ、2)は淡々とステートメントやファンダメンタルで動き、3)は1)と2)の動きを見ながらチャンスを窺う立場と考えている。

今日のコメント一覧から分析にするに、どうやら3)は、FEDがビハンドザカーブに対応する瞬間がチャンスをと見ている雰囲気。逆に言うと、それまでは様子見だろう。

様子見の材料として、添付は50日移動平均を超えた銘柄数とインデックスの調整の関係。ここ数年、50日移動平均を上回っている銘柄が全体の85%を超えると一旦は調整している。

ただ今日はVIX現物の一桁突入も囁かれる。達成までは売りは我慢。一桁になればVIX先物はショートカバーか。SPの10%ルール(200日から10%乖離したら調整)を睨みながら売りのタイミングを計りたいところ・・


 <米国の世俗化>



チェイニーは、今のイラクの混乱のすべての責任はオバマ政権にあるとしている。一方世界標準は、そもそもの混乱の原因はチェイニーとブッシュだと考える・・。

秀逸なドキュメンタリー「The world  according to Dick Cheney」をみると、地方の大学の学生だったころは素行が悪く、刑務所に入るゴロツキだった彼が、どうやって世界を牛耳る立場になっていったかがよく判る・・

そんななかで、一日のCNBCのスタートを担当するジョー・カーネンは、前回のワールドカップの際は、「自分はサッカーに全く興味が無い。」「あんなつまらないスポーツに熱狂する気持ちはわからない」と、CNBC欧州のキャスターを馬鹿にしていた。

ところが今朝、彼はケーヒル(オーストラリア)のボレーシュートを「史上最高のシュート」。携帯向けFIFAのアプリを「ファイファのアプリ」と言って、世界のスタンダードにキャッチアップしようと必死だ。

昨日はジム・クレーマーが、イエレンではなく、オチョアを解説していたが、FOMCの直後に、彼らがワールドカップを取り上げているのは驚き・・。

それだけFOMCは材料に乏しかったということだが、(よって株は債券の動きはリリーフ感)。
それはボラに乏しいウォール街には失望。ただしかわりにワールドカップをみて、自分たちが世界の一国でしかない事を自覚するのは進歩。

米国でサッカーがメジャーになるのは、米国が世界に世俗化かしていく最初の現象だと思う。だが世俗化は、共和党には、単独支配国家としてのアメリカの弱体化に等しい。だから金融政策で、イエレンが弱弱しい金融政策をいつまでも続けることは許せないのだ・・


世俗化すれば、チェイニーのような男が、他国を不幸にすることは減ると思う。だから悪いことはではないはずだが、でもどこか物悲しい・・。



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