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2013年3月15日金曜日
日本の空気 (マネー原理プロ原文から)
日本の空気に関し、その昔、山本七平氏と小室直樹氏が対談していた。単一民族とその組織から吐き出される独特の空気も、バブルの頃は今とは違ったと思う。ならデフレを変えるには、空気を変える必要がある。そこまで行くための金融政策とはどんなものか。動き出したら勢いがつく単一民族の特徴を活かし、世界を驚かせるのも悪くない。
今回のWBC日本代表は貧弱に見えたが、火がつけばパンチ力があった。驚く米国人解説者。昔中国に対しキッシンジャーは「日本を起こすな」といった。彼が生きている間に、日本は起きて彼を驚かしてみせよ。
そのためには株式市場ではブラックマンデイ型の急落があり、その中で日本市場が真っ先に立ち直るあの80年代の再現が欲しい。あの時日本はソレで自信をつけた。自分たちでソレをやった。ソレがあの時の空気だった。
一方今の日本株の上昇は外国人が仕掛けたもの。ここが課題。だが彼らにとってもまだ日本株のブームは若い。だから外国人は日経平均の12000円の話をしている日本人を不思議がっている。最高値が4万円弱だった日本株も戻りのメドにしては低すぎるからだ。
ずっと昔から中央銀行は市場のレフリーだった。だが今の中央銀行はレフリーをしながらバブルの味方を堂堂としている。アメリカのFEDが聖典と教義を変えたからだ。この現実を中途半端に受け止めても仕方がない。
マックスウエーバーが主張したプロテスタント的、予定説的な資本主義は終わった。そこには(神によって)救済されないかもしれないという条件はなく、(だから節約と勤労が貯蓄を生み、規律ある投資へ繋がる)皆が救済されるのは悪ではない思想が始まった。
そしてリーマンショックで銀行を救済したのだから、自分も救済しろという庶民の怒りを止められないオバマ政権。古い読者はご承知の通り、リーマンショック前に「今日の視点」でもし米国の住宅バブルが崩壊すれば、この国の資本主義は終わると主張したが、その通りになった。
だから最低でも2万円・・。そこまで日銀が株を買い上がることを宣言すればいい。(そのまま言う必要はない)日銀は既に株を市場から買っている。市場を歪める事に今更遠慮は要らない。
一方で残念ながら長期債購入では2%のインフレ目標達成はまず不可能だ。ソレはこの米国で実証済み。繰り返すが、何でもするというのはそういうことだ・・。
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