2013年4月25日木曜日

ゲームのルールと大会のルール(4・11、マネー原理プロから)


このところずっと戦争の話をしてきたが、最後にルールの話をしたい。ポーカーと日本人の関係は過去何度か取り上げた。アベノミクスをめぐる戦争のルールも、ポーカーゲームだと思う。ただそれは二つの意味がある。ゲームのルール大会のルールだ。

ポーカーゲームのルールに関してはもう取り上げない。過去ここで「ポーカーをしないポーカーフェイス」などいろいろ書いた。ここは大会のルールの話。実はポーカーの本質はこちらだと思う。アメリカのポーカー大会は、ラストマンスタンディング ルールである。

普通トーナメントといえば勝ち抜き戦をイメージする。高校野球の甲子園や欽ちゃんのスター誕生など。だがラストマンスタンディングルールは、生き残り戦のことを言う。勝つのではなく負けないこと。それをやり遂げた者が勝者。そのためにゲームでは、ルールで許されたありとあらゆる手段を使う。

具体的には、ファーストラウンドで5人がテーブルについたとしよう。皆同じ金額のチップを持つ。そしてチップを失くした人から去っていく。個々のゲームでは、自分のカードにに勝ち目がないと思えば、一定のコストを払ってゲームに参加しないのも重要な判断だ。

ならば、TPPに臨む日本の代表も、まずはラストマンスタンデイングルールの大会でトレーニングをしてほしいところ。個別交渉(ゲームのルール)に固執しすぎ、大会のルール(最終的に負けない)で負けるようなことにならないようにしてもらいたい。

ところで、ヘッジファンドの世界では、負けなかったという意味では勝負が付いているのかもしれない。この20年間、負けなかった代表はブリッジウオーター。スターヘッジファンドの変遷は観てきた。一時は圧倒しても、ずっとやっていれば必ずどこかで弾にあたる。その意味で、ソロスとバフェットも別格だと思う。

厳しい人生経験を通し、どんな時代にもある人間社会の矛盾にアービトラージをかけるソロス。一方で、いい時にいい所で生まれただけと、さらりと言ってのけるバフェット。人生感と相場でのベクトルは逆だが、二人は米国が支配する大会(現代社会)のルールを熟知している。


アベノミクスは非常手段によって支えられている。今ゲームでは日本の一人勝ちに見える先で、大会のルールでの大負けを喰らわないようにしたいところである・・




3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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