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2013年4月20日土曜日
ケプラーに日の丸を立てよ。
ボストンのテロ事件直後、オバマの第一声は「こんな日こそ、共和党も民主党も関係なく、我々は皆アメリカ人であることを共有しよう」だった。
やはり米国の大統領は、大なり小なり同じ宿命を背負っている。大恐慌後のルーズベルト。9・11後のブッシュ。景気が悪くなり、支持率が下がると、民主主義は機能せず、国が分裂する危機を迎える。こんな時、国内が団結するような敵が現れるかどうかは重要だ。
パールハーバーや9・11の陰謀説は今も盛ん。だが究極は大統領としての宿命だと思う。ルーズベルトまでは、大統領はワシントンの慣例に従い3選を戦わなかった。その慣例をルーズベルトが破ったので、今は大統領の3選は憲法で禁止された。
だからオバマはもう選挙を意識する必要はない。だが年末に57%あったオバマの支持率は今は46%だ。彼を支えるスタッフには絶頂期だったクリントンの2期目のお手本がある。ここまでは同じ道程。寧ろ株は今のオバマの方が好調だ。ではなぜ支持率がこんな下がるのか。
結論はやはり米国は絶頂期が過ぎたからだろう。中国が今の段階なら、相対的な米国の優位は変化していない。だが本当の絶頂は2000年前後。最後の登りがクリントンの二期目なら、ブッシュからは下りになっていたと思う。
ところが、何とかしたいブッシュ政権は、イラク戦争で外に敵を作り、国内が手薄になる中で規制を外してしまった。殆どの人は、ソレが正しいと考えた。
そしてその過ちの後始末から始まったオバマ政権は、中央銀行の原理原則を変える荒療治で今はこの国を持たせている。しかし足元を見ると、国民の二極化に限界が来ているのだ。
このままいったら大変。民主党のため庶民を重視すれば、保守派と金持ちは反発する。テキサスが独立は絵空事ではない。(ちなみに州別GDPではカリフォルニアが圧倒的首位で、2位がテキサス)
つまり階段を降りる国を背負うオバマは、国民にソレを悟らせず、尚且つ国内を団結させる要因が必要なのだ。ならボストンのテロはそんな要因になるのだろうか。
まあ無理だろう。そしてチェチェン移民という犯人像はストーリーを複雑にした。アラブならもっと簡単だった。まずシリアに圧力をかけ、その延長でイランを仕掛ければよかった。ところが米国は東欧移民に比較的門戸を開いていたといわれる。
現在上院の法案審議のテーマは移民法と武器について。移民法を厳しくするのは、どちらの党にもリスクが大きすぎる。
ところで経済でもリフレと反リフレの議論が終わっていない。ただ勝負はついている。その結果がゴールドの暴落。反リフレ派が煽ったゴールドへの逃避は一端は敗北した。(将来的にはまだ勝負は解らない)
途中イライラしていたのがクルグマン氏だった。躊躇する米国に対し、彼は、もし宇宙人がせめて来れば、誰も財政規律などと言わないとずっといっていた。これは外に敵を作る政治と同じ。
結局、財政拡大、リフレ重視(つまり中央銀行による国債引き受け)派が勝利した。当然だ。今は戦争中だ。ただ面白いのは、G20 では誰もその真実を言わない。
こちらには「皆が一緒に嘘をつけば、ソレは嘘ではない」という言い回しがある。やさしさと弱さの区別が苦手な我々戦後世代は、こういうごまかしが得意だ。本当の事をいうと変人にされる。
ただこんなことをしていると、いずれバブルではなくバベルの塔の崩壊が起こる。核戦争の終局が人類の破滅なら、この通貨戦争の終局は、ペーパーマネーが価値を失った映画「The Road]の世界だ。
ところがそういう悲観を一変させる発見があった。なんと1200光年先に人類は第二の地球を見つけたという。それがケプラー62.
こんな凄いニュースが出た以上日本はアベノミクスの議論などしている場合ではない。科学技術を結集し、真っ先にこの星に日の丸を立てるべき。ただその前に、クルグマン博士の願望が先に実現するかもしれないが・・。
http://www.nytimes.com/2013/04/19/science/space/2-new-planets-are-most-earth-like-yet-scientists-say.html?pagewanted=all
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