2013年7月5日金曜日

世紀のクイズ、中国の一党支配崩壊とアメリカ分裂ではどちらが早いか (6.27日 マネー原理プロから・)・



市場では参加者が「QE」がどうなるかという「風」を気にしている。そんななか、少し前に米国では地殻変動につながる大きな話があった。同姓愛結婚に対する社会保障という社会の根幹に関わる判断で、最高裁は国家として認めていく方向で動き出した。

この方向は連邦に税を納める保守派にとっては健康保険どころではない、絶対に超えていけない一線を越えようとしていることになる。彼らは黙ってはいないだろう。下手をすると、米国の分裂は早い。

そもそも個人的には他人を干渉しないリバタリアンだ。よって同性愛者を否定しない。しかし国家が社会の仕組みとして肯定してしまうのは別の話。もしそんな展開になるなら、これも戦後世代のクリントン世代の特徴というしかない。彼らには「ならぬものはならぬ」がないのだ・・。

そもそも大統領になったクリントンは、中道右派として同性愛結婚を認めなかった。ところがオバマ政権になり、民主党支持層の変化を見て変節した。クリントンが変節すれば当然オバマも逆らはない。再選を控えたオバマ大統領は同性愛者の権限を認める立場を取った。

以前も触れたが、自分が同性愛者である事実と、大統領として同性愛を公認するのは別の話である。公式にクリントンもオバマも同性愛者ではない(その噂もない)。一方同性愛者だったとされるブキャナン大統領(リンカーンの前任)や、噂があったニクソンは、大統領として同性愛者の権限を認めるようなことはしなかった。
 
一方米国議会史上、議員として初めて同性愛者であるとカミングアウトしたのはあのバーニーフランクだ。(ドット・フランク法案)。この10年、彼は有力議員として米国の金融ルールの中枢に君臨した。

ワシントンのFRBの理事の承認権は上院。しかし、オバマ政権は誰を候補にするかで下院金融委員長のバーニーを無視することはなかった。バーニーはFOMCからタカ派の一掃を画策した。
 
また、ドットフランク法案の原案に、相棒のクリス・ドットが、NYFED総裁の国家公務員化(その場合は上院承認が必要になる)を入れようとしたところ、ウォール街にとって都合が悪いその提案をバーニーは阻止した。

このように、米国の金融を今の姿にした立役者の一人はバーニーだ。当然彼は同性愛者も援護した。しかし、議員として、国家の仕組みここまでの要求した記憶はない。
 
そういえば、有精卵子を使った医学の進捗を認めなかったブッシュ大統領に違和感を感じたが、今はクリントンの変節とオバマの民衆迎合主義には危機感を感じる。


そこでクイズ。中国の共産党の一党支配の崩壊と、アメリカの分裂はどちらが早いか
 
今の日本人にこんなアンケートを出しても意味はない。しかしもしブックメーカーがマーケットメークをすれば、絶対に逃してならないチャンスだ。そして相場の次のアルマゲドンも、こんなところにきっかけは隠れていると思う。

中国経済でアメリカは倒れない。(そもそも中国の共産党支配が倒れるとは思わないが)また、オバマ政権が、ルーズベルトがやった第ニ次世界大戦の効果を画策しても、株は磐石だろう。むしろ株は更に上がるかもしれない。だがもしアメリカが分裂の危機を迎えれば、その時は金融アルマゲンドンを覚悟している。
 

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