更に本国ではなく、アメリカで上場したこともどこかで胡散臭く感じていたのは事実。しかしこの感覚は間違っていた。この人は凄い・・。
上場日のCNBCインタビューは短かった。だから彼の英語力は判らなかった。だがまずこのインタビューで、彼の英語はすばらしいことがわかる。
アメリカで学んだ孫さんも、無駄な単語が少なく、英語は上手い。マー氏は、発音でネイティブではない証拠を残したまま、感性はネイティブで話す。だから余計に凄い。
アメリカで学んだ孫さんも、無駄な単語が少なく、英語は上手い。マー氏は、発音でネイティブではない証拠を残したまま、感性はネイティブで話す。だから余計に凄い。
英語版WIKIを見る限り、彼は米国で暮らしたことはない。大学でのメジャーは英語だったが、子供頃、自転車を40分こいで市内のホテルに行き、英語を話す外国人客に、無料で自転車での市内観光を提供し、生の英語を覚えたという。
まあこのようなバイタリテイーは、このクラスの成功者は共通しているだろう。しかし、中国本土にいながらここまで英語が上手くなるためには、「聞く力」が必要だ。
このインタビューから醸し出ているトーンは、野望に満ちた自分を押し出すのではない。他人の言葉をよく聞き、周りの見ながら何が大切かを判断する思慮深さに溢れている。
このインタビューから醸し出ているトーンは、野望に満ちた自分を押し出すのではない。他人の言葉をよく聞き、周りの見ながら何が大切かを判断する思慮深さに溢れている。
多分日本人が知る孫さんとはまったく違うタイプ。インタビューのなかで、
「中国一の金持ちといわれるのは苦痛だ」「 株価には一喜一憂しない。」
「中国一の金持ちといわれるのは苦痛だ」「 株価には一喜一憂しない。」
「株主よりも顧客や従業員が大切、そして世の中に貢献すること」
「金持ちになるのは自分のゴールではない」
「我々は(アリババ)まだ若い最初は相手にされなかった」
「今は逆に投資家の期待は過剰だ・・」などなど、
孫さんとも違うし、株価至上主義のCNBCの視聴者を驚かす言葉が飛び出す。ここは稲盛色だが、稲盛さんが中国の教えを尊敬していることからもマー氏は中国人。そしてアメリカのシステムや良さを知り、膨大な中国の可能性にソレを同化させる能力。
孫さんは、上場日このアリババの株を売らなかった。そこはさすが孫さん。自分とタイプは違っても、英雄は英雄をしる。或いは違うタイプだからこそヘッジしたのだろうか。インタビューの最後、いやらしい質問に、孫さんを少し邪魔に感じている様子を隠さなかったのは面白い・・。
それでも中国の歴史はボラタイル。企業としてのアリババの未来は判らないと思う。現状では、マー氏は、中国政府にとって近代化と中間層増化にむけて切り札の存在。ならこのまま中国の資本主義の黎明期の岩崎弥太郎になるかもしれないし、逆に政治に疎まれるかもしれない。
いずれにしても、マー氏個人に投資する人はきっといると思う・・。
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