最近「FEDは勝利した」と言う言葉を耳にする。リーマンショック以来、FEDの政策に批判的な保守派がゴ-ルドを推奨してきたが、結果的にゴールドは下がり、金融市場では、ドル高・株高・債券高になっている。
まさに90年代後半の再現が完成したことで、潤った一部の(反ゴールド)金融関係者が、保守派に対して勝利宣言をしているのだ。
一ついえるのは、90年代後半は、日本を除く先進国全体が右肩上がりだった。牽引したアメリカはクリントン政権。あの時は国民全員が潤った。ところが今は、先進国は右肩下がり。その中で相対的にアメリカの優位性が誇示された状態。
同じトリプル高でも、90年年代とくらべ、国民生活の中身は格差が開き、庶民の不満は予断を許さない状況になっている。
この差がビル・クリントンとバラック・オバマの宿命として、本日、CNBCに登場したカイルバスは、いつもようにFEDの政策を批判し、いつもように、日本市場の崩壊を予言していた。
そしてその彼に、ツイッターでジムクレマーが 噛み付いた。
「 FED HATERは、いつの時代も、どこにでもいる、どうしようもないバカな連中・・」
こんなことをクレーマーは言っていた。
ジャブジャブの金融政策を嫌う、西海岸からテキサスにかけての典型的保守派のカイルバスと、ニューヨークやをウォール街の利権を代弁するクレーマー。今はクレーマーが勝者の代表だ。
ただシステムリスクとインフレ助長の大義のもと、中央銀行の政策が、結果的に格差拡大を助長した事実は否定できない。
政策は「負け組み」のためにあるべきではないが、FEDの政策で権益が守られた勝ち組の金融関係者も、たとえカイルバスの予言は間違っているとしても、このままでは、金融市場に災いが起こることぐらいは感じるべきだろう。
添付は世界へ飛火し始めたISISの影響。
添付は中東から離れたフィリピンでゲリラにつかまったドイツ人旅行者。本国が身代金を払わないと、彼らの首を切ると脅している。
アメリカが本格的シリアに空爆を開始したことで起こるべくして起こっているが、世界に様々な不満が充満する中、日本も他人事ではすまされない。
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