(ブラックソックス事件の黒幕 ロスタインの実物 数々のギャング映画や、華麗なるギャツビにも登場)
(経済指標を捻じ曲げて選挙戦を有利にしようとしていると批判されるオバマ大統領)
今日はこの後ダルビッシュがプレーオフに登場する。一昨日はヤンキースの優勝決定戦に黒田が登板した。黒田・イチロ・ー松坂のそれぞれの人生の瞬間をトップニュースに持ってきたNHKの9時のニュース。
野球において日本人もこのレベルまで来たということを日本国民に知らしめる意味で粋なはからいだった。
野球において日本人もこのレベルまで来たということを日本国民に知らしめる意味で粋なはからいだった。
ところでそのベースボールをヘミングウェイは、「一度もスポーツだと考えたことはない」という皮肉な表現をしている。
若い頃にはブラックソックス事件があり、シカゴ出身のヘミングウェイとしては、地元のチームの前代未聞の八百長に衝撃を受けたのかもしれない。
(ブラックソックス事件。 ホワイトソックスがニューヨークのギャングAロスタインの買収でわざと負けた事件。ロスタインはホワイトソックスの負けに賭けて大もうけ。一方でシューレスジャクソンなどホワイトソックスの選手は追放になった・・。)
実は個人的に今日の雇用統計の大騒動(オバマ政権が仕組んだデタラメ論)で、このヘミングウェイの皮肉さを思い出した。
そもそも英国スポーツが教育の一環として始まったに比べ、米国スポーツが労働者のエンターテイメントとして発展したことは何度も紹介した。
エンターテイメントに必要なのはスーパースター。また見て楽しければ許されるという大まかさもあり(プロレスがいい例)、相撲の厳格さや駅伝の自己犠牲を尊ぶ日本人とは根本的にスポーツに対する価値観が違う。
そしてスポーツにエンターテインメント性を求める事で、米国のスポーツは産業として比類なき発展を遂げた。結果、現在は世界のスポーツビジネスは殆どが米国モデルを追随している。
しかし80年代にスタインブレナーのヤンキースが起こした革命は、政治経済でレーガンが起こした大変化と同じく、華々しい世界へ飛躍すると同時に、ステロイドの横行や、勝利を逆算で考え、途中は違法でなければ何でも許されるといった「やったモノもの勝ち」の風潮を蔓延させた。
更に巨額マネーは欲を生み、今年はNFLのストライキがミスジャッジの大騒動を起こした。先週はアイスホッケーも選手とオーナーの折り合いがつかず前半の試合が全てキャンセルとなった。
このような4大プロスポーツのストライキは、ミリオネィラーとビリオネィラーの喧嘩と揶揄される。しかし彼らを潤しているのは貧しい庶民だ。ここにこの国の格差の本質がある。
建国の父は国家経営に格差は必要と考え、米国の国づくりにローマ帝国から多くを取り入れた。よってコロシアムで庶民がウサを晴らしたのと同じ効果がある米国スポーツに違和感はない。
同じ意味で、マニピュレートされた経済指標があったとしても違和感はない。結果的に国がよい方向に向かえばよい。だが、今の米国が向かっている方向がいいかどうかは別問題である・・。
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