2014年8月9日土曜日

 特別号 地政学ヘッドラインの混同 (マネー原理プロから部分抜粋)


        
              彼がいなくなった後の方が・・
         

From: Osafumi Takizawa
Sent: Friday, August 08, 2014 9:05 AM
To: Osafumi Takizawa
Subject: FW: TAKIZAWAレター   < 地政学ヘッドラインを混同する人たちへ >



「地政学リスク」と一口で言うが、ロシア・ウクライナとイラク・ISISは意味が違う。

米英は、ウクライナ政府による親ロシア住民弾圧のニュースはほとんど流していないが、昨年からのヤヌーコビッチ政権転覆の勢いのまま、プーチンを悪者にするスキームの延長に、今のウクライナのヘッドラインがある。

一方ISISへの空爆は、長年のアメリカと中東との関係のドロドロした矛盾に、自分で手をつっこむ
ようなもの。このままでは済まず、アメリカは望んではないことをするヘッドライン。(ヨルダンなどアラブ王国へのしわ寄せや、イランとの協調関係は、イスラエルをより強硬へ追い込む・・)

裏を返せば、ウクライナ・ロシアは 西側のグローバルアライアンスを再構築する上で必要な材料であり、米国内にもプーチンが好きな人はいないので、団結すれば、最終的に株にはプラス。

一方でISISは、彼らの武器は、ブッシュ政権時代にアメリカが大量に持ち込んだものであり、
長年ISISのスポンサーとなっているサウジなどアラブの王国郡と親密な米国の関係や、

さらに、シリアに対する揺さぶりでは、トルコのCIA本部がISISに資金や作戦を供与している
事実を踏まえ、アメリカは、自らの矛盾を世間にさらすことになる。

この点で、大統領選を控えるヒラリーと、マケインなどの共和党は同じ爆弾を抱えている。彼らは、反シリア(イラン)で、アメリカが援助したのは穏健派反政府ゲリラだとしているが、反アサド軍を穏健派と過激派を別けることは不可能だ。(武器と500億円の資金提供)

こうなると、フセインを排除したブッシュと共和党の愚かさと、アラブ春で立ち居地がぶれたヒラリーは、苦しい言い訳をすることになる・・。

そんな中で、ISIS空爆は、大統領としてのオバマ個人の英断だろう。だが、オバマの英断は、ほとんど場合、株の下げに繋がる。個人的には、ソレが彼がアメリカの歴史で背負っている宿命だと思う。

(大統領になった頃の彼は、災いを起こした金融に厳しく、間違ったものを許さない態度だった。しかしソレで株はもっと下がった。その後、回りの意見に妥協し、株は上がった・・)

そんな中、市場がヘッドラインで混乱するときこそ、奇をてらわず、テクニカルチャートの基本が重要。株は今レベルを切ればこの2年の上昇トレンドが終わる重要ゾーン。株のもみ合いのなか10年国債は2.36%レベルのレジスタンス(サポート)から2.44までのゾーンか。


From: Osafumi Takizawa
Sent: Thursday, August 07, 2014 1:29 PM
Subject: FW: Takizawa レター ファイナル < アメリカが動かなければいけない大義 >

ついにオバマがイラク・シリアのISISに対し、空爆を決めたようだ。ただこれは、オバマにとって政治的には大きなリスク。なぜなら、自分が撤退を急いだため、この失態を招いた。さらに、イラクで死んだ5000人の米兵の命を無駄した・・・などいう、とんでもない共和党の口撃を、まともに受けてしまう可能性があるからだ。

それでも、それでもアメリカは動かなければいけない時がある。添付のビデオは、先週からネットで普通に見られるISISによるイラク人の「屠殺」

今アンダーグラウンドでは、とんでもないビデオが普通に見られる。このビデオは人の生首を切るグロさはないが、牛か豚でも屠殺しているかのように、人間の命を消すISISは異常だ。かれらは、異教徒を狙うタリバンやチェチェンのゲリラとも違う・・

そういえば、第一・二次世界大戦の英雄の一人パットン将軍は、普通の人からは、WARジャンキー(戦争中毒者)だと思われていた。

徴兵された若者の射撃訓練では、自分が的の横に立ってプレッシャーをかけた。イタリア戦線の野戦病院では、体が治っても心が治っていない兵隊にビンタを喰らわせた。

ただその彼も、本心ではなぜアメリカが欧州のために戦うのか、自問自答をしていたという。
しかし、彼は噂に聞いていたユダヤ収容所の一つを開放した時、なぜアメリカ人が欧州のために死んだか、その理由がはっきりと判ったという・・ (回顧録)

今我々がドキュメンタリーや映画でよく観るユダヤ人収容所の開放の実録シーンは、パットン軍が写したもの。本来こんなビデオを市場のコメントに張るのはおかしいが、なぜオバマは決断しなければならないか。その意味が判るだろう・・

http://marukano-gb.blogspot.com/2014/08/

blog-post_8.html


From: Osafumi Takizawa
Sent: Thursday, August 07, 2014 10:03 AM
Subject: FW: Takizawa レター < アメリカ国籍はいらない >

ドラギがバズーカーを打つ・・などという人もいたので、とりあえずショートカバーをした昨日。ならば午後からはもう一度売りなおしの可能性もあるが、オイル先物がプラスで推移していれば大丈夫だろう。(材料がないので、株のシステムを観るのにオイル先物が有効)


ところで、こちらで日本の天気を眺めていると、とんでもない猛暑か、バケツの水をひっくり返した大雨の繰り返し。一方アメリカ中西部は、暑すぎず、寒すぎず、自家製トマトは過去15年で最大の豊作。(異常な豊作で逆に不気味・・)

今月末からは中西部のコーンも収穫期になるが、過去最高の大豊作の予想はゆるぎない・・

ならば個人的にずっともっとも心配しているマザーネイチャーからのインフレはまだない。そんな中で株式市場ではセンチ系のシグナルで、個人投資家はいきなり株に弱気になった模様。ここも、どしゃ降りと猛暑の繰り返しが続く予感・・

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