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2012年9月6日木曜日
アフリカに象のいない世界
衝撃的な特集があった。今アフリカで象がバタバタと殺されている。象牙を狙った密漁は今に始まった話ではない。だが今は昔のような牧歌的密漁ではなく、組織的かつ大胆。密猟者はグループでヘリコプターから群れを襲う(乱射)。そして瞬く間に象牙だけを切り取って去っていく。
関係各国は軍を導入し密漁者と対峙するが、軍関係者が密猟者グループと関わっているケースも多い。そこで繰り広げられる人間同士の銃撃戦は冷血そのものだ。
一匹の象から取れる象牙は、彼らの年間平均所得の10倍になるらしい。国際社会は密漁カルテルの中心いる人物まで割りでしているが、彼は捕まらない(ジョセフコーニー添付写真)
ならば需要を抑え、価格を下げたらどうか。そうすれば象を殺す理由はない。ところが、世界の象牙重要の80%をしめる中国人の需要はとどまるところ知らない。彼らにとって象牙を日常品として所有することが豊かさの証明になるらしい。
世界が世界経済の牽引車として、中国に期待すればするほど象は死んでいく・・。
この構造をメキシコからの麻薬流入に悩む米国と重ねることも出来る。主な市場は米国。麻薬王グスマンはつかまらない。
彼を捕まえる警察関係者、同じ商売の仇敵、三つ巴の殺戮の結果、首のない死体は動物の死骸のようにあちこちに転がっている。アフリカの密猟者と取り締まる側の兵隊の関係も同じ。先に相手を見つけたほうが乱射する。悠長な言葉のやりとりはない・・・。
18世紀中旬、入植が始まった中西部では、豊かになっていく東海岸に向けてバッファローの皮や肉が開通した鉄道によって大量に運ばれた。
正確な数字は誰もわからないが、専門家によれば6000万頭はいたとされるバッファローは100頭前後まで減ったという。個人的に、アフリカ象がいない地球は想像できない。
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