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2012年9月15日土曜日
世界史の中の日本史
オバマ政権は、GOOGLEに、反米アラブ動乱の原因となったYOUTUBEの配信停止を要請した。しかし同社は拒否した。GOOGLEはブッシュ政権とも中国政府とも安易に妥協しなかった。そのあたりはアイビーリーグではないスタンフォード的反骨心を感じるが、オバマ政権はフェイスブックに肩入れした一方GOOGLEへはこれまで目だったスタンスはなかった。しかしオバマは国益に危機が発生した際、全てのインターネットを支配する大統領令を出している。そろそろ発動だろうか。
一方で中国の反日デモやアラブの反米暴動は神の存在をうかがわせる偶然性だ。アメリカ中心になってしまった今の日本は、過去中国から受けた恩を忘れ、勃興してきた今になって中国経済の勢いだけを取り入れようとした。尖閣は領土問題だが、中国人の中にそんな日本と日本人への怒りがある危険性への準備を怠ってきた。日本のマスコミの中国を新興国扱いするセンスの無さを再三触れたが、そのつけをこれから日本は払うだろう。
米国も一方的にイスラエルに肩入れしながら身勝手な民主化をかかげてイスラムに関わってきた。「正義とは強者の自己利益」は常識として、本来は米国内統一の目的だったマニュフェストデスティニーを、第二次戦世界大戦後に世界で推し進めた反動がそろそろ逆流するタイミングになっている。アラブが民主化を叫びながら不満は最後アメリカに向かうのは判っていたはずだ。
今はネットという新しい媒介で「整合性のないうねり」が生まれる。こうなると、後世で歴史上の出来事として記される何かが起こると覚悟したほうがいい。「整合性のないうねり」を説得や性善説で説き伏せるのは可能かどうか。残念ながら歴史はそんな夢物語を認めないが、その感応度で日本が異質なのは、学校教育で日本史と世界史が分かれていることが一因だと考える。
ずばり、国際感覚を養成するなら、日本史と世界史は一つの教科として学ぶ必要がある。なぜなら歴史は一つだからだ。世界史は教科書で学ぶと概ね4大文明から欧州へ展開されアジアは後回し。それぞれを時系列で学ばされる。しかし教科書にはあまり書いてない秦や前漢とローマ帝国の関係や、鄭和と大航海時代の欧州を比較することで探究心は生まれるわけで、世界史の中で日本史を考えることは国際人は必須だろう。
外交官を目指す優秀な人はそんなことは知っているとして、もともと独自の文化をここまで誇った日本国民が、これからもそのよさを守るためには最低限の国際感覚が必要になる。世界史の観点で日本がここまでこれたのはなぜか。その延長でこれから日本はどうすべきか。そんな基本を、リテラシーの高い日本人がやらないのはあまりにももったいない・・。
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