ところで、今日のシカゴは晴天。本来ならライダーカップを見に行きたいところ。舞台となるマダイナは中西部を代表する王道コースである。ライダーカップが他の大会と異なるのは、本来は個人競技のゴルフがナショナリズムに包まれる点だ。まさに時流にふさわしい。しかしそう考えと、欧州問題はこのあとはどんな協調があるのか。協調は達成したはずだ
2年前、ギリシャに端を発した危機の本質は、最終的に中央銀行に無制限救済(FED)というPUTを得るため、政治的協調までの紆余曲折だったと考えている。欧州ではドイツの協調をどう引き出すかをずっとやってきたわけで,そのコンセンサスまでの道程が相場だった。そして、前回のドラギでとりあえずの目標に達した。ならばその後で起きる暴動はどうするのか。
政治的処方箋が定まったにもかかわらず、暴動が起こるのは、その処方箋を待てず、我慢できないという暴動である。こうなると、政治ではなく軍隊の出番。そう、世界はいろんなところで実力行使の段階に入りつつある。
人間社会は周期的に破壊が必要かどうか。その答えはまだ早い。ただ平和になれたゲーム感覚世代の先進国がここからの局面にどう行動するのか。(例えばアルゴリズムのなど)
世界史は、理性は感情に負け、そしてその後は実力(武力)が答えだったことを否定しない。平和思想や人間の幸福を説く知恵は紀元前から存在する。だが、その後何が起こってきたかをみれば明らかである。
そんな中、アメリカではオバマはオハイオとフロリダで10%以上のリード広げた。本来ならこれで決まり。ただ直接の討論をきっかけに、似たような劣勢から一ヶ月でカーターを大逆転したのがレーガンだ。
レーガンは決して討論が上手かったわけではない。だが重苦しい雰囲気の当時、米国人に厳格な正論を押し付けたカーターに対し、レーガンは未来への希望をクリックした。そしてそのメッセージ能力(演技力)はその後の世界全体のピクチャまで変えてしまった。
こんな世紀の大逆転を今のロムニーに期待するのは無理。なぜならオバマもロムニーも同じ方向性の能力で、それも互角だからだ。個人的な関心はもはや米国内の反オバマ勢力が、オバマのもう4年が決まったあとでどうなるか。とても平和的とは思えない。
アメリカでも、金持ちも貧乏も我慢の限界が来ている。この点に関し全く織り込みはされていないが、一つ目に浮かぶのは、米国内が分裂したあと、誰も責任持たなくなったこの国のソブリンを最後まで抱えているのが誰かということである・・。
本当の本番へ準備するときか近づいている・・。
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