2012年9月22日土曜日

感情とビジネス


アップルに関し、フェイスブックの上場では事前に真贋をつくレポートを書いたヘンリーブロジェットが面白いレポートをした。専門家がみれば今回のアイポーンはキャッチアップの改良型であり、初代のようなイノベーションモデルではないという。そして現象として、ここのまで消費者を独占した以上、スティーブジョブズの本質であったアンダードックの挑戦」完全に終わったと考えるべきだという。

たしかにマックを出した80年代初頭、そして復活ののろしとなったアイポットの頃のアップルにはメジャーでない優位性があった。ブロジェット氏はそれを、商品の独自性に加えた「消費者の判官びいき」といっていた。ただこれからは強すぎるアップルへのライバルの提携が起こるという。 

個人的にはこのリスクに加え、感情が主役のカントリーリスクも脅威になるとみる。(フランスを見るまでもなく、収益を支えたグローバルな利益の仕組み)

そこで「感情とビジネス」を考えた。海外で商品がヒットする云々の前に、そもそも日本人は平和を錯覚していないだろうか。平和は平和を唱えることで達成された例はない。自分が平和的なら相手も平和的だと考え、企業利益と国家利益は完全にイコールだと考えているとしたら、そこには感情に対するリスク感覚が見当たらない。

実際世界の平和は武力で維持されている。しかし戦後にその役割を剥奪され、そのうちソレが常識になってしまった日本。だが戦後も中国はソ連と国境線で戦闘を繰り返し、アメリカもずっと戦争をしている。イギリスでさえフォークランド紛争を起こした。ならば今こそメデイアは日本常識が世界の常識と完全にイコールではないことを伝える必要があるだろう。


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