2015年1月26日月曜日

三種類の人

         
             アメリカン スナイパーから
「 There are three types of people in this world: sheep, wolves, and sheepdogs,” “Some people prefer to believe that evil doesn’t exist in the world, and if it ever darkened their doorstep, they wouldn’t know how to protect themselves. Those are the sheep.”
“Then you’ve got predators, who use violence to prey on the weak. 
They’re the wolves. And then there are those blessed with the gift of aggression, an overpowering need to protect the flock. These men are the rare breed who live to confront the wolf. They are the sheepdog.” 」
「人間には三種類のタイプがある「羊」「狼」「番犬」だ。「羊」は、世界はいつも平和だと考えたがる。だから危険が迫ると、どうやって自分を守るか判らない。「狼」はその羊の弱さを知り、暴力で襲い掛かる。そして、生まれ持った強い気質で、羊の群れを守るため、狼に立ち向かう。それが「番犬」だ・・。 映画アメリカンスナイパーで、主人公が子供の頃に父親から受けた薫陶  」

クリントイーストウッドは、映画の冒頭で主人公が子供を撃つシーンを持ってきた。彼にも男の子がいる。テロの手先の母親のいうままに、爆弾を隠しもって米軍に近づく子供。遠くでそれ見ている彼は、子供を狙撃しなければならない。その葛藤を持ってきたのだ。
4度のイラク派遣で、200人近いテロリストを一発で仕留め、多くの米軍の命を救った「レジェンド」のクリス・カイル氏は、Warジャンキーで人を殺したのではない。その苦悩を冒頭で印象づけるイーストウッドの手法。
意図はわかる。だがそもそもアメリカの正義は偽善だ。イラク戦争の大義はでっち上げだった。だからこの映画がアカデミー賞の呼び声が高いなどという宣伝を聞くと「また始まったか」という程度の感想しかない。
ただし、このアメリカの恩恵のもと、ぬくぬくとしていた日本の戦後とは何だったのか。教育は経済発展を達成したことには満足している。だが世界の現実に対する準備、厳しい決断を先送りしてきた政治は、責任を感じていない。
たまたま太平洋戦争が終わって生まれた我々は、平和は当然だと考えてきた。その子供達は更に冷戦終了後に生まれている。結果日本は「羊」だけ?の国になったと思う。
ここにきて、安倍さんはいろいろやろうとしている。だがやはり矛盾が出る。アベノミクスや人質事件において、安倍さんに全面的に賛成するつもりはない。だが、誰かがこの役をやらなければならない。今のところ、それは安倍さんしかいない。
だから、この後の及んで愛で世界を救うなどとのボーガスを撒き散らすなら、微力ながら、個人的には断固抵抗する。自分が殺される瞬間、相手に愛を語れるかどうか。語ったとしても相手が変わるかどうか。今の世界はもう甘くはない。
一方で、「羊」と真のリベラルは全く違う生き物だ。真のリベラルなら、命がけで安倍さんに対抗するはず。戦前の昔はそういう本物がいた。最近も面白いアーティストがいたが、すぐ謝罪したと聞く。
いずれにしても、神様は「羊」と「狼」と「番犬」にそれぞれ役割を与えた。羊は群れを成すもので、商品価値が高く、大切で一番多いのが当然。しかし羊だけにしてしまったら、独立国として存続するのは無理だ。日本も三つの人間のバランス(世界の事実)を受け入れる時が来ている・・




0 件のコメント: