プラチナチケットと話題のデフレ・ボール
なぜなら、この国では、下がると思ったとき、「ショート」することは、立派な経済行為。アメリカは普通に「空売り人」の国だ・・
97年、タイガーウッズがマスターズを初めて制覇した時。地元の名士だったオーガスターのチケットブローカーが自殺した。
タイガーブームの始まりだった。4日間のフリーパスが、セカンダリーマーケットで2万ドルまで跳ね上があり、事前に割り当てを受けていた彼は、自分が用意できない分のチケットまで販売してしまった。
サッカーではよくあること。
でも「ごめんなさい」ができないのが紳士のスポーツのゴルフ。それもマスターズ。彼はショットガンで自殺した。
今年のスーパーボールも、ここにきてブローカーのセカンダリーでの「ショートカバー」が凄い。
今日の時点で、オンラインで一番安いチケットは9000ドル。相場を読みを間違えたプロのブローカーのビッドで跳ね上がった。
スーパーボールのチケットの額面は、本来500ドルから1500ドル。殆どがブロカーにおろされるが、ブローカーはセカンダリーでも勝負する。
今回はカンファレンスの決勝直後、5000ドルまで跳ね上がった。それを観て、彼らは手持ちのチケット以上の数を5000ドルで販売した。
もしあの奇跡の大逆転劇がなく、パッカーズがスパーボールに行ったなら、殆どのブローカーは、ショートセールをしなかったといわれる。
彼らもプロ。マイナス20度のランボーフィールドで、裸で応援するのがパッカーズのファン。ペイトリオッツとパッカーズの黄金カードなら、価格はもっと跳ね上がると考えるという。
だがペイトリオッツは最早常連。シアトルのファンは、アリゾナまで行かないと考えた。(そういうデータがない)ならば5000ドルで販売し、下がったところで必要な分を確保すれば差額が儲け。
スーパーボールチケットがプラチナになって久しい、概ね価格推移は同じパターン。カンファレンス決勝前後の跳ね上がったところでショートは、これまでは上手く行った。
ところが、シアトルのファンが予想外の行動にでた。あの逆転劇でファンがBIDをいれたいう。
ショートカバ(確保)が遅れたブロカーが、9000ドルで買う羽目になった・・(1枚4000ドルの損)
株の人は、観念的に債券バブルを言う。そんななかで品薄相場で先行する国債市場。ならもっと財政ファイナンをすれば良い・・となるのは必定。
この国では、こういうペイン(痛み)を経て、債券相場は終わり、喜びを経て、株式相場は終わる・・。
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