2015年1月29日木曜日

テロ国家をどう呼ぶか ISIS ISIL IS それとも DAESH


      
        アメリカンスナイパーに触発され?ISISが組織した狙撃集団。
          連中は、アメリカの動向をよく観察している。  

It's morning in Tokyo, and the ISIS hostages story is the same as when I went to bed. Same reports, same denials, same lack of information.

上の添付はNYTIMES東京支局長のMartin Fackler氏のツイート。日本語で書かず、遠慮しているが、かなり日本をバカにしている・・

確かに彼の言う通りニュースは同じことを繰り返すばかりだった。でもこの人質事件で、多くの人が中東に無関心ではいられなくなったはず。では誰が味方で誰が敵か。単純ではないが、今回はテロ国家をどう呼ぶかを調べた。

オバマ政権と、英国のキャメロン首相は、昨年9月以降正式にISILで統一している。しかし米国のメデイアはいまだにISISを使うところが多い。

ISISの最後のSはシリアを指す。2012年からのオバマ政権のシリア政策の失敗が、ISIS台頭の原因であるとしたい人は、ISISに固執していると考えればよい。

一方オバマ政権が使うISILのLはLevantの意味。Levantとは地中海より東、トルコやサウジなを全体を指すらしい。

オバマ政権は、ISISの台頭は、米軍のイラク撤兵や、中途半端なアサド政権への攻撃が原因ではなく、カリフ主義を王族国家を含めた中東全体に広げようとする過激派の台頭が原因という構図にしたい。だから敢えてISILと呼ぶ。

それに同調する王族スン二国家が用いるのがIslamic State(IS)。ISILと同じ考えだが、表から見るか、裏か見るかの違いだろう。日本のメディアが使う「イスラム国」がここから来ているならやや違和感(米英式と違う)

そして、ISISと戦うシリアのゲリラやクルドが使うのがDAESH。これはal-Dawla al-Islamiya al-Iraq al-Shamの略らしい。なんでもアラビア語で最も侮辱的な意味があるらしく、イスラエルが採用し、その後フランスが採用した。そして今はオーストラリアも採用している。

安倍さんがISILと呼ぶのは米英への恭順だろう。安倍さん本人にどこまで細かい知識があるか疑問だが、側近は米英恭順が正しいと信じきっているのだろうか。

でも、経済にしても、戦争にしても、米英追従は、安倍さんが目標を達成するまでに、安倍さんを寧ろ窮地に追い込むリスクがある。もっと回り道があってもいいのではないか。

フランスはロシアと縁を切らない。外交ではフランスから見習うことは多い。あるいは今こそ日独同盟を復活はどうだろう。日本は正式な同盟国は米国だけだとの認識だが、ドイツと同盟を結んでも米国は何も言わないだろう。

いずれにしても、そろそろ「イスラム国」からは卒業したい。

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