2012年9月28日金曜日

商工農士国家の窮地




当然といえば当然。経団連が「領土問題は存在しない」一辺倒では、問題解決にならないといい始めた。これで国民も傾くだろう。やはり尖閣は共同管理か。一方中国は手を緩めない。今日のNYTIMESには、これまで見たこともない大広告が「中国日報」によって打たれた(添付)。

そもそも今週の国連の主役はネタニヤフとアフマネネジャド(イスラエルとイラン)であって野田首相ではない。そして、第二位の資金負担国の日本にいまだに国連では「敵国条項」が適用されるなか、米国本でも中国は先手先手で攻め立てる。

戦後の日本には、おとなしくしていれば時間が解決した「周回遅れの妙」が多々あった。だが平時における駆け引きの鍛錬を怠ったつけは、米国が日本の庇護を躊躇するようになった今日本に重くのしかかる。

昨日のNHKニュースでは、アーミテージに「米国はどちらの味方」なのかと尋ねた記者が、「日米は同盟関係だが、だからといって日本が勝手なことをしていいというわけではない」といわれてしまった。NHKは数年前、アーミテージから「同盟とはお互いに血を流すこと」といわれた事からすれば、青天の霹靂だろう。

それよりも、今の米国を問うのになぜアーミテージなのか。NHKではマイケルグリーンなどという人物が日米関係でしゃべっている。この二人はいつ来るかわからないブッシュ時代のような共和党支配に向けて必死で自己を大げさに見せているだけのレベル。ここではそんな人物より、パックンの話を聞いたほうが言いとずっといってきた。このごに及んで今の米国で無価値の知日派に意見を聞くのはナンセンス・・。

戦争は起きないが、この情勢で日本は目を避けている時ではない。危機対応として、中国に負けずに次次に手を打たなければならない。ただその前に、今の日中間系は、今の日米関係の結果でもあるという本質を考える必要がある。個人的には、日本が独立し米軍が日本から出て行くのが決まれば、オスプレイはいらないし、何よりも中国の日本への態度が変わると考えている。

しかし、米国の庇護に頼り、中国からも利益を得ようとしてきたことに違和感を感じなくなった小作人根性では益々日本は追い込まれる。国家として、ポスト吉田茂 ポスト サンフランシスコ講和条約への指針を示す時が来ている。時代は士農工商へ。それが日本の商が生き残る道。

 

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