2014年6月30日月曜日

サッカーを愛する女







2014年6月29日日曜日

必要な負け。 まずは自己否定から・・




http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2014_06_28_bosmlb_nyamlb_1&mode=video&content_id=34130811&tcid=vpp_copy_34130811


進歩するために「負け」は必要。

ワールドカップを惨敗した今のジャパンには重要なテーマ。

そんな中、宿敵ボストン相手に9回2失点の好投をしながら負け投手となった今日の田中。

2失点はともにソロホームランだった・・。



ボストンのエース レスターとの投げあい。

1対1の同点で迎えた最終回、二死ツーストライクから投げた150キロを超える真っ直ぐは、

十分気合が入っていた・・・。


楽天時代の「男」タナカの真骨頂を思いだした。

田中の脳裏にも、三振しかなかったと思う。

しかしナポリは、ライトスタンドに、勝ち越しのホームランを意図も簡単に放った・・。


せっかくツーストライクまで追い込んでいたのに。

その裏、9回最後のヤンキースの攻撃は、上原に三者三振をきっして終わった・・。



世界は広い。「まずはこれまでの自分の自己否定からやり直すしかない」

自己否定・・確か、敗戦後、本田はこんな表現をしていた。

9勝一敗で大負けする 相場も然り・・。


多くの場合、自己否定をせず、世界に出ても最後は勝てない。

さらなる極みに行くために、今日の負けは田中には有意義だったと思う・・



2014年6月28日土曜日

サッカーに噛み付く女


(保守派の代表のアン・コルター)

http://www.anncoulter.com/columns/2014-06-25.html

 「 サッカーが流行ると(その国の)モラルが低下する・・(添付の文から)」
 
   やっぱりこの女性がアメリカのサッカー現象に噛み付いた。

彼女のコラムはサッカーに対する見識の無さがよく出ている。

 これがアメリカを代表する保守派の論客の実態。


  ここまで世界との迎合や世俗化を嫌う保守派と、

     オバマに象徴されるリベラルの戦いがこの国のケミストリー。 

保守派は人数では負けるが、個性でまだ勢力は互角・・

        
 


2014年6月27日金曜日

レター抜粋 ボラ低下の正体 心地よい経験値のねじれ

  6・26  レターより

           

          


100年前の今日、第一次世界大戦と、その後の大戦争(第二次世界大戦)の引き金になったサラエボ事件が起きた。添付写真は 暗殺される直前のオーストリア皇太子夫妻。

この二つの戦争で、1億人の人が死んだとされる。当時の世界人口は20億弱。正直よくもこんな馬鹿なことをしたのものだ。ただし大戦の死者はキリスト教文化圏とアジアに集中している。この戦争に懲りた人々は、しばらくはそんなことはしないだろう。

一方で世界大戦の大虐殺に巻き込まれなった中東は、今人が簡単に死んでいる。彼らも避けられない人間の愚かさの過程・・。

人口動態上、先進国はこの大戦を経験したGIジェネレーションが消えつつある。今中心はその子供たち。だがジェネレーションと世相の変化を歴史的に検証した4THターニングでは、悲惨を経験したGIの孫の世代になると、人間は再びおかしなことをするかもしれない特徴をもつという。

ソレをわかった上で、政治経済の舵取りをどうするか。戦争があろうがなかろうが、政治経済はいつもある。政治経済のヘッドラインが生み出す市場のボラは、受け止める側の経験と想像力が決める。

今の市場参加者は、ここの経験値にかなりのばらつきがある。ただしこのばらつきは、結果的にボラ上昇を抑えるゴールデイーロック状態を生んでいる。3月のウクライナ・ロシア問題で暴落したロシア株は、昨日で完全に戻してしまった・・。

そんな中、個人的に一番のワイルドカードだと感じるのはマザーネイチャー。いくら過去を学んで未来を見据えても、人間はその正体を知るには小さすぎる・・


< 6・9 レター ICEの時代のはじまり >


                   
       ニューヨーク証券取引所の新しい会長になったトム フォレイ氏
              
           
             ICE会長 ジェフ スプリッシャー氏


日本では経団連会長の交代が話題だが、世界では全く違うレベルの変化が起こっている。

添付写真の若い男性はトム フォレイ氏。若干38歳。彼は長い歴史をもち、世界の資本主義を支えてきたNY証券取引所のトップになった。

一方年配の男性は、ジェフ スプリッシャー58歳。今やそのNY証券取引、ユーロネクストなどのを傘下に持つICEIntercontinental Exchange Group)の創業者兼CEO である。

伝統的にメンバーによって有機的に運営されていきた旧来の取引所が、GS等の巨大金融機関が後ろに控えるにグローバルクリアリングハウスの下で、完全にInstitutionalizedされてから十分時間が経った。そこでNYSEの代表も、相場をフロアーで経験した兵や、丁稚から9・11で活躍した
グラッソーなどを経て、ついにMBA型の若い世代になった。

そこで、14年前に始まったICEが、オーナーとしてどうやってここまでの存在になったのか整理したい。始まりはレーガンブシュ時代。90年代初頭の電力自由化である。

この法律改正で発送電分離が州によって自由化され、野心的な投資家が電力産業に参加した。
起訴されたまま亡くなったエンロンのレイ会長は、レーガン・ブッシュを巻き込んで自由化の実現させた中心人物。ウイスコンシン出身のスプリッシャー氏もそんなレイ会長の後を追うビジネスマンだった。

彼は90年代後半にただ同然でICEの原型となるアトランタの電力会社を買収。そこからエンロンとの激しい競争が始まった。

最初はエンロンが圧倒したが、テキサスから西海岸にかけてのエンロンに対し、アトランタから東海岸に強いICEには、GSとモルガンスタンレーというWSが後ろについた。

このあたりは、南北戦争後に現在の原型ができた、都会の金融主体の民主党と、農村の保守感覚とテキサスの軍事 エネルギーのビッグビジネスの共和党の構図に似ている。

個人的にはこのことと、エンロン崩壊は無関係かどうか疑問だが、ライバルのエンロンが消滅したことで、ICEは一気にその地位を固めた。そして、既存のCBOT・CMEに一気に迫ってきた。

一方世界中の取引所が株式会社化され上場されたことで、取引所同士の熾烈なM&A合戦が展開されたご存知の通り。

中心的存在のはずのNY証券取引所が、欧州政治のよこやりで合併に失敗すると、金融危機後の株式出来高の低下もあり、株価は低迷した。

旧来の株の出来高に頼るNYSEの株価は20ドルそこそこだったのに対し、エネルギーと商品を、WSの資本とグローバルネットワークを使いながらデリバテイブに特化したICEの株価は優に100ドルを超えていた。

ICE創業者のスプリッシャー氏は、GSやモルガンスタンレーのパペットという人もいるが、彼はエンロンとの競争でワシントンのFEDを味方につけたあたりは只者ではない。

いずれにしても、株価世界経済をEQUITYの力で発展させてきた中心のNYSEが、そのEQUITYの力の差で新興に飲み込まれた。

本来HFTの問題は、このような時代の変化の中で語られる事案。さらには、現物株の出来高の長期低下傾向の裏で、ETFやVIX先物などデリバティブのボリューム増加している。

それが今の金融市場のVOLA低下の要因なら、(個人的にはそう考える)
ICEの時代の到来は、債券関係者にも無関係ではない・・。








2014年6月25日水曜日

日本人の体幹 「菊と刀」とロボット・・

ESPNの解説から:
「馬鹿なファールをした・・」「岡崎は前を向きながらあの角度のシュートは見事・・」「日本は本田だけ・・」「なぜ岡崎を退け、大久保を出しているのか判らない・・」「香川は、今年の不調を象徴している・・」などなど・・

個人的には今大会は日本の「体幹の弱さ」が露呈したと思う。体幹は心と体の両方の強さ。通用したのは本田だけ。体が触れない野球でダルや田中が活躍しても、サッカーでは弱点が隠せなかった・・。



ベネディクトの「菊と刀」。

日本文化を最初に欧米に紹介したとされる本。

日本語訳は知らない。

英語の原文は読んだが、途中でやめた。

なぜなら、次の一箇所で、その先へ行く気がしなかった。

作者が米兵から聞いた話として、

捕虜になった日本兵は、「食べ物を与えると、素直に何でもしゃべった・・」

一人一人は、サムライのイメージと違い、弱かった・・


日露戦争はまだ武士が中心、太平洋戦争は既に平民が中心・・

仕方が無いと思う。

ただいずれ、日本の体幹の強さが再び試されることがまたあるかもしれない。

今大会のサッカーを見る限り、日本人の体幹はまだまだ弱い。

その時が来たら、ロボットで対応しよう。


2014年6月24日火曜日

座りたくない椅子取りゲーム


椅子取りゲームは、アメリカではホットポテトに近い。

         でもホットポテトはトランプの婆抜きのようなものだ。          

         本当の椅子取りゲームは、野望にみちて恐ろしい。                          

エリザベス女王もこの椅子には座りたくない・・    






          

           

  
                  

2014年6月23日月曜日

ヤジと涙と男と女



あの沖縄から70年が過ぎようとしている。

平和でも、議会は、政治生命をかけで議論する場。

TVは、ヤジを飛ばす男の集団と、 ハンカチで涙を拭く女性を捉えていた。・・

2014年6月22日日曜日

スマート外交のヒント


FIFA
    Fédération Internationale de Football Association

            フットボールをサッカーといわない欧州人・・          

 アメフトをアメフトといわないアメリカ人・・

どちらも「フットボール」を譲らない・・

  フットボールーをサッカーと呼び、別のフットボールをアメフトと呼ぶ日本・・

この器用さを、外交に活かそう。

2014年6月21日土曜日

個が弱いなら、なぜ中村憲がいない・・

        


添付はCBOTのロビーにあるテレビ画面。

ワールドカップをメインで中継している。

他の国なら当たり前の光景。

でもアメリカでは新鮮だ。

そしてオフィスに入るなり、数人から「日本はどうしたの?」と、

いきなり突っ込まれた。

この聞き方は、日本は本来もっと強いと思っているか、

或いは昨日のESPNのバラックのように、

はっきり弱いと言いたいところを、

社交辞令で表現したのか・・。微妙だった。

間違いないのは、

全員が、日本は出場チームで一番個が弱いと思っていること・・。




ジャパンのことを、一番弱いと批判した朝日新聞の記者を取り上げた記事があった。

サッカー解説は日経新聞一番・・が持論だったが、朝日にも人材はいる。

ただこの記者はどうやら批判もされているらしい。

http://news.livedoor.com/article/detail/8958570/


個人的には、ここで記者を批判する人と、

世界を知らず、民主主義を平和と錯覚し、

ひたすら反戦を唱えるだけの人が、どうしても重なってしまう・・。


世の中の現実と、自分の力を冷静に見極めるところから戦略ははじまる。

それは受け入るしかない。



ジャパンのパワーと決定力の不足は最初から解っている。

なら最後は日本らしい創意工夫が見たい。

日本のサッカーでは中村憲剛にその可能性を感じていた。

だが彼はメンバーに入っていなかった。

しかたない、最後は、国家としての日頃の日本の行いの良さが、

幸運をもたらすことに期待する・・







2014年6月20日金曜日

アメリカの世俗化とシカゴカブス経済( レター抜粋 マネー原理プロ )

< シカゴカブス経済 > 

          
           

FOMCの直後、ニールアーウィンが、US became Chicago Cubs Economy・・と言っていた。
カブスは弱い。弱いのにファンが大勢いる。つまり甘やかされている。だから強くならない・・。

あまりにも見事な言い得ての妙に、ダイハードのカブスファンのリック(サンテリ)が、万年弱いカブスと、万年?弱腰のイエレンにぶち切れていた・・。

個人的にはイエレンは心情はハトだが、変わり身は早いとみる。ただ経済指標は玉虫なので、
政策がキーパーソンの政治色になるのは仕方が無い。ただし、弱気派で債券びいきのデービットローゼンバーグでさえ、FEDはビハンドカーブの可能性が高いと答えているのは注目・・。

そんな中、米国内の政治色で相場を語る国内勢を除くと、相場の参加者は概ね以下の三種類。

1)海外からの株の参加者

2)海外からの債券の参加者

3)政治色がない米国内のヘッジファンド・・


1)が相場の先鞭をつけ、2)は淡々とステートメントやファンダメンタルで動き、3)は1)と2)の動きを見ながらチャンスを窺う立場と考えている。

今日のコメント一覧から分析にするに、どうやら3)は、FEDがビハンドザカーブに対応する瞬間がチャンスをと見ている雰囲気。逆に言うと、それまでは様子見だろう。

様子見の材料として、添付は50日移動平均を超えた銘柄数とインデックスの調整の関係。ここ数年、50日移動平均を上回っている銘柄が全体の85%を超えると一旦は調整している。

ただ今日はVIX現物の一桁突入も囁かれる。達成までは売りは我慢。一桁になればVIX先物はショートカバーか。SPの10%ルール(200日から10%乖離したら調整)を睨みながら売りのタイミングを計りたいところ・・


 <米国の世俗化>



チェイニーは、今のイラクの混乱のすべての責任はオバマ政権にあるとしている。一方世界標準は、そもそもの混乱の原因はチェイニーとブッシュだと考える・・。

秀逸なドキュメンタリー「The world  according to Dick Cheney」をみると、地方の大学の学生だったころは素行が悪く、刑務所に入るゴロツキだった彼が、どうやって世界を牛耳る立場になっていったかがよく判る・・

そんななかで、一日のCNBCのスタートを担当するジョー・カーネンは、前回のワールドカップの際は、「自分はサッカーに全く興味が無い。」「あんなつまらないスポーツに熱狂する気持ちはわからない」と、CNBC欧州のキャスターを馬鹿にしていた。

ところが今朝、彼はケーヒル(オーストラリア)のボレーシュートを「史上最高のシュート」。携帯向けFIFAのアプリを「ファイファのアプリ」と言って、世界のスタンダードにキャッチアップしようと必死だ。

昨日はジム・クレーマーが、イエレンではなく、オチョアを解説していたが、FOMCの直後に、彼らがワールドカップを取り上げているのは驚き・・。

それだけFOMCは材料に乏しかったということだが、(よって株は債券の動きはリリーフ感)。
それはボラに乏しいウォール街には失望。ただしかわりにワールドカップをみて、自分たちが世界の一国でしかない事を自覚するのは進歩。

米国でサッカーがメジャーになるのは、米国が世界に世俗化かしていく最初の現象だと思う。だが世俗化は、共和党には、単独支配国家としてのアメリカの弱体化に等しい。だから金融政策で、イエレンが弱弱しい金融政策をいつまでも続けることは許せないのだ・・


世俗化すれば、チェイニーのような男が、他国を不幸にすることは減ると思う。だから悪いことはではないはずだが、でもどこか物悲しい・・。



2014年6月19日木曜日

日本も移民を受けれ、サッカーを強くしよう

         
                保守派の広告


            
              1910年、州別最大移民出身国
 
          
             2010年、州別最大移民出身国


イエレンがあまりにもつまらなく、今日ジムクレーマーはFOMCではなくオチョアに感動していた。

まあ添付のチャートをみれば、彼れなりの相場観なのかもしれない・・





2014年6月18日水曜日

レター抜粋 <FOMCはパンと見世物のために> <二極化への投資、アメリカでの安い買い物>

< FOMCはパンと見世物のために(パンと見世物はユエナリスの「パンとサーカス」から >

http://www.nytimes.com/2014/06/18/upshot/the-economy-may-be-improving-worker-pay-isnt.html

この記事のように、

今の今、民主党の言うように、賃金インフレは無い。
しかし、 共和党の言うように、ソレは必ず起こる。 

ではこのFOMCはどっちのトーンが強いか。両方出るとして、これまでとの変化にマーケットは反応。その初動のあと切り返すと考えるのが妥当。

今の情勢では、イエレンは、利上げ時期が、条件付きで早まる可能性を触れないわけにはいかないだろう。ただし今はその証拠がないことを強調するパターン。結局その先の相場を決めるのは、FOMC以外の要因。

ところで、今日はダルと田中が投げる。

ステロイドがジャブジャブだった時代、ヤンキースは強かった。ところが、今年はアップアップ。田中がいなければどうなっていたか。田中の今日の相手は首位を走るブルージェイズ。一方ダルは本日苦手のアスレチックスだ。アスレチックスは日本のようなスモール野球も得意・・。

今年の野球の特徴は、この両チームのようなチームのケミストリーを大事するところが強い。このトレンドはこれからも続くと思う。既にそれがおきたNBA。

レブロンジェームズを擁し、超一流のタレントの合算で圧倒するマイアミに、40歳近いダンカンががんばって、一流の若手や、外人が健闘したスパーズが勝った。

マイケルジョーダンが途中で引退した1994年と1995年、圧倒的に強いはずだったニューヨーク(ニックス)は、地味だが、チームのケミストリーに勝ったヒューストンロケッツに勝てなかった。
なにやらこの時に似ている。

NBAではこの後ジョーダンが復帰し、シカゴ二度目の3連覇をした後で、2000年代以降は再びタレントの時代へ入った。(コービー シャキールオニール ダンカン、レブロンジェームズへ)

超スーパースターがいない今年のスパーズの勝利は、久しぶりに玄人好みの勝利だと思う。



そもそもアメリカのスポーツDNAは、紳士教育や戦争の訓練が目的の英国型ではなく、格差社会の安定のために「パンと見世物」を重視した、ローマのグラデイエイターに近い。だから最初にビジネスとして発展したのがボクシング。ボクシングをプロモートする才覚で、貧しい野心家やヤクザが金持ちになった。

一方でットボールや野球やバスケットがここまで発展するには、既にビジネスで財を成したオーナーの遊び心と情熱が必要だった。

オーナーはそこそこ儲かっていればよかったが、それが狂乱ビジネスに発展したのは、レーガン以後、アメリカが変わってからだ。そのときから、DNAはマネーと薬に移ったと思う。

それを体で教えてくれたのは昨日亡くなったグエン。彼は薬はやっていなかったとされるが、スリムだった80年代と、90年代以降では別人。58歳は早い・・。






        < アメリカで一番安い買い物 >




Still think America doesn't care about soccer? Watch Twitter exploding into life as the USA score against Ghana

  • Over 174,00 tweets per minute were sent when Clint Dempsey scored in the first minute
  • 4.9 million tweets were sent during the game
  • Match was highest ever rated World Cup game on ESPN





アメリカがイランと強調すれば、それをイスラエルが黙認するはずはない。オイルは要らないので、サウジの反発は無視として、イスラエルが単独行動に出れば中東は更に混迷する・・

昨日の株は、相変わらず現物個別株の出来高が少ない。
ただオイル高で潤うエネルギー関連のETFにはかなりの資金が入った。(ソレに伴う現物株はできている)

イラク問題は、消費関連で売られる株もあれば、上がる株も。VOLAの仕掛けはインデックスの先物なので、全体としては下落・・。インデックスは、SP500で1918~1915をやらなければ次の新高値更新はないだろう。

一方金利では、ラガードとイエレンはやさしい女性的観点で意気投合している雰囲気。ところが、同じ女性でも、GSのAコーエンは、「テーパーが終わる前に利上げが始まる」と、タカ派男性的なコメント。どこかでVOLAを求める今のウォール街の心情を代弁している。

ところで、ワールドカップではやっぱりドイツは強かったが、米国の勝利も劇的だった。これで、2008年以降、劇的に環境が変わり始めたとされるMLSに投資しているP・E・はウハウハだろう。(ジョナサンネルソンなど)

MSLは、1996年に再スタートしたアメリカのプロサッカーリーグ。発足時は10チーム。チームの価値は一律5ミリオンからスタートした。発足から5年、リーグの赤字は250ミリオンまで膨らんだ。

2006年初めてESPNが放映権を払った。それでも2008年の時点でも19チーム中10チームが赤字。選手の平均は8万ドル。チームの価値は平均30ミリオンと言われた。

ところが、どういうわけか2009年から観客が増え始め、昨年2013年は1試合の観客動員数はNBAとNHLを上回った。(17872人)

今はチームは21チームまで増加。それでも平均のチームの価値は100ミリオン前後だと言われる(フォーブス)ベッカムなどの例外を除いて、チーム全体のサラリーCAPは3ミリオン。
これはNBAやMLBと比べれば魅力的だ。

人種差別発言でチームを売る羽目になった、NBAのクリッパースのオーナーのスターリング氏。
クリッパーズは決してトップの人気チームではない。それでも前マイクロソフト社長のバーマー氏は2ビリオンを払う。70年代の終わり、スターリング氏がクリッパーズに払った金額はわずか12ミリオンである・・。

決してトップチームではないNBAのクリッパーズが、30年で12ミリオンから2ビリオンになるなら、
これからも東欧やヒスパニックの移民は増え続け、二極化が進むアメリカのサッカーはどうなるか。リーマンショック以降に急速に人気が出てきた現象にヒントがあると思う。

金持ちが更に金持ちなり、国民が貧しくなっていくと、スポーツの人気も変わる。あのビルクリントンが、なぜアメリカへのワールドカップ招致にあそこまで熱心だったのか、FIFAの投票でアメリカがカタールに破れるまでその理由に注目した人は少ない。

投資は豊かさへ投資するだけではない。残酷だが、貧しさや二極化への投資もある。MLSのチームが、世界最高の価値のレアルマドリッドになることはないだろう。(3.3ビリオン)しかし、今はまだ安い。

日本の年金は、米債や米株より、MLSへ投資した方がよい・・







Seattle Sounders17548.018.2
LA Galaxy17044.07.8
Portland Timbers14139.19.4
Houston Dynamo12532.68.2
Toronto FC12130.94.5
New York Red Bulls11428.1-6.3
Sporting Kansas City10827.75.1
Chicago Fire10224.5-3.2
FC Dallas9724.20.6
Montreal Impact9626.23.4
Philadelphia Union9021.41.1
New England Revolution8917.12.6
Vancouver Whitecaps8623.00.0
Real Salt Lake8523.0-0.1
Colorado Rapids7618.1-2.9
San Jose Earthquakes7515.0-4.5
Columbus Crew7318.6-1.6
DC United7117.7-2.8
Chivas USA

「アメリカは一つ」




就任直後のオバマの「アメリカは一つ・・・」の演説が流れる・・・

綺麗事の表社会と、裏の暗部の間で便利屋として生きるブラッドピット。

彼は平等で自由な社会を謳って独立宣言を書いたジェファーソンの本当の姿をなじる。

その後、最後のセリフがいい。

「アメリカは一つ?」

「笑わせるな。」

「アメリカは国じゃねえ。」

「アメリカはビジネスだ。」

「さっさと金払え・・」


 命日が近づいたので、ジェームズギャンドルフィーニが観たくなった。
 
 亡くなる少し前に脇役で出たKILLING THEM SOFTLYのラストは意外に秀逸だった。


2014年6月17日火曜日

ゲルマンシュプリーマシー german supremacy



  チャンピオンシップコースは7560ヤードでパー70。レーティングは76.4/141     
     
アメリカで一番難しいゴルフコースとされるパインハースト。

過去2回、ここでのUSオープンの優勝スコアはー1・・・ 

2位以下の選手のスコアを見れば、今年も難コースだったことは明白。

それを、9アンダーで優勝。

タイガーの時代が終わろうとしている?はアメリカ人は、カイマーに圧倒された。  


                            





いつものように強いドイツ。ポルトガル歯が立たなかった。
どんな大会でも必ず強いドイツ。安定感はブラジルより上か・・



             そして死の淵から戻って来たシューマッハ。         
   若い異次元の強さを感じていたセナは、自らの運命を悲劇へと舵を切った・・



ゲルマンシュプリーマシーは欧州では禁句の一つ。
でも、75年前の光景は今も事実・・

2014年6月16日月曜日

サムライジャパン、日本史ではなく、世界史のスケール(気概)で戦うべし


             ペルシャ戦争の英雄テミストクレス
 サムライが日本史の産物にとどまるなら、ギリシャに勝つのは難しいだろう(本文より)       

  

朝ドラで大好きだったお爺やんが死んで悲しむハナ.。彼女は「人生は足し算だと思っていたら、引き算だった」と言った。明治の貧しさとあいまった牧歌的なセリフ・・。

豊かな今の米国に住み、金融を通して世界の現実を眺めると、人生には足し算や引き算より、その瞬間まで予想できないケミストリーの激変が突然襲ってもおかしくないと思う。

そもそも人は個々の経験をベースに、周りの環境に合せて生きるしかない。つまり自分史の継続。ただ周りの環境は、自分の想像よりも大きな力で支配されている。それが国家の歴史だ。

極東の島国日本は、聖徳太子から武士の時代を経て明治に激変した。そして近大国家として米国に大敗した。ただこの日本史も、更に大きな世界史の流れの一部でしかない。

ところが、今も日本の学校教育は世界史と日本史を別けて教える。なぜか米国は占領後の改革でここを変えなかった。もしここで世界史重視、その中で日本史を考える方向に変えていれば、今の日本人の感覚はもっと違っていたと思う。

もともと米国は未来志向の国。反戦教育や忠臣蔵の上映禁止は断行したものの、軍人のマッカーサー本人は、歴史教育そのものが重要だとは考えていなかったのかもしれない。

まあ多元的世界史を、一つだけの正解を好む日本にどう刷り込むかは難題だ。だが意図して日本に世界史の重要性を組み込まなかったのなら、米国はやはり恐ろしい。



司馬遼太郎は「アメリカ素描」の中で、訪ねたハーバード大学で、自然科学系の優秀な学生が日米戦争を知らず、どっちが勝ったのですかと逆に質問され、驚いた経験を語っている。

確かに米国には一芸に突出した天才が大勢いる。彼らはこの国の重要なパーツを担っている。一方で国家戦略を担うエリートは世界の歴史にも詳しい。金融をやっているとそこは明快だ。

表向き米国が歴史を重視しないのは、民主主義の弱点を知っているからだと思う。今のように全員に選挙権があると、エリートは国民との間に知識の格差を維持するのは重要だからだ。

この点英国は米国より徹底していると思う。チャーチルは、歴史を深くさかのぼることが、遠くまで未来を考える前提だといったが、(ビスマルクは有名だが、チャーチルも同じこと言っている)エリート向けのFTやエコノミストと、大衆向けのゴシップ誌の格差は米国以上だと思う。

日本は英国と同じ島国。そして国民の偏差値は米英より高い。なら日本のエリートは米英のエリートより優れているか。決め手は世界史に対する感覚だと思う。純潔の日本人に対し、英国人の血には世界史に対する免疫がドロドロと流れている。ここは彼らのアドバンテージだ。

今の英国は、ローマ人にブリトンと馬鹿にされた野蛮な頃から、ローマ人が去ったあとに大陸からゲルマンの傍流が流れ込み、そこにノルウエーのバイキングが混ざった産物。英語は方言だというラテンのプライドは解らんでもないが、辺境から新しい強者が生まれるのは歴史の宿命だ。

今月、視聴率総計でケーブルTVの頂点だったソプラノスを追い抜いたゲームオブスローンズは、この頃から英仏戦争を経て、英国が覇権国家になる基礎を築いたチューダー王朝が生まれるまでがモチーフ。(薔薇戦争)

クリントン政権の終わり、本来処罰されるべきマフィアを庶民的に描いた 「ソプラノス」が流行り、そして今「ゲームオブスローンズ」がソレを抜くいたなら、1998年の「4thターニング」が予言した、 3rdターニングのUnraveling期の終焉から、2006年ごろからのCrisis の到来を、米国自身が無意識の中で感じているのかもしれない。


そしてフランスの血も混じったチューダーがエリザベスで途切れると、血のつながった王をドイツあたりからよんで今のエリザベス女王まで維持してきた。その途中で王の首をはねた英国と、同じ島国でも、国民から崇められながら万世一系?を維持している日本の皇室とは純潔さで異なる。


一方で大陸に住んでいる人は、もともと自国と隣国の歴史と別けて考えることは難しい。典型的な地域のイラクでは、今ISISと戦うためにシーア派の若者が続々と集まっている。

DIE ON MY FOOT RATHER THAN LIVE ON MY KNEE・・・妥協して生きるより、戦って死ぬ。

メキシコの革命家の言葉だが、世界が豊かになった今もこの地域ではこういう人が多い。そういえば、ペルシャ戦争を劇画的に描いた「300」の続編では、サラミス海戦でギリシャを勝利に導いた英雄テミストクレスが、ペルシャ艦隊を前に同じセリフで鼓舞していた。

ワールドカップでは既に強靭なアフリカの前に敗れたサムライジャパン。NHKの解説は諦めきれないものだったが、ESPNはサムライのレベルを最初から見切っていた。仮にサムライが日本史の産物にとどまるなら、ギリシャに勝つのは難しいだろう・・。


そして、バブル崩壊後、経済も開国した日本では、グローバルスタンダードの言葉が、水戸黄門の印籠のような効果を持った。だが個人的にはいまだにソレがなんのかよくわらない。本当に、グローバルにスタンダードはあるのだろうか・・。

貿易協定でウルグアイがそれなりに効果があったのは、冷戦終結の効果が大きかったと思う。だがドーハになって頓挫したのは、貿易に協定を持ち込むの限界を露呈している。また金融危機を経験しても、被害が一番浅かった邦銀がさっさとバーセルに対応したのに、元凶の米銀はいまだにノラリクラリとしている。

こんな中で自分は世界をしらない田舎者だと思ってしまうと、グローバルスタンダードと脅されれば従うしかない。その真贋を自分で判断するためには、世界史のDNAで、これから世界はどうなるかの肌感覚が必要になる。

だが、幸か不幸か、純潔島国(ガラパゴス)の日本では、その感覚は自分で意識しないと身につかない。そして、戦争で勝った英米もここを変えなかった。もしも彼らが日本を技能が卓越した素直で無垢の世界の田舎者に閉じ込めておくためにそうしたなら、英米は恐ろしい。
(ここに自信がないと、日本はずっと米国の傘下にとどまることになる・・)

ところで、第二次世界後も戦勝国はずっと戦争をしてきた。敗戦国の仲間のドイツでさえも、米国に協力してアフガニスタンで60人のドイツ兵が死んでいる。

その米国では、厭戦大統領のオバマは、共和党から、大勢の米兵を犠牲にし、やっと手にしたイラク戦争の勝利を無駄にしたと批難されている。こうなると、任期の少ないオバマも空爆は覚悟しているはずだ。

ローマは自壊したが、その400年前、セレブ系ローマ人たちが、食物を料理として楽しむようになったのをみて、帝国の衰退を予見したとされるLIVY。建国の父を始め、今の米国のエリートはグレコ・ローマン時代をよく勉強している。LIVYの逸話も、数年前のエコノミスト誌の特集である。

(参考:ローマ帝国の虫歯 http://marukano-gb.blogspot.com/2011/03/blog-post_11.html) 

2008年、奴隷として米国にやって来たマイノリティーが、終に大統領になった。オバマの卓越した能力が認めらた背景には、豊かさと同時にリベラルの浸透があった。ただオバマの厭戦が米国の支配力の低下を招いたなら、次がヒラリーでもジェブでも、米国は一旦修正に出るだろう。

ソレが日本にどんな影響を与えるか。その前に世界史はどんなシナリオを用意しているのか。日本史を前提にした牧歌的な足し算引き算ではなく、壮大な世界史のケミストリーのイメージが必要になるだろう。