2013年3月13日水曜日

不思議なリーインカーネーション(マネー原理プロ)

 
株とフードスタンプ(食料補助券)の発給が同時に史上最高を更新・・通常フードスタンプは4人世帯で年収が12000ドル以下が対象・・
 
10兆ドルの待機資金が動き出して高値を更新する株。一方でマネー加速度が最低を更新する異常現象。
 
 
2000年以降、タイガーウッズの強さと、金余りの中で上昇を続けた米株の相関はずっとテーマだった。彼が一番強かった頃、タイガーが迫ってくれば、前日までの首位は勝手に崩れていった。

ところがスキャンダルに見舞われる前、タイガーは全米オープンで前例のない日曜日の逆転負け(韓国選手)を喫した。この頃には彼の満月は欠け始めていたらしい。トップだった土曜日、短いパットを外したタイガーのしぐさから、解説のニックファルドが、今後のキャリアーに影響を及ぼすような変化を示唆したのはさすがだった。

そして昨日、圧勝したタイガーの勝ち方は、先に上昇パターンに戻った米株のように18番までは完璧だった。まさにreincarnation (肉体の生まれかわり 霊魂再来)だった。


一方WBCの米国の試合を見たが、今回の米国チームは面白い。トーリ監督はヤンキースでは殆どやらせなかった犠牲バンドを多用している。この米国チームは先発ピッチャーは貧弱。だが中継ぎ、クローザーは精鋭がそろっている。

これまでの試合では負けている中盤、ノーアウトでランナーが出ると監督は犠牲バンドをさせた。しかしことごとく失敗した。メジャーでは犠牲バンドは殆どない。選手は不満かと思いきやどうやらそうではない。バンドができない自分に怒っていた。ここがこの米国チームの面白さ。監督はそういう選手を選んだのだろう。

そもそも失敗を責めすぎないのがこの国の本質だ。リーマンショックから回復した株式相場も、米国らしさとして逆らう事はできない。(理由は何であれ、株の上昇を否定する必要はない)

WBCもバンド失敗・ムード悪化・萎縮・自滅・負け・のパターンを想定していると、この米国チームは中盤のバンドの失敗を払拭するように終盤になって逆転している。逆転するとクローザーは殆ど完璧である。日本が米国と対戦するなら、米国をこのパターンにさせないように序盤に大量点を取って逃げ切るしかない。

では米国経済の実態はどうか。今の米国経済は伝統の「カムバック」か? わからない。リーマンショックの元凶となった金融は、許してもらったことをいいことに、何も変っていないどころか図に乗っている。

タイガーはそれなりにペナルティーを払った。過去をみても大恐慌は20年代の狂乱のつけ。戦後の米国の繁栄はその後のカンバックだった。ところが、リーマンショックの後の米国は、システムを守るため市場原理をやめた。これは住宅バブルのペナルティを払いたくなかったからだ。


ただしこの救済はまだ実験だと思う。しかし多くは既に大成功だと言っている。本当にこれが米国伝統のカンバックかどうか。ここから先はその人の生き方次第だろう・・

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