2013年4月3日水曜日

女性力の新風

英国初の女性商業主席判事のグロスターさん 
 
一票の格差を違憲にとどめず、選挙を無効にした広島高裁の筏津順子裁判長
 
           ケネデイー家のオーラをひきつぐキャロラインさん

世の中には女性にしかできないことがたくさんあるが、世界的に、歴史的にも男性優位の法曹界で、最近特に目立った二人の女性判事の存在は時流を変えるインパクトを持つと思う。

まず英国初の商業主席裁判官として、ロシアの政商ペレゾフスキー氏の訴えを退けたグロスター判事。彼女は原告べレゾウスキーの証言を信用できないと断罪する一方、被告のアブラモビッチ氏の証言は信用した。

裁判に負けたベレゾフスキー氏は、自分の裁判費用に加え、アブラモビッチ氏の裁判費用の560億円を支払うはめに。二人のロシアの政商の喧嘩でちゃっかり儲けたのはさすが英国だ。

失意のペレゾウスキーは、裁判の2年前は3000億円はあったされる資産を失い、自殺直前は故郷のロシアに帰るための旅費5000ドルも古い知り合いに無心するしかなかったという。


また日本では、一票の格差は違憲だけど、選挙は無効ではないというなんとも日本的判断を続けてきた法曹界に、選挙無効という踏み込んだ新風を吹き込んだ広島高裁の筏津順子裁判長。


そして最後はキャロライン ケネデイーさん。


そもそもTPPで環太平洋の成長を取り込もうと言う最中、NYタイムス東京支局長の目には、日本は中国を恐れるあまり。自から太平洋国家を捨てアメリカとくっつきたがっていると映るらしい。
 

その日本に対し、オバマ政権はキャロライン ケネディーさんを新しい大使にすることを決めたという。
 
オバマ政権誕生から彼女の言動を注目してきたが、米国化を加速する日本の大使にここで持ってくるとは。さすが米国。この機微は恐ろしいくらいだ。

多くの日本人にケネデイーの響きは既に過去の伝説。彼女はこの名前が発するオーラに負けないようにずっとがんばった人だと思う。今は日本人が好む品格もあり、米国の国益にとってはこれ以上の人選はない・・。


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