2015年5月18日月曜日

プライドと民主主義

「政府は、アメリカのケリー国務長官がロシアを訪れプーチン大統領らと会談したことを受けて日ロ間の外相の往来の障害はなくなったとして、今後、プーチン大統領の日本訪問に先立つ岸田外務大臣のロシア訪問に向けた調整を本格化させたい考えです。・・・・」NHKニュース

アメリカとロシアの両方と仲良くするのは大賛成。でも独立国なら、自分の意思で外交をするものだ。独立国の政権が、「~の国の外相が会ったので、私達も会えるようになった・・と、自分から報道する先進国が他にあるだろうか。

 http://www.japantimes.co.jp/news/2015/05/16/national/politics-diplomacy/ldp-crafts-document-for-public-to-better-understand-national-security-bills/#.VVgEBI6qpBc

                                                              Japan Times から引用
                        
一方で外部環境が変化している以上、独裁が悪いとはいえない。問題は結果として何をするか。だからこそ、国際情勢の判断や経済の舵取りで間違えないようにしてもらいたい。そのためには、独裁であっても、反対意見や批判をメディアが止めてはならない。ところが海外からすれば、今の日本のメディアでは
                  エコノミスト誌から引用  

記事の中で、外国メディアの報道まで曲げて伝える・・という不満が外国メディアから出ている点は、要注意・・



似たような独裁必要発言をしていた橋下さんは、「民主主義はすばらしい」といって、政治家を引退するという。欧米のそれなりの政治家で、本音で民主主義はすばらしいと思っている人はどれくらいいるだろう。
                  
ハーバードの大学院で、法律と経済の両方を同時に学ぶ超エリートスペシャルコースの出身で、(オバマは法科)ビジネスも成功、(プライベートエクイティ)、政治家としてしてもそれなりに成功した(マサチューセッツ州知事)ロムニーが、チャリティとはいえ、なぜこんなパフォーマンスが必要なのか。
                   AP通信から

リベラル化が進んだあとの民主主義が(一人一票)、衆愚政治になるのはしかたない。ロムニーも存在感を維持するすためには何でもやる・・。

ところで、橋下氏には特殊な才能を感じていた。縁がない大阪のことは判らないが、個人的にいろんな理由で、東京一極集中は日本国にとって自殺行為、大阪が東京と拮抗する力を持つのは大賛成だった。ではこの結果は大阪の活力を生むのか、それとも現状維持で良しとしているのか。ニュースを見る限り、現状維持派が反対したようだ。

狭い日本で大阪の未来を考えるなら、それは日本の未来を考えるということ。なら橋下氏が民主主義のすばらしさを、少し前のイギリスの政治家の言葉を用いたのはやや残念(政争に負けても、今の政治家は死ななくてよくなった)。政党名に維新という言葉を用いた以上、橋本さんにはもっと壮大な目標を期待していた。・・

そもそも民主主義の原点に平和という臭いはしない。もっと猛々しいものだったと思う。ペルシャが攻めて来たとき、降伏し命を助けて貰うか、死ぬかもしれないが、断固闘うか。白黒の石を持って投票。
そして戦うと決った以上は反対票の黒を投じた人も武器をもって闘った義務。これが白人社会が原点とするギリシャの民主主義。

逆に権利がない奴隷に戦いを強いるのはおかしい。だから米国の建国の父は一人一票の民主主義は敷かなかった。(独立戦争では黒人奴隷も闘ったが、南北戦争では南軍は黒人兵を用いず、北軍も一部で導入したのみ・・(映画、グローリーは参考になる)この伝統は、太平洋戦争まで、海兵隊と海軍では黒人兵が極端に少ないことからも判る)

税金を払っても払わなくても一人に一票がある現代社会。民主主義からプライドと義務が消え、平和と権利だけが当たり前になった・・



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