2015年6月1日月曜日

未来のウオーター・ショック その時「高所平気症」はどうなる?

ブラックマンデイに端を発した住宅のミニバブルの崩壊(米国版住専)。パパブッシュ時代、その糾弾が行われた。1000人以上が起訴され、60人が投獄された。ところが、比較にならない規模だったリーマンショックでは、誰も投獄されなかった。

みんなで赤信号を無視したので、特定の人に責任を押し付けることが出来なかったのだ。簡単にいうと、事前にTOO BIG TO FAILが完成していたということ。

主導したブーマー世代のリベラル化。そのブーマーの子供達のミレニアルも今は親。そしてブーマーの孫の世代は、意図的に造られた高いところが平気になった。

日本では高層マンションで育った小さな子供が、高い所が危険だという感覚が失われてしまうリスクが指摘されている。

マーケットも、高所恐怖症の旧世代はバブルを心配するが、生まれたときから(マーケットを知った時)中央銀行がマーケットを支配し、価格が押し上げられた状態しかしらない世代は、何が恐怖なのかわからない。



高所恐怖症の人の心配をよそに、ミレニアルが飛び跳ねている間は、バブル崩壊は起きないと思う。自分を罰しなかった親のブーマー世代に、子供を叩く勇気はない。

でも、株も債券もここまで「高所平気症」になったなら、生活に必要な物資がいつまでもデフレ状態にあるのはおかしい。そろそろ次のオイルショックをイメージするべきだろう。

ただし、オイルが余っているのに、ホルムズ海峡を通るオイルを存立危機の対象にするのは笑止千万。存立危機の可能性はもっと他にある。



川や湖の目に見える水不足は序の口。今は、地面の下の地下水が枯渇しつつあるという警告。今週の60ミニッツ。番組の中で紹介された問題の地域と、異常な高温で人が死ぬ地域が重なるのは無関係だろうか。

来るべき ウオーター・ショックにどう備えるか。水資源の豊富な日本ではピンとこないだろう。でもマーケットは繋がっている。



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