2015年12月14日月曜日

TPP COP21 会議は合意、なら シャルウイダンス?(Shall We Dance)

                   会議は踊る
          
( ナポレオン後の欧州を議論したウイーンで、敗戦国フランスはタレーランが活躍、その後フランスは国際会議の中心へ )



アメリカでは、3ヶ月以内に議会は政権が決めたTPPの審議をはじめなければならない。オバマ政権と組んでTPPを推進した共和党上院のトップが「ソレは不可能」としたなら、実質TPPは死んだも同じ。

https://www.washingtonpost.com/politics/mcconnell-warns-that-trade-deal-cant-pass-congress-before-2016-elections/2015/12/10/b8151f26-9f66-11e5-8728-1af6af208198_story.html?wpmm=1&wpisrc=nl_headlines

TPPの挫折は日本にとって幸なのか不幸なのか。個人的にはずっと前者の立場だが、同じように、政治のパフォーマンスにおわりそうなリスクを伴うのがCOP21。それは誰の得で、誰かの損なのか・・。

そもそも環境問題は温暖化だけではない。目先温暖化への対応は急務として、原子力推進国のフランスが主導するCOP21は興味深い進展だった。

フランスは国際社会という感覚では、自分達が中心にふさわしいと考えているのは明確だが、アメリカは合意文書が事前の shouldからShall になっているをみて激怒。
   
このあたり、ホストとしてフランスの抜け目のなさ。だが、中国・インドはアメリカが署名しないなら参加しないということで、最後はshouldに戻した。(NHKを見る限り、このあたりは日本では報道されていないし、それどころか、拘束力があるような誤報さえ・・)

実生活の口語ではShallはShouldより弱い。だがアメリカでは公的文書では逆になる。Shouldは精神的な義務。Shallは法的拘束力を伴う。

つまりShallでは米国議会が通さないので、アメリカは参加できない。ケリーが激怒したのは、ホスト(フランス)はそんなことは解った上で、なぜShouldだったモノをShallにしようとしたのか。

まあ精神的義務で拘束力のないShouldでも、仮にShallのまま拘束力があっても、lインフォースメントの組織を持たなければ、法律があっても警察のいない社会と同じ。本質は変わらない・・

ではこのパフォーマンスは無駄なのかといえば、そういうことではない。世界のマネーを脱化石燃料社会へと動かせばいい。だからその方向に便乗するオバマ政権の取り巻きは必死だ。

もしこのCop21が何かの始まりなら、先のOPECは時代の終わりの象徴。ただし20世紀のルールだったオイルによるビジネスの秩序が簡単に終わることはない。時代の変化への抵抗者たちの齎す社会のボラがどの程度のものになるか・・。

その意味で、マネーを軸に考えれば、ISISなどのテロ現象は主役ではなく脇役。そしてそんなこととは無縁の今の日本の誠実さ。これをどうするのか。それが本当の真マネー原理のテーマだった・・

本当は世界が日本人の真面目さに近づくのが理想。だがそんなことは不可能なので、結果として、戦争も知らす、冷戦も知らす、利上げも知らない人々は、それなりの準備をしたほうがいい。

<ご連絡>、
次回からこのブログの内容が変わります。
真マネー原理は、ゴゴジャンのTakizawaレター(今日の視点・明日の視点)へ。

0 件のコメント: