2014年2月28日金曜日

国家の背骨 春山氏をしのんで




http://www.youtube.com/watch?v=SUZkBX6jjSg


NHKのニュースで、春山満氏が亡くなったことを知った。

最近は春山氏のYOUTUBEを見る機会がなかった。

そこで今年になってからの3回分を見た。(51回、52回 53回)

最終回は、氏の誕生日前日に収録されたものだった。

次第に体力を失っていく様子がありありだった。

最終回は、明らかに限界を悟った口調。

ソレでもメッセージを送り続けた春山氏に敬意を表したい。



1年ほど前、NHKのニュースに出た春山氏のメッセージは鮮烈だった。

日本にこんな人がいたのかと驚いた。

口調は厳しい。表現も遠慮しない。中には嫌いな人もいるだろう。

今回ネットでマスコミがどんな評価しているのか確かめた。

驚くほど、淡白で簡単なものしかなかった。

いつもマスコミをマッチポンプと批判していたので、マスコミも冷たい。

その意味では、春山氏をNHKが取り上げたのは賞賛したい。


個人的には、多くの点で同意できたが、すべてが同じだったわけではない。

ただ一番尊敬したのは、はっきりと、批判を恐れず、言うべきことを言う姿勢。

これは勇気がいる。有名人であればあるほどそうなる。 

FACEBOOKで「いいね」がほしい専門家が、自分の商売のために、世の中や、中には相場まで語っている時代、こういう人は今の日本にほとんどいなくなっていた・・。



最後の3回のどこかで、春山氏は背骨の話をしていた。

背骨の機能を失った春山氏は、最後まで、「国家の背骨」を心配していた・・



2014年2月26日水曜日

誰か引き取って


シカゴブラックホークスは、昨年のNHLのチャンピオン。ソチでは15人が代表選手となった。中でもアメリカ代表のパトリック ケインと、カナダ代表のジョナサン テウは母国でも中核選手だ。   

アメリカのカナダの決戦前、二人をはさんで、真ん中にジャスティンビーバーが入ったポスターがシカゴの高速道路に掲げられた。負けた方が、ジャスティンビーバーを引き取る・・

ジャスティンビーバーはカナダ人。彼に限らず、通常カナダ人は米国社会に完全に溶け込んでいる。自分でカナダ人であると言わなければ、米国人と区別がつかない。ある意味、カナダ人はずるがしこい・・

アメリカはカナダに負けた。ならアメリカが彼を引き取るしかない。
でも最近アメリカでは急に「ジャスティン ビーバー的」なものを否定するような雰囲気だ。

彼が引っ越してくると聞いたアトランタでは、反対運動が起こっているらしい・・

http://news.livedoor.com/topics/detail/8570643/

2014年2月25日火曜日

北の夜・・




そういえば東京の図書館でアンネフランクの本を破る出来事があった。事実はともかく、これも、北のせいになるのだろうか・・・・・・・・・                           

2014年2月24日月曜日

貧富の差の産物



 週末になると、10人前後の若者が銃撃で死ぬシカゴ。ギャングたちの溜まり場は、我々が暮らす郊外から車で20分程度南へ降ったところだ。                      
                    
ほとんどが麻薬がらみ。麻薬はメキシコから来る。Chicago Crime Commissionは、昨年アルカポネ以来となるパブリックエネミーNO1に、麻薬カルテルの総帥、グズマンを指名した。                       
13年前にメキシコの刑務所を脱走したグズマンは、その後メキシコの山中にこもり、カルテルを支配した。この間膨大な数のライバルのカルテルメンバーや警察官が、首なし死体となって道路にころがった。                                     

アメリカのFBI捜査官や、メディアで麻薬カルテルを糾弾した勇気ある女性ジャーナリストも複数が同じ運命になった。                                

そんな中でフォーブス紙は、世界に影響を与える金持ち100人に、近年メキシコからずっと同じ二人を選んでいた。一人はビルゲイツやバフェットよりも大金持のカルロススリム。そしてもう一人は麻薬王グズマンだった。                                  
                             
今回の逮捕は、オランダで拘束されたカルテルのメンバーの情報をきっかけに、次々に側近が逮捕され、ついに昨日、山から降りてきたグズマンは、街場のホテルに潜伏しているところを米国とメキシコ当局に逮捕された。                               

彼が街に降りてくる時は、ホテルとつながった6本の地下道を通ってくるとの情報をもとに、当局は待ち伏せをしていたという。                            

彼の逮捕は朗報。ただこれでメキシコの首なし死体が減る保証はない。ならシカゴの若い黒人が、バスケットボール選手になる前に、道端で遊ぶ小さい子供を巻き込んで無駄に死ぬこともなくならないということだ。                               

なぜなら、メキシコが世界NO1の金持ちのカルロスすスリムと、あのビンラデインを凌ぐパブリックエネミーNO1を抱えるのは、根本は同じ理由だと思う。それは度を越えた貧富の差。     
     
テキサス大学の試算では、メキシコのGDPの80%は、何らかの非合法ビジネスに関係しているという。CBS60ミニッツ)ならば、個人的にはカルロススリムとグズマンの違いが解らない。 

今ネットでは、メキシコで首を切られるカルテルのメンバーの動画が氾濫している。仕事がらその種の動画もチェックする。世界の現状を自分の目で確認するためだ。                             
その時一番驚くのは、残虐性よりも、殺されるのを観念したメンバーの静かな表情。多くが見た目は普通の老若男女。こんな連中に関わらなければ、こんなことにはならなかったはず。       
彼らの悲しい目からは、それができなかったメキシコの絶望を感じる。                           
バフェットやビルゲイツが豊になった時、アメリカも豊になった。でもカルロススリムが世界一の金持ちになった時、メキシコはそれまでより幸福になったか。                  

答えはノーだと思う。ただ米国在住のメキシコ人の友人は、この点を明確に語りたがらない。               
いずれにしても、究極の貧富の差。グズマンが逮捕されても、そこが変わらなければ、次のグズマンが支配する・・                                  

                                  

                        
                    

                     

                       

                        

                  

                     


                              
                            

                                 

              

                                 

2014年2月21日金曜日

女たちのドラマ






金メダルは、直ぐ其処にあった。

第三ピリオド残り3分まで、オリンピック3連覇中の宿敵カナダを完璧に抑えた米国。

1点を返したカナダは、残り1分半でゴーリーを引っ込め、アタッカーを入れて6人攻撃出た。

守りを固める米国。

フェイスオフからパックを奪った米国は、誰もいないカナダのゴールへロングショットを放った。

追いかけるカメラ。決まれば3点目。軌道の先を見たNBCの解説者は勝利を確信したはずだ。

しかしパックは数センチのポールに弾かれた・・

http://www.businessinsider.com/team-usa-gold-womens-hockey-canada-2014-2


2対1、米国リードのまま残り30秒。カナダの執念のショットが決まった。

オーバータイムも死闘。両チームが反則を繰り返す。ゴーリーを除いて3対3まで行った。

激しくぶつかる男とは違うが、女の執念には迫力があった。

そして逆襲から相手の反則で、パワープレーを決めたのは、またしてもカナダだった・・。

崩れ落ちるヤンキー娘・・


ソチでは日本の女性も活躍した。でもどこか日本的だった。

「スマイルジャパン」のショットをオウンゴールにしたロシアのゴーリー。本来なら日本がリード。試合の流れは変わったはずだ。しかしなぜかカウントはされず、抗議しなかった日本に驚く米国の解説者。第3ピリオド、ロシアに決勝点を決められた。

彼女たちにスマイルはなかった。

そしてカーリング女子は、1勝しかできなかった米国に、その1勝をプレゼント。大会を通してふがいない米国女子代表に、NBCの解説者は怒りをあらわにしていた。

「調子悪いスキッパーを変えないのは、最高のランニングバックがいるのに、へたくそなQBにパスプレイをさせているようなものだ。それでも日本はその米国にドアをオープンにしてくれている」と言っていたのが耳にのこる。

もしここで最弱の米国に勝っておけば、日本は決勝に進めたはず。ここでも律儀な日米関係・・

そして最後は真央。

この大会は異常だった。皆が真央の実力を知っている。しかしプーチンの思惑に加え、キムヨナVS米国の3人ばかりを取り上げる米国のNBC。

ここでもこの国での、今の日本人と韓国人の勢いの差を感じた。

そんな中「真央を忘れてはいけないわ」諭したのは解説のリプキンスキー。90年代、メデイアが圧倒的にミッシェル クアンに肩入れする中、金メダルを取ったのは彼女だった。

そして全力を出し切った真央のフリーが終わった時、歳がいもなく、涙が出てきた。

森元総理は「真央は必ず転ぶ」と思っていたそうだ。思っていただけでなく、世間に向かって口にした。

怒れ真央。これからは「いい人」でなくていい。五輪で勝つために足りないのは、そんな情念だと思う。

  参考:情念の力 http://marukano-gb.blogspot.com/2011/05/blog-post.html (横に添付)

アメリカのホッケー女子は、4度目の挑戦もカナダの壁に跳ね返された。

森さんを見返すために、真央は引退を撤回し、キムヨナの国に金メダルを打ち立てよ・・


2014年2月20日木曜日

皆がショック・・ (マネー原理プロから)


ソチから800マイルのウクライナの首都

                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはり、全会一致には、ミニッツの文面だけではわからない別の理由があると思う・・・・。


ところで、浅田真央が滑り終わった後、
NBCで解説をしたタラ リプキンスキー(長野の金メダリスト)は、
浅田の実力からすれば、トリプル・トリプルにしていれば、
それだけで13点は上だったといいながら、それにしても、あの採点(15位)はひどいと言っていた・・

アイスホッケーが負けてプーチンは大ショック。
日本はミゼラブルナな真央にショック・・・
株はラッカーにショック・・

2014年2月18日火曜日

長期投資の幻想

   When people say "I am investing for the long term", it means they are losing money.

                ナシーブ ニコラス タレブ (2・17・2014のTWITTERより)


< 不幸な国の幸せな投資家 >

その国では、株を上げるのは国策。
だから、そのために、その時々で、いろんな人が、いろんなことを考える。
でも副作用として、貧富の差は広がる。

一口に貧富の差といっても、所得の差、資産の差など様々。
資本主義では格差は必然。ただし(金持ちになる、投資家になる)機会に過度な差がうまれると、その国は崩れる・・(学費の異常な高騰など)


< 幸せな国の不幸な投資家 > 

その国では、株が上がるのは正しい政策の結果だとされる。
だからそのために、正しいとされる政策に拘る・・

一方で、政策の結果、格差が拡がりすぎることは許されない雰囲気が強い。
金持ちをもっと金持ちする政策への抵抗。
何が何でも株を上げたいのか、それとも下がってもしかたがないと思っているのか。

途中で迷う国に置き去りされる投資家たち・・


個人的にはどちらでもいい。
自分の目指すところや自分の価値観と場所が違わなければ・・。


一方で「長期投資は正しい」という考えがある。
自分なら、前者の国でしか長期の投資はありえない。

なぜなら、自分にとっての投資は、たとえ長期でも、生きている間に実を結んでほしい。
しかし自分の生きている間を長期などいうのは、本当は歴史に対する冒涜。うぬぼれだ。
だからこそ、国策として株を上げる国でしか長期の投資もありえない・・

本当は、生きている間の投資に長期も短期もないと思う。
生きている間にあるのは、儲かるか、儲からないかだけだ・・

今は成長(DEMAND)が乏しい。
パニックが終われば、残るのは流動性のじゃぶつき。
そこに生まれるのは成長ではなく変動(ボラテイリテイ)・・

幸せな国の不幸な投資家は、ここでも不利。
なぜなら、幸せな国の市場は、性善説で覆われている。
「悪者」扱いの「変動」へのツールや精神的な備えは乏しい。

にもかかわらず、性善説の語り屋は、グローバル化は正しいと主張している・・

そういえば、アベノミクスを過去の経済学や金融論で語った人も大勢いた。
職業なので仕方がないが、相場ではどうでもいい。

起こったことを後から素人に解説し、中には、株が上がっている間は、
自分は正しかったようなことを言う・・。

アベノミクスは学問ではない。アベノミクスは政治的決断だったはず。

あまり知られていないが、安倍さんは政治家になる前は証券マン。
ここで安倍PUTを出せるかどうか。政治家としての安倍さんに注目している・・。



2014年2月16日日曜日

ソチでも、アメリカが強い理由


かっこいいユニフォーム


かっこいい刺繍


そして



背中には、今は亡きハーブ ブルックスが付いている


       This is your moment        

             今この時は君たちのためにある               
 
ソ連を倒す奇蹟を前にしたブルックス監督の激励 

2014年2月14日金曜日

個人的ジンクス






25年の相場人生(5年の国内営業+20年のアメリカ金融市場)での個人的なジンクス・・・

1)日本の個人投資家が、大きなうねりになった時・・。(今ならNISA?)

     2)野村證券が米国で存在感を強めた時・・(野村は日本の代表)         


相場は転換した・・ 




       今は、豊田社長が孫さんをどう見るか。もっとも興味あるところ・・・             

2014年2月12日水曜日

重力より重いもの


やはり日本には重力より重いモノがある。
強いて言えば、自然と、皆が同じ方向に向かう空気だろうか。

スポーツ競技に対する期待もしかり。
ここでは高梨の金メダルは無理だと予想した。(有料マーケットコメント)、
ただ4位という結果は、まじめな彼女の性格を考えると、気の毒でならない。

欧州が強いのは、多分にサポートや、場合によっては薬?
何よりも、プーチンの国での五輪の意味をよく知っているのが窺える。
オリンピックの年には、手の内を明かさないためにワールドカップを控えるのは常識だと聞いた。

アメリカも選挙の年はモードが変わり、いろんなところで駆け引きが活発になる。
そして、アメリカ人スポーツ選手が本番に強いのは、まずは層が厚い。
美女のリンゼイボンがいなくても、別の美女が来て、金メダルを取っていく。

さらに、期待の選手でも、diversified された社会では、さほど注目されない。
そして何よりも、選手は国め名誉のためなどとは考えていない。(チームスポーツは別)
覇権国家アメリカの選手にそんな必要はないのだ。あくまでも自分のために突っ張ればよい。
これは有利だと思う・・

NBCの、米国人解説者は一回目が終わった段階で、
高梨の実力からすれば、金メダルには絶好の位置と言っていた。

そして高梨の2回目。飛び出した瞬間、彼は「いいぞ」と声を上げた。
だが、100メートル手前で降りた彼女をみて、どこも悪いところはなかった。なぜだろうと言った。

天才的才能で、重力さえも跳ね除けてきた高梨が、悪いジャンプでなかったのに、あっさりと地面に引き寄せられる力。

そういえば、日本には「日の丸飛行隊」という言葉があった。
札幌や長野で日本が勝ったときは、明らかに飛行隊だった。

ソチでは、まじめでけなげ17歳は、重力より重いものを一人で背負っていた・・。

2014年2月11日火曜日

サクリファイス 福祉国家の命 デンマーク編




ソチでは圧倒的に北欧の強さを見せ付けられる。ロシア人も先祖はスウェーデンあたりにいたルー族が南下したというのが有力。ならば彼らもノルマンの血を引いている。

ただギリシャ正教に支配され、超大国になってからは様々な民族が入り混じったので、今はむしろジプシー的な、スラブ系の暗い印象を強く受ける。

一方で北欧は別世界だ。中でも世界一幸福度の高い国として有名なデンマーク。老人医療も充実しているという。ただどういう治療を望むかは、お年寄り本人が決めると、どの資料でも紹介されている。

北欧の福祉国家では、福祉に力をいれる一方、場当たり的な税金の使い方はしないという。高齢者が生きるしかばねのような状態で、いつまでもベットを支配するのは当たり前ではないらしい。所得の半分以上を税金で持っていかれるのだから、国を支える納税者としては当然なのだろう。

ではそういう国で、幸せに生きるということはどういうことか。人間の話題ではないが、今WEBサイトで動物愛護団体などから非難が集まるデンマークの動物園でのビデオを見て考えた。

偶然今日のNHKニュースで、動物が足りなくなった日本各地の動物園の苦境を紹介していた。ワシントン条約のせいで、新たに象一匹を飼う購入代金が、最低でも2000万円もかかるという。

ならばなぜこの愛くるしいキリンの子供の命を救うことはできなかったのか。英仏の動物園が引継ぎを申し出て、欧州の金持ちの一人は自分が7000万円で貰い受けると懇願した。しかしデンマークの動物園はソレを断った。そして、わざわざコペンハーゲンの大衆の前で、彼を殺し、その肉をライオンの餌として与えた・・・

日本人の感覚では理解できないと思う。ではデンマーク人は残酷なのか。個人的には、この残酷なビデオが、実は世界最高の福祉国家デンマークの真髄だと思う。

コペンハーゲンの動物園が、他国の動物園の申し出断った理由は、他の動物とのバランスだ。かわいそうだからという理由だけでは妥協しなかった。そして解体するのを見世物にしたのは、命の意味を判らされるためだと思う。きっとそれはサクリファイスの重要性を教えるためではないか。

これは8~9世紀前後、キリスト教に触れる前のバイキングたちが、文明先進国のアラブ人やローマ人に、サクリファイスの儀式を見せて震撼させた逸話を彷彿させる。ただしその後キリスト教文明では、北欧はプロテスタントの本拠地になった。

昨今のアメリカの変遷の事例をみるまでもなく、このプロテスタント人口と国家財政の健全性は無関係ではないと思う。(救済が当然の南欧カソリック諸国と、財政が健全な北欧プロテスタント諸国)

一方で我々普通の日本人は、普通に 老人介護や年金などを当然のごとく主張する。でも本当は、ラッキーな時代に生まれた世代が、過去にはなかった自己主張をしているだけかもしれない。

また平和を愛しているといい戦争を否定するが、戦争が起きるか起きないかは自分だけで決めらることではない。日本史の経験で世界の現状と未来を考えても、何の保障にもならない。

いずれにしても、命を奪う行為が究極的に何を意味するのか本当は難しい問題。デンマークは、福祉は、サクリファイスの上に成り立つことを教えているのではないか。

ならば、我々が自分がいつまでも生きたいという感覚の裏返しで、或いはかわいそうという理由で、命の大切さをあたかも正しいことのように語るだけでは、これからは世界の平和に本当に貢献することも、豊かな社会を未来に残すことも、出来ないのではないか。

なぜならソレは日本が自分で決めることではなく、地球の歴史が決めることだ。ただし、それでもなるべく平和で皆が幸せの時を長くしたい。そのためには何をすべきか。そのために犠牲になる命もある。個人的にはこのビデオをみて、そう考えるしかなかった・・。

The most important factor must be that the animals are healthy physically and behaviourally and that they have a good life while they are living, whether this life is long or short. (動物園の主張)


NHKのニュースでは、動物が足りなくなった一番の理由は、狭い敷地でコストがかかりすぎるので、動物園は、動物をそのまま生かしていたら、その動物が年寄りになり、商品にならなくなったということらしい。


参考: < 犬を喰らう覚悟  アムンゼンとスコットの差 >
 
http://marukano-gb.blogspot.com/2013/02/blog-post_16.html

(尚 ここからは、筆者の趣旨に賛同する人のみ進んでください。ビジュアル注意 )





2014年2月9日日曜日

レデンプション (REDEMPTION)の時 ロシア人編







( 秀逸なソチ五輪用 TEAM USAのCM )

米国ではNBCが独占するソチ五輪の開会式を見た。
5時間の長編。CMも特注。CMは、スーパーボールより秀作が多いと思う。


この五輪にプーチンは5兆円を使ったという。だが、ロシア政府から直接業者に支払われたのは3000億円程度。残りはまずプライベートインベスターに支払われたらしい(CNBC)

プライベートインベスター? 

そういえばダボスに出席していた米国人ビジネスマンが、ソチ五輪5兆円の総予算の内、3兆円が賄賂だったと語っていた。開会式で五輪のリングが落ちてしまった失態。無関係ではないかも。

そんなことはどうでもいいが、採点競技はフェアであってほしい。浅田真央のくやし涙は見たくない。

でもプーチンは恐ろしい。彼の意気込みは、注目の最終聖火ランナーの人選に出ていた。
最終ペアは、最強男のカレリンやシャラポアではなかった。冷戦後の若い人はほとんど知らないであろうロドニナとトレチャクだった。

ではなぜプーチンはこのオジサンとオバサンを最も重要な役に抜擢したのか。

70年代から80年代前半、米国では大スターのフィギア女子の前に立ちはだかったロドニナ。そして1980年、アメリカの若者に近大スポーツ史上最大の番狂わせで負けるまで、(ミラクルオンアイス)最強を誇ったソ連アイスホッケー代表の鉄壁のゴーリーのトレチャク・・。
この二人は、我々以前の古い世代だけが知る、最強で最悪で暗黒帝国に思えた旧ソ連の象徴だ。

http://marukano-gb.blogspot.com/2013/12/blog-post_21.html
( トレチャクについてはこの添付ドキュメンタリーを参照。彼の練習シーンが出てくる)


ロドニナはオバマ大統領を愚弄する写真をツィッターに載せた。西側メディアの批判のを無視して彼女を抜擢したプーチン。もしアイスホッケーでロシアとアメリカの対決が実現したら、ロシアは大変なことになるだろう。

1980年のリベンジ。もっといえば、あの出来事をきっかけに、アフガンの挫折からソ連崩壊のロシア国民のREDEMPTIONが、アメリカにアイスホッケーで勝ち、銀盤の女王の座を取り戻すこと・・・


ただソチが終わったらロシアはどうなるだろう。
直近ではロシア国債の入札が3度キャンセルされた。ビットが入らなかったのだ。
米英独仏のリーダーがソチに入らなかった意味を、PEやヘッジファンドは見逃していない。

このようなもろもろの思いのなか、開会式に日本選手団がロシアの旗を掲げて入場した瞬間、解説のマットラウアー(NBCの看板キャスター)は戸惑いを見せた。

アメリカからすれば、日本が友好的なのは当前。ただソレは英国のような友好国というより従属国としてだ。日本のABEは西側のリーダーと一線を画しソチに乗り込んだ。そして開会式ではトルコのエルドアン首相の隣に座った・・。

目覚めたかもしれない日本。アメリカが戸惑うとも、このまま独自路線を切り開けるか。日本は総力を挙げて世界と戦うべき・・

2014年2月6日木曜日

Chiberia (チャイベリア)  経済

通常シカゴでは3月いっぱい雪が降る。
ところが、今日の雪で、今年は一冬の過去の積雪量の最高を更新するらしい。
これはどういうことか・・

シカゴに住んで延べ17年。NYに転勤する前の90年代中旬までと、
帰ってきてからの2000年以降では冬の寒さが違った。
この10年は和らいできた。明らかに温暖化だった。

また過去は、シカゴの寒さと雪は別モノだった。雪が降れば寒くはなかった。
-20度を超えるような寒い日は、ほとんどが快晴だった。

ところが今年はパターンが違う。
まず雪が降り、その後で大寒波がくる・・。
そしてずっと曇っている。
昨年末以来、シカゴは雪と氷に覆われたままだ。
まるで北極圏が下りてきた感じ・・。

このごろ、ローカルTV局は、CHICAGOとは言わず、
CHIBERIA (シベリアをもじった言い方)というようになった。

こんなのはいやだ。
まだアラスカの方がいい。
あそこにはチェナ温泉がある。 

-40度の中での露天風呂は意外に乙だ。
天気がよければそこからオーラオが見える・・


そのアラスカでは、先週は暖冬で氷が解けてしまい、道路が泥に埋まった。
危険だということで、学校は臨時休校になった。
同じ日、シカゴは寒さと雪で今年2度目の臨時休校になった・・。

シカゴでこれだけ雪が降るならどこかでは水不足・・
カリフォリニアの水不足は深刻になってきた。
地球の裏側では、南米は暑さと旱魃で穀物が心配だという・・。

地球の水の量は変わらない・・
これは昨年末に確認したこと。

そんななか、今日のCNBCのリースマンによれば、
いよいよFEDも天候を考慮しはじめているという。

今年はマザーネイチャー・・。
これは年初に予想した今年のテーマ。

ならば、海外投資家も、米国の天気予報に注意しなければならない。
この冬を経験したファンドマネージャーは、
これまで以上に弱い数字に素直に反応するだろう
(リスクオフ)

ここで注意すべきは雪だるま。
雪だるまは、大きくなりながら転げ落ちる・・

中央銀行が生み出した超過剰流動性。
流動性の雪だるまのテールリスク・・
それはまだ誰も経験していない・・

いずれにしても、これまでシカゴの天気で愚痴をこぼしたことはない。
しかし今年はもう勘弁してほしい。
今日も寒い中でまた雪かきだ

この冬がいつ終わるかどうか。
これは株と債券にとってとてつもなく重要・・。

2014年2月1日土曜日

株と重力・・落ちる時は速い・・ 



ほら、そこに世界があるだろ。 後はきっと天使が守ってくれるよ・・(コントローラー)

自分がいかに小さいかをしるためには、時に人は高いところにのぼらねばならない・・(本人)

なんとも刺激的な会話・・


ついに公開された2年前の偉業のフルバージョン。(2年前は一部のみ公開)

このビデオを我々がシェアできるのは、勇気と科学のおかげ。

でもこれで、 ゼログラビティ のアカデミー賞はなくなった・・・