2014年2月21日金曜日

女たちのドラマ






金メダルは、直ぐ其処にあった。

第三ピリオド残り3分まで、オリンピック3連覇中の宿敵カナダを完璧に抑えた米国。

1点を返したカナダは、残り1分半でゴーリーを引っ込め、アタッカーを入れて6人攻撃出た。

守りを固める米国。

フェイスオフからパックを奪った米国は、誰もいないカナダのゴールへロングショットを放った。

追いかけるカメラ。決まれば3点目。軌道の先を見たNBCの解説者は勝利を確信したはずだ。

しかしパックは数センチのポールに弾かれた・・

http://www.businessinsider.com/team-usa-gold-womens-hockey-canada-2014-2


2対1、米国リードのまま残り30秒。カナダの執念のショットが決まった。

オーバータイムも死闘。両チームが反則を繰り返す。ゴーリーを除いて3対3まで行った。

激しくぶつかる男とは違うが、女の執念には迫力があった。

そして逆襲から相手の反則で、パワープレーを決めたのは、またしてもカナダだった・・。

崩れ落ちるヤンキー娘・・


ソチでは日本の女性も活躍した。でもどこか日本的だった。

「スマイルジャパン」のショットをオウンゴールにしたロシアのゴーリー。本来なら日本がリード。試合の流れは変わったはずだ。しかしなぜかカウントはされず、抗議しなかった日本に驚く米国の解説者。第3ピリオド、ロシアに決勝点を決められた。

彼女たちにスマイルはなかった。

そしてカーリング女子は、1勝しかできなかった米国に、その1勝をプレゼント。大会を通してふがいない米国女子代表に、NBCの解説者は怒りをあらわにしていた。

「調子悪いスキッパーを変えないのは、最高のランニングバックがいるのに、へたくそなQBにパスプレイをさせているようなものだ。それでも日本はその米国にドアをオープンにしてくれている」と言っていたのが耳にのこる。

もしここで最弱の米国に勝っておけば、日本は決勝に進めたはず。ここでも律儀な日米関係・・

そして最後は真央。

この大会は異常だった。皆が真央の実力を知っている。しかしプーチンの思惑に加え、キムヨナVS米国の3人ばかりを取り上げる米国のNBC。

ここでもこの国での、今の日本人と韓国人の勢いの差を感じた。

そんな中「真央を忘れてはいけないわ」諭したのは解説のリプキンスキー。90年代、メデイアが圧倒的にミッシェル クアンに肩入れする中、金メダルを取ったのは彼女だった。

そして全力を出し切った真央のフリーが終わった時、歳がいもなく、涙が出てきた。

森元総理は「真央は必ず転ぶ」と思っていたそうだ。思っていただけでなく、世間に向かって口にした。

怒れ真央。これからは「いい人」でなくていい。五輪で勝つために足りないのは、そんな情念だと思う。

  参考:情念の力 http://marukano-gb.blogspot.com/2011/05/blog-post.html (横に添付)

アメリカのホッケー女子は、4度目の挑戦もカナダの壁に跳ね返された。

森さんを見返すために、真央は引退を撤回し、キムヨナの国に金メダルを打ち立てよ・・


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