2014年3月31日月曜日

市場の聖母マリアの相場観



http://video.foxnews.com/v/3410733968001/obamacares-future-impact-on-the-economy/



日本に悲観的なサマーズ。

理由は、前回の消費税引き上げの時、クリントン政権の財務副長官として、
病み上がりで消費税引き上げは止めるべきと何度も日本に警告したにもかかわらず、日本は引き上げを断行。

結果どうなったか。その経験を無視し、同じ失敗をしようとしているように彼には思えるからだろう・・

それにしてもマリアは相場観がいい。
視聴率が低迷するCNBCを見限り、予想外に中間選挙で上院は共和党へ主導権が移るのでは?
言われ始めたなかで、さっさと共和党保守系のFOXに移ったのは正解。

そして彼女の行動はWSやビッグビジネスの代弁ともいえる。

金融危機では救済に積極的な民主党を応援。ソレが終わると、コスト負担のオバマケアや増税を避けるために共和党に乗り換え・・。

これは、利益のプライベート化と、リスクとそのコストの社会への転嫁にやっきになる今の1%の象徴。
(この動きに一線画すのがビルゲイツやバフェットとのプレッジ活動)

なんとなくこの仕組み感じ初めている大多数の庶民は、オバマ政権を許さない。結果低迷するオバマの支持率。オバマ政権は、金融システムを守った大きなツケを払わされている・・

言い換えると、TOO BIG TO FAILのツケ。このTOO BIG TO FAILを最初に許してしまった冷戦後の風潮。その間のアメリカを指導したのが、冷戦終了の恩恵を受けたクリントンとブッシュのベイビーブーマー大統領・・

これも、民主党のリベラルに共感しながらレーガンに投票(レーガンデモクラッツ)。
また本来の登録は共和党だがクリントン時代のアメリカは最高だったと感じていると(クリトニアン)の典型的な行動パターン。

一方であの強烈なギルト時代を経て、金持ちが90%の所得税に耐えたケネディーまでのアメリカ人は第一次世界大戦、大恐慌 第二次世界大戦を経験したグレートジェネレーション。日本は戦争でこのグレートジェネレーションのアメリカに負けた。

ところが今は、(日本は)モラルと正論に縛られ、金融市場とグローバリゼーションの魑魅魍魎の世界で、悪貨が良貨を駆逐する戦いでも敗北寸前・・

いずれにしても、戦後世代の真価は後世が判断することになる・・

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