2014年3月7日金曜日

大人の罪と子供の罪 (マネー原理プロから)

ついに今日のNHKクローズアップ現代でも、ギクシャク?の日米関係を取り上げた。

戦後、マッカーサーがドイツと日本を比較し、「ドイツは大人として確信的にヒトラーについていったが、民主主義の精神性の成熟において、日本は15歳にも満たない幼児性を抱えながら流されていった・・」という趣旨のことをいっている。

結論からして、戦後70年経った今、日本はこの評価を変えられただろうか。

近年日本政府は、日米安全保障条約を日米同盟と明言するようになった。(NHK)
アメリカからすれば、あの条約には軍事だけでなく、経済同盟も入っている。
だから、TPPも、沖縄問題も同じ枠組みの中の話。
しかし日本ではそのような感覚はないと思う。

前も紹介したが、米国にとって日本はイギリス、イスラエルと並ぶ特A格の同盟国。(隣国という意味で特Aランクのカナダとメキシコは除外)他の重要同盟国のフランス、ドイツ、韓国など13カ国はAランク。アメリカにとって日本の重要性は韓国と同じテーブルはない。

アメリカは、日本には日本がその本質をわかった上での行動を期待している。

刻々と変化する世界情勢の中、日本が成熟していれば、アメリカももう少し日本をリスペクトするはずだ。しかし今の日本では、この国際情勢の中でさえ、憲法解釈も現実的になるべきという当たり前のことがなかなか進まない。

一方で、アメリカ主導で(サンフランシスコ講和条約)で決めた中国や韓国とのケジメの曖昧さに関しては、日本はただ乗り状態。ここにアメリカは少し苛立っている。(サンフランシスコ講和条約に中韓は呼ばれていない)

これは、この国を建国以来ずっと日本人が支配した結果、いい意味でも悪い意味でも日本がガラパゴス文化の産物である証拠。

しかし、ガラパゴスゆえに日本が生み出す産業力や技術力はアメリカも自国の利益に利用する。
だったらアメリカは日本にもっと優しくしてもいいのではないか。これが今の日本の反応・・

今のアメリカは、日本が重要であればあるほど、日本の主体性を尊重しながら日本とつきあうつもりはないと思う。これは日本に原因があると同時に、最長でも8年の米政権にそんな悠長な時間はないことも影響している。

だから時にアメリカは強引な手段に出る・・。

日米関係の重要性を、レーガンやブッシュの「次郎長一家の絆」ではなく、弁護士的、相対的合理性でドクトリンを構築していく中でのあくまでも手段として考えるクリントンとオバマ政権・・

安倍さんはオバマは冷たい男と言ったらしいが、この関係が嫌なら、一度日米安全保障条約を廃止し、日本が完全なる大人になった上で、もう一度日米同盟を結ぶべきだ。

それしない日本・・。ずっと示唆してきた、日米関係の正念場が再び訪れている・・

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