2015年3月4日水曜日

敵の敵は敵 ・・ ネタニヤフ





6月の核協議の満期でアメリカがイランと妥協するのは、バトルに勝って戦争に負けるのと同じ。そんなことは絶対に許されない・・といったネタニヤフ。

このパワフルなスピーチに対し拍手喝采のアメリカ議会。上下両院の全議員535人で、参加しなかったのは事前の確認では49人だけ・・

ユダヤにとって、2014~2015年のブラッドムーンの期間は、1400年代のスペイン追放。(完全に流浪の民に)1948年のイスラエル建国以来の大変なイベントになることは、専門家の間ではずっと示唆されている。

そんななか、アメリカ議会を支配したかのようなネタニヤフ。アメリカ国民の60%以上はこのネタニヤフのイベントに反対している(NBC)。 なぜならその先がイランとの戦争が見えるからだが、タカはハトよりも強い。彼らの声は届かない可能性がたかい。

ここに参加している民主党議員も、ユダヤ系からの献金が無ければ選挙に勝てないのだろう。これがアメリカの民主主義の現実である。

「敵の敵は敵・・・」と言い放ったネタニヤフ。ISISを共通の敵として、イランと妥協してもいいかのような政策を取るオバマに対し、MIT出身。IQが200以上あるとされる彼の言葉は、計算され、的確で迫力があった。殆どの議員が立ち上がって拍手をしていた・・


2002年ごろ、イラク戦争への環境を整えるブッシュ政権頃より酷い予感。アメリカがここまでユダヤ人の支配になったことを、目の当たりにしているからだろう。

最後の救いはユダヤ人の良識。強硬なネタニヤフは、イスラエル人全員の支持を得ているわけではない。選挙を前提に、彼も国内政治の延長で、アメリカの利用を考えているだけだ。ここはイスラエルのユダヤ人の良識に期待したい。

2500年前、ユダヤ人がバビロンの捕囚から開放されたのはペルシャのおかげ。ペルシャはユダヤ人を解放し、何も要求しなかった。

その意味では、従属関係を強いたローマ。ユダヤ人を弾圧した中世の欧州社会。また近世のナチスやスターリンより、はるかにペルシャはユダヤ人に優しかったはず・・(キリストやモハメッドの前なので)

個人的には、もし彼らの思い通りになるなら、神からの天罰が本当に必要だと思う。いずれにしても、この期に及んで、冷戦後の平和モードで金融市場をみるのは最早ナンセンス・・

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