2015年4月4日土曜日

湛山がいない日本の未来






http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42761


参加国は打診の意図だろうが、

英国だけでなく、イスラエルもは、

安倍さんにもそれなりに衝撃だろう。

まあ今頃こんなこといってもしかたがない。

ただ目先一つすっきりするのは、

韓国はこれで若干サポートを失うことだろうか・・



この10年間、自分の子供達の時代、

日本がポーランドと同じ運命になる悪夢にうなされてきた。

アメリカはいざとなったら中国と戦うだろう。

そのときが自分のイメージより早まったかもしれない。

しかし昔のような破壊はありえないと願いたい。




アメリカからすれば、その準備としていろんなことはやっている。

TPPもしかり。もれてきた内容は、ISDSをどうするか。

https://wikileaks.org/tpp-investment/press.html


日本人だけの社会の性善説。本当にすばらしい。

バブル時代までの日本の接待費の対GDP比は、

米国の裁判費用の対GDP比と概ね同じだという。(ロバートフェルドマン氏のソロモン時代論文)

でも米国型資本主義では、技術や知識の「生みの親」は、

「育ての親」にはもたらす利益で勝てない。


ならば、いまだNHKで大岡越前をやっている日本が、

どうやって米国の利権と離れ、自分達でISDSに対応するのか。

法律の専門家でないだけに全くイメージが沸かない。

(世界史では法律という文章を、解釈でどう判断させるかが正義)



日本のマスコミを農産物交渉という単純な構図に集中させ、

国民の感心を核心であるISDSには向かわせない・・

米国は、日本の利権は自分達の利権であるという戦後のルールを

まだ失うつもりはない。



ある意味、米国内の対立軸を利用しながら、

上手くこの米国を自分達の混乱に利用してきた欧州。

特に老獪な英仏は時代の先をヘッジしている。

米国を知り(日本よりは)世界史の流れを、客観的に分析できる彼らの知恵・・。


いずれにしても、添付の記事が本当なら、

今の日本がどれほど美しくても、

未来を考えるべき使命を持った国家のエリートが(外務省など)、

巷の(親米嫌中)という感情だけの無知なネトウヨと、

自分の命が惜しいだけの軟弱リベラルと同じレベルであることが、

世界に発信されているだけ・・


これも米国の庇護の中での経済成長で、

(組織内での)アサインメント型人間が、

社会全体の90%を占めるようになったといわれる今の日本の宿命だろうか。



60年代、アメリカべったりの岸総理の後、

ニクソンという突然変異で中国に接近した米国。

日本はその事実に衝撃を受けながらも、

なんとが70年代の日中関係にこぎつけた。

ただそれは、対抗軸として、

湛山のような明治生まれの真の日本人が、

バランス感覚で水面下で中国との関係を維持していたからだと思う。



今は世間から馬鹿にされる鳩山さんはいる。

このブログでは、奇抜とされる鳩山さんの行動を、

どちらかというと前向きに評価している。

でも、「湛山」がいない・・


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