< ウクライナは儲かる悲しさ >
午後になって株はマイナス幅を徐々に拡大中。どうやら今日の勝負はついた。
次はナスダックがトライアングルのサポートで戻すかどうか・・。
VIXが動かなかったので、ストリートやこちらのファンドは
欧州勢の売りし掛けとは距離を置いていることが窺える・・。
ナスダックがもしサポートで戻した場合、日本勢が休みの間に10年債は2.5%レベルまでいくが、
日本勢が出社するまでに2.7%に戻っている可能性もある。
まあソレが今のマーケット・・
ただ、またしても、強気の掛け声よりも(アメリカ経済は健全、だから株と金利は上がる)
売り仕掛けの方が勝つのは先月と同じパターン。違いは今回の方が、ウクライナを理由する点でははっきりしているかもしれない。
ただそのウクライナも、路上で殺し合いを始めたウクライナ人庶民を利用し、IMFから金を引き出し、その関連ビジネスに便乗する連中の存在は否定できない。(まだ小額だが)
そういうサークルと、株式市場で仕掛けている連中がつながっていると考えるだけで、
1% と 99%の格差に絶望感を感じる。(資金、情報、客観性・・と、この世の仕組み)
学者たちが中心の中央銀行の流動性供給は、99%にパンを恵むつもりが、実際は1%が金融ゲームに興じるチップをどんどん供給している結果になっている・・。
1%も99%もサバイバルゲームは同じとして、もう少しまともな人間社会のためには、真剣にノアの箱舟のような大洪水か、バベルの塔の崩壊が必要だと思う。
最後に、発表された公式な数字からPIMCOの尊敬するトニークレセンジが作った資料からは、(添付)アメリカの賃金は上がっているという話は、いったいどこに現実があるのか。
この雇用統計で一番のサプライズはマーケットの反応。
中身をみればいろいろある。
ハウスホールドサーベイは整合性がなく、
失業者減少と労働参加者減少は同じペースなど。
しかし、それにしてもこの反応は変だ。(株先は暴騰せず債券先物も暴落せず)
アメリカ人は、午後にかけてゆっくり参加してくるとして、
この時間帯に主流の欧州系のシステムトレードは全く別のことをたくらんでいるとしか思えない・・
いずれにしても、添付のチャートが上抜けるかどうか・・
(発表前コメント)
<トレジャリー不足と債券先物の賞味期限>
昨日の債券の動きは、この4年で最高だった先物のショートの残が原因とされる。(急騰)
そしてショートカバーの理由は、雇用統計を前にしたカレンダーとされる。(日本と英国の休日)
では全体として金利水準が動かなかった中、なぜそんなにショートが溜まったか。
共和系保守派の米国経済は堅調で、ソレを受けて金利は順調にベアスティープするという煽動。
(ここはWMZで一ヶ月前に説明)
この雰囲気はちょうど一ヶ月前がピークだったが、確かにこの頃から債券先物のショートは増えた。でもショートがここでカバーしてしまうのはツジツマがあわない・・。
ソレよりは、スペインの10年が3%を割っている中、世界全体ではトレジャリー不足が顕著になったと観る方が妥当か。そこに、ウクライナ情勢に精通している欧州系が仕掛けたイメージ・・。
(或いは将来的に未来へのECBのQEにぶつけるための玉確保が始まった?)
いずれにしても、債券買いが仕掛けなら、前回同様、数字関係なく、株には売りが入る・・
l.