2014年5月4日日曜日

ジョークの先の真剣勝負




「ヒラリーは災難だったね、靴が飛んできたんだから・・」といいながら、バイデンがその靴を持っている合成写真を紹介するオバマ・・。

返答スピーチでは、「私はあなたのファンです。間違いなく貴方は大統領としてベスト50です・・」とジョークを飛ばす、人気マルチタレントのジョエル マクホール ・・(オバマをいれても、米国大統領は44人しかない・・)

2014年、ホワイトハウス主催のコレスポンデンス夕食会のメンバーは、現役の政治家から業界関係者まで様々。そこでのスピーチは、本人たちを前にしたジョーク・・。

ジョークと言うより毒舌の応酬だが、アメリカでは何をするにもエンターテインメント能力が重要。このような席では寛大だ。

アメリカのエリートは時には敵と味方が入り乱れて和む。でもそれは勝負の時の真剣を磨いているにすぎない。そして一旦ゲームが始まると、アメリカの勝負は熾烈だ。(日本ではこういうシーンはほとんどない。まじめすぎるか、ふざけすぎる印象、)

2016年のアメリカの顔ぶれを見ても、民主党はヒラリーを筆頭に、対抗馬はバイデンとエリザベス ウオーレンを押す動きもでている。

一方ジェブ(ブッシュ)を担ぎたい共和党主流は、TEA PARTYのテッドクルズやランデイーポールなどが足元を掻き乱すの恐れている。

終わった?クリスクリステイー(ニュージャージ知事)は、この宴席では笑いものの引き立て役に徹しているが、これも一流のダメージコントロール・・。

でも万が一、ヒラリーとジェブの対決なら、もうそれは昔のアメリカの終わり。なぜなら、どちらに転んでもダイナスティー支配だ。

この国がダイナスティー支配になるのは、建国の精神の終わり・・。(ニューアメリカンダイナスティーとは、ブッシュ一族とクリントン一派。クリントン一派にはオバマ暫定政権も含まれる・・)

1%を構成するエリート層は、大統領がヒラリーかジェブなら、どちらでも株は上がると安心している。その分大規模な国際紛争の可能性は、この二人の場合は高い・・。

その一方で、エリザベスウオーレンのような弱者救済主義者。或いは、米国に中央銀行はいらないと、FED廃止を主張するTEA PARTYの躍進は困る・・。

日本にとってはヒラリーかジェブが無難だろう。なぜなら、ヒラリーなら、中国を重視し、日本に冷たいシカゴ派は一掃される可能性が高い。ジェブなら自民党と相性がいい共和党。でもジェブは兄ほどイージーではない。ジェブはオバマに近い合理的な考えを持つエリート・・

個人的には、今の1%VS99%の時代にぴったりなのが、本当はロムニーの再挑戦だと思う・・



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