2010年4月14日水曜日

龍馬がいた国の屈辱

国際法上の「公海」の位置づけはよく知らない。だがこちらの朝5時、日本の夜7時のNHKニュースの後半で報道された、潜水艦を含めた中国艦隊10隻が沖縄と宮古島の間の公海を横切ったという話は寝ぼけ状態の脳を呼び覚ますには十分な内容だった。だがこのNHKの報道もおかしい。なぜならタイの動乱の解説の後、長々と米国滞在中の鳩山総理とオバマ大統領の会見で普天間が話題となった事に時間をさきながら、このニュースはさらりと流したにすぎないからだ。

そもそも普天間基地は何のために存在し、何のために沖縄県民は負担を強いられているのだ。そして地図を見ても一目瞭然。「公海」という意味不明の位置づけながら、日本古来の領土である沖縄と宮古島の海域を外国の艦隊が横切ったのだ。それも中国は態々潜水艦を浮上させ、その存在をアピールする様な航行をしたというではないか。

仮に日本を独立国家とするならこんな国辱はない。商業船ならともかく、自国領土内を外国の戦艦が横切る事を傍観するとは。そしてこれを米軍が承知していたなら彼らの存在する意義はなんだ。そういえば普天間問題では自称「米国の専門家」を名乗る岡本何某が日曜討論で、米国が普天間から去ったたら尖閣諸島などすぐに中国の支配下にはいると言っていた。ならばこのニュースに対して彼の意見が聞きたい。一体普天間を含めた沖縄の米軍は何をしていたんだと。

逆に米軍が承知していたならば日本はスターリンとヒトラーに弄ばれたポーランドと同じである。そして仮にこのニュースの意味を日本人が判らないなら、最早日本人は独立国家としては終わった国民である。

ところでそのポーランドの国有機事故の詳細がこちらのニュースで紹介された。シカゴにはワルシャワに次ぐ規模のポーランド人が住んでいると言わるが、在シカゴのポーランド人の事故への関心も高いのだろう。その中で専門家は「パイロットの自殺としか思えない・・」との意見を披露した。

キルギスを含め、ロシアはこの事故に本当に絡んでいないのだろうか。そしてそのロシアと中国の首脳とオバマはワシントンで会談する意味合いは何だ。この核会議が米国主催である以上、米国は水面下でイランを材料に何かを企んでいる可能性を感じる。そしてロシアや中国などの大国は米国との直接的な利害関係の中、表面的には米国に協力をする一方で自分勝手な事をしているのではないか。

中国による日本人の死刑執行や今日の軍艦の航行など、今回のワシントンでの会議の本当の目的がどこかで影響している可能性を感じる。それにしても日本をこんな哀れな国にした我々日本人の罪は重い。そしてその国の政治家が坂本龍馬の真似ごとをするのは米国から見ると滑稽である・・。


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