2012年1月12日木曜日

4億円の経済大国 真マネー原理プロから

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日本では小沢一郎の裁判が始まった。攻防は4億円の政治資金だという。一方大統領選の序盤の米国は、誰がどれだけ金を集めたか。あるいは、これから誰がどれだけ集められるかが話題だ。

なぜなら、米国には「政治と金」という表現はなく、この国は「政治は金」である。そして誰もそれが間違っていると思わない。

選挙からみると、2008年オバマが集め、そしてオバマが使った選挙資金は700億円である。ヒラリーも100億円は使った。そしてマケインは、予備選ではロムニーの100億円に及ばないが(ロムニーは50億円を自費で出した)共和党の代表になってからは300億円を使った。

これだけでも凄い金が集まり、そして使われたことになるが、更に4年に一回の大統領選では470人超のすべての下院議員と、1/3(33人)の上院議員、そして州知事の改選が同時に行われる。

これらすべての候補者が集めて使った集計すると、一体どれだけの金が動き、そしてそれが経済効果になるのか想像すべきだろう。(だから選挙の年は株は上がる?)

そして政治(選挙)に金がかかるのは、昨年オバマと民主党が出した法案が最高裁で否決されたことで益々拍車がかかっている。

オバマは選挙で個人が献金できる金額に上限を儲けようとした。しかし共和党系の判事が一人多い最高裁判所は、オバマ(民主党提出)の法案を否決した。

そこで、この制度で巻き返し図るのはギングリッチだ。ギングリッチは個人資産の200億円と言われるのロムニーに資金力では劣る。米国の選挙は勝ち進むにつれて更に金が集まる構図だが、序盤で苦戦したギングリッチには友人で大金持ちのユダヤ人カジノオーナー シェルダンアデルソンが大口の献金を贈った。

次の選挙となるサウスキャロライナでは、その資金でロムニーを攻撃するネガチィブキャンペーンが始まっている。そのCMはロムニーがハゲタカファンドで大儲けしたとき、買収した会社の社員を首したのは快感だったと言っているシーンだ。

大企業の経営者から支持を受け、自分は反労働組合を掲げるギングリッチがこんなキャンペーンをしてもあまり自分の票にはならない。だがロムニーの独走を阻止することには役立つかもしれない。

いずれにしても、米国は、建国当時、国家予算の2%を給料として初代大統領のジョージワシントンに支払った時代から、ムッソリーニの言う、英雄資本主義(カーネギーやロックフェラー フォード)を経て、今は企業が資金力で大統領を選ぶ国家資本主義の構図だ。

その色は共和党で強いが、4年前、小さな若者の希望の資金が集まり、それで大統領になったオバマも結局は民主党の伝統的な資本家層(金融)の既得権益の渦に埋まった。

まあこれが今の米国の国益のあり方なら、日本人として異論はない。一方で小沢一郎が好きか嫌いかは別に、彼が日本を代表する政治家であることは事実。

小沢一郎の有罪無罪に興味はないが、世界第2~3位の経済大国の日本を代表する大物政治家が僅か4億円の政治資金で問題になっているのをみると、国家のリスク管理、国家運営の大局観からは、日本は何かが間違っていると言わざるを得ない。





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