2007年7月13日金曜日

伝説の日本人

昨日のオールスターゲームはいろんな意味で面白かった。イチローが圧巻だったのは言うまでもないが、Bボンズも、外野まで運んだ自分の打球が失速する姿を物悲しく見ているその目には何ともいえぬ寂しさが漂っていた。

そう言えばどことなしに彼の体形も変わっている。2000年頃の全盛期は、ライトに運べば殆どがスタンドを超えてそのまま海へ。当時の彼の胸部はゴムまりが入っている様に膨らんでいたが、昨日の姿を見る限り膨らんでいるのは下っ腹だった。ステロイドと言うのもはここまで変える力があるものなのか。しかしそれが無くなった時の哀れさも悲惨だ。

今のボンズを通してそんな事を想像すると、正にステロイドだった過剰流動性が止まった後の米国はどうなってしまうのか。FEDはそれをしないまでも政治的ミスハンドリングでそんな事態になった後の米国市場の姿を想像すると寒気がする。まあ今から心配しても仕方がないので、警戒しながらそうならない事を前提にポジションの方向で考えていくしかないのだが・・。

さて昨日のオールスターゲームはFOXが独占したが、そのCMには各社のアイデアが結集していた。そこで自分の目を疑ったのはクワーズビールのCMである。スーパーボールには及ばないものの、アカデミーショーやこの球宴等の単発イベントのCMのスロットも高額。そこでのCMには各社はそれなりのスターを擁し凝った構成で視聴者にインパクトを与えようとする。そして何とそのクワーズCMの主役に抜擢されたのはあの「伝説の日本人」だった。だがそれはイチローではない。

以前ここで「伝説の日本人」として紹介した事があるその彼は、CMでは皆がビールを飲んでいるスポーツバーに突然現れる。その場に緊張が走り、皆が彼を意識すると、店のオーナーがそそくさとバーカウンターの黒板に書いてあったその日のメニューから「食べ放題」の文句を消す。そして伝説の彼は、ニタっと笑いながら、Vサインをしてクワーズを格好良く飲むのである・・。

世界の黒沢も、ハリウッドで中堅までになった渡辺謙も、またイチローですら達成した事がない米国メディアのプレミアムスロットのCMの主役を恐らく初めて務めた日本人とは誰か。それはあの伝説の小林尊氏だった・。何でもよい。この国では衝撃を与えれるほど突出していれば、それは間違いなくヒーローである・・。

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