2週間前から公開され、以後入場者数の新記録を打ち立てているのがバットマンの新作である。実はこの映画にはシカゴの街並みがふんだんに盛り込まれている。バットマンが普通の人間の時オーナーとして君臨する会社のオフィスビルはCBOTのビルを模したものだ。その意味では先物の注文をシカゴに発注した事はあってもまだシカゴを訪れた事のない人にはぜひ見てもらいたい映画である。
ところで、この映画にはヒロイン役でマギーギレンホールと言う米国人女優が出演している。彼女はどちらかというと遅咲き。映画一家に生まれながら、映画によりも一流大学でしっかりとした勉強をしたタイプである。彼女は前の作品で物議をかもした。
オリバーストーンが同時多発テロを再現した映画、「ワールドトレードセンター」で、瓦礫に埋まったまま奇跡的に助かった消防士の妻の役を彼女が演じた際、彼女は「同時多発テロは、米国にも責任がある・・」と言ってしまったのだ。オリバーストーンは常に反体制的作品を作る。この映画は興行的には成功しなかった。
そんな中でベルリンで20万人を集めたという外国人のオバマへの期待は米国が変化する事へ期待の表れだ。今週のエコノミスト誌は、米国は過去の危機「冷戦」「ウォターゲート」「ベトナム」「オイル危機」を自己反省とともに解決策を見出してきた。だが近年の米国は自らの危機の原因を自己反省するより他人に責任を押しつける様になったとしている。
大統領選挙に向け、この状態が改善されない事態、即ち、米国が自己反省の欠如を続ければマケインにもまだ可能性は出てくる。そしてその米国の命運を見て他の世界どう行動していくか、それが世界の運命である。
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