2011年8月4日木曜日

真マネー原理プロを始めた理由

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やれ ドル/円、やれ米国債のデフォルト、やれ株の200日線(チャイートポイント)・・など、騒いでみても本質は一つだ。それはゴールドが買われているように、それぞれが脱米国を淡々と行っているのである。そして「それぞれ」にはスマートマネーの米国人も含まれる。

にもかかわらず、日本の場合、国家の財務を預る人の想像力と決断力はいまだ限定的な様子。やれ(日本が)評価されすぎだの、やれ(円が)消去法で買われているだけだの・・。そんな現象面の解説はどうでもよい。どうせなら時代に逆流しても中国のように固定相場にもどすなどの斬新な話をしてほしい。そんな事はアメリカが怖くてできないというなら、その弱腰を国民に説明すべき。ソレで国民が納得すれば日本はその程度の国である。

一方で今のアメリカ人の中には、この偉大な米国を自分が創り上げたわけではないにもかかわらず、何かあるとアメリカの楽天主義は全能であるかのような広告を打つ人が多い。おそらく日本の首脳や債券投資家はこの妄想を信じる以外の想像力がないのであろう。ただその楽天主義も具体策は限られてきた。偶然今CNBCでは権化のビルクレーマー騒いでいるが、結局彼の楽天もFEDに帰結する。そしてこのFEDは人類の歴史で初めての大実験の最中だ。

ローマから米国まで、世界を支配した国はそれぞれだった。だがどの帝国もニクソンショックまでは金本位制か、ゴールドでなければそれに準ずる限定のモノをマネーとして、流動性に枠をはめていた。それが維持できなると、金本位制をやめ、覇権を次の国に渡す・・。20世紀初頭の英国などはその暗黙のルールに従った。

ところが米国はニクソンショック以後も為替相場という世界を作り出し本質を変えてしまった。それでもバーナンケFEDになるまでは流動性に一定の枠をはめていた。しかしバーナンケFEDはポンジースキームにあからさまに手を出した。空気から造りだしたドル紙幣で自分で自分の債務を買い始めたのだ。ゴールドが上がるのは当然。だがゴールドでさえ万能でない。マネーに秩序が無くなった時、次に何が起こるか。その想像力が生死を仕分ける。

そしてこうなると米国債の発行枠が守られるかなどは本来重要ではない。なぜならまた上限に近づけば同じカブキダンスをやり、再び上限を引き上げるだけだ。そして誰も米国債を買わなくなったら空気から創造したドルで買うだけだ。その頃には今この国がやっている事を流石に日本も理解するだろうが、その時に日本人の貯金は消えているだろう。まああそれもこの国からもらった利益(貯金)をこの国に返したと思えば納得・・。

そういえば昨日香港上海銀行(HSBC)が発表した3万人の首切り発表を考えた。3万人の首切りとは大胆だが、その理由は「地球の成長エネルギーの歴史的、地理的移動に伴う処置・・」というもの。

そもそもスタンダードチャータートなどは他の大手金融機関とどこか違う感じていた。業態は少し違うが、HSBCの大胆な決断には彼らの歴史感が未来へのステップになっている強みを感じる。一方日本は米国に盲目でも中国をとなりに持つ地理的幸運がある。中国アレルギーの米国に洗脳された戦後世代が終われば、自然に世の中も変わるだろう。

日々の金融市場のゲームは前述の本質を見据えた上でのフットワークが勝負。だが米国がこのままなら必ずクライマックスは来る。ではその時に誰が生き残るか。大手金融機関の運用者は失敗しても自分の腹は痛まない。また間違えてもTOOBIGTOFAILである以上は会社も税金で救ってもられるだろう。だが個人はそうはいかない。個人もあくまでも判断は自分でする覚悟が必要。なぜなら自分の頭で真剣に考えた結論なら、ある程度のボラテイリティーにも耐えられるはず。勝算のカギはそこだ。そのための座標軸は提供したいと考えている。これが私が「真マネー原理プロ」始めた理由である




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