2011年8月20日土曜日

辛抱は悪

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上は先週のエコノミストの表紙。ここでは有名なレンブラントの「博士の解剖学」が使われた。だが博士は何かを持っている。意味しているは、欧米の経済はとっくに死んでいて、金融危機以降の中央銀行の処置は、死体に電気ショックを与えただけに過ぎないという本質である・・。そんな中、帰宅するとNHKのニュースで被災した東北の漁師の言葉が流れた。

「俺は海に育ててもらった。そしてその海に全部持って行かれた。ならばまた海に助けてもらえばいい・・。」

今彼に船はない。津波で船は壊れた。だが皆で協力し、秋サケがやってくるころには船が借りられるかもしれないという。その希望を胸に、彼の顔は自信に満ちていた・・。

いつまでもくよくよしても始まらない。厳しい現状を受け入れた潔さは清清しい。一方でその強欲が諸悪の根源でありながら、いまだに助かろうとする欧米の金融。そしてそ政治としてソレを正せない欧米の先進国。

そもそも自然と共に生きる人たちは、経済学の「市場原理」とは無縁のところで実は「市場原理」の厳しさを受け入れている。一方で金融市場。そこでは市場原理は有名無実だった。ならば宇宙のちっぽけな存在でしかない人間として、万物の原則の「市場原理の尊厳」を維持している人々に最後は神の御加護があると信じたい。

そしていよいよ自壊作用の醜態をさらす欧米の市場。CNBCによれば、空売り規制が入ったせいで欧米のヘッジファンドは米銀ををヘッジで売っているという。その対象がまたしてもCITIやバンカメのような負け組。いずれにしても全てが潔さの欠乏からくる現象。つまり自壊だ・・。

昔の米国を勉強した日本人として、レーガン以降精神力の劣化した米国を観るのは本当に嘆かわしいが、今の米国では「辛抱は悪」である。これは今のすべての現象のヒントになるキーワードである。





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