2012年8月29日水曜日

愛妻家はチキン派 




写真はあるモルモン教の結婚式の模様。兄弟同士で結婚5×5。こう観ると悪くない。むしろいろいろ便利かも。それどころか、絆が深まり、簡単には離婚できない。

ちなみにロムニーの曾お爺さんは、奥さんが15人いた有名な人。でもロムニーは一人の奥さんだけの愛妻家である。


確かに金持ちだが、ウォール街のファットキャッツのようなタイプではない。これは、学生時代のフランスでの厳しい布教活動の影響らしい。

してビジネスで成功しても、高級車には乗らず、今も飛行機ではファーストクラスに乗らないという。オバマもロムニーもビーフよりチキン派。典型的なハーバードのエリート・・。

 実は オバマとロムニー本当はよく似ている・・。

2012年8月28日火曜日

OSAKAの衝撃









 
かつて、何かで日本がアメリカを叩きのめした事はあるだろうか。叩きのめされた米国では、日頃日本についてあまり書かないNYTIMESも、スポーツ面でかなりの紙面を割いていた。

何の話か。リトルリーグのワールドシリーズの決勝である。年に一度、ABC全米ネットで日曜日午後に行われるこのイベントは、観ているアメリカ人は自分たちが負けるとは思っていない。

それでも過去負けることは何度かあった。だが、決勝で、日本に、ベースボ-ルで、コールド負けするとは(12対2)・・。逢坂くん(こちらではOSAKA)の3本のホームランは衝撃だった

アメリカがナデシコに負けたときとは全く違う、言葉に窮する解説者たちの反応が面白かった。日本のニュースももう少しこのボーイズたちを取り上げてやったらどうか。

2012年8月23日木曜日

自己反省という自己満足


「外交慣例上ありえない・・」外交責任者がこの言葉を口するのは、科学者が大津波を「想定外」と言うのと同じ響き。慣例をどうするかはストラテジー。ソレが外交ではないのか。今の世界情勢では国連は形骸化する。現代人は、平和組織が「晴れの日の雨傘」であることを学校で勉強した。そして今、世界はソレを実感し始めている。もし日本人がそう思っていないなら、外国は自己責任としか考えないだろう。

そんななか、8月の終戦記念シリーズは、相変わらず、自己反省で自己満足する内容だった。日米戦争が日露戦争の成功体験の延長との失敗論も各論は曖昧。ロシアも米国も当時の日本の国力の10倍以上の大国だったが、ロシアには一撃主義が通じ、米国には一撃主義が通じなかったのはなぜか。これは日本がどう考えたかではなく、アメリカがどう考えるかの分析を日本が間違ったからだ。だがここ徹底的に反省した特集はまだ見ていない。

「連合艦隊」の山本五十六も、「硫黄島」の栗林中将も、米国経験がある二人は米国の反撃を判っていたという。だが彼らの考えが国策の決定に活かされることは無かった。NHKが映像化した「坂の上の雲」も、小説のあとがきで司馬遼太郎が触れた病床の秋山真之の遺言には触れなかった。あとがきでは、いつか日本が米国と戦争をするのではないかという危険性を感じていた秋山は、「ソレだけは絶対に避けよ」と言い残していたと記されている。

日本は米国を知らずに立ち向かい、戦後は米国を盲信している。あそこまで完璧に負け、そして大した代償も無く、米国によって復活したのだから仕方ない。ただ日本人もソレが間違っていることに気づき始めているようにも見える。だが代替案が思いつかず、現実から目をそらしているのではないか。しかし日本人が目をそらしても、目をそらしているその日本の姿は外国からは丸見え・・。

なにやらグローバルにこのパターンが始まってしまった予感・・。

 目をそらしても、現実は変らない・・。 (シリアで凶弾に倒れた山本さんが日本人に残した言葉)
 

2012年8月22日水曜日

戦場のナデシコ



NHKニュースでメダリストのパレードに50万人が集まったシーンをやっていた。まず50万人が銀座の一極に集中してもけが人が出ないのは凄い。また次のニュースでは、昨年一年間を通し、東京ー大阪の新幹線の遅れは合算しても僅か36秒だったという話をやっていた。これも凄い。これらの話は日本を良く知る外国人記者でさえも驚きだろう。

そんな中、日本人女性記者の山本さんがシリアで銃弾に倒れた。所属する「ジャパンプレス」は以前も聞いたことがある。ウェブサイトを観ると記者は今回同行した佐藤氏を含め3名。山本さんは貴重な戦力だったようだ。ただ危ないところにいくのはやはりこのような小規模な組織に属するジャーナリストが先なのだろうか。

彼女を以前に使っていたとする日テレが「ジャーナリズムに銃口を向けた」のは許せないと発表した。だがどこかしらけムード。理由は、だんだんと報道の自由が曲げられていく中で、大手に国家にはむかう力があるのか疑問に感じるからだ。いずれしてもそこまで山本さんをかきたてたものはナデシコに通じる精神ではないか。

そういえば先日プーチンが自分を批判した女性ロックバンドを投獄したことが話題になった。欧米メデイアはどこも反発。アメリカ人でありながら英国在住のマドンナは、プーチンを露骨に批判していた。だが母国のアメリカでは、オバマ政権はいざとなればインターネットを政府が支配する大統領令を出している。またWIKILEAKのアサンジ氏に対するアメリカの執拗な攻撃は、プーチンの弾圧とどこが違うのか。

むしろメデイアの矛盾に慣れている中国は面白い。中国では英国人ビジネスマンを毒殺したとされる元高官の妻の執行猶予付きの死刑が確定した。添付写真はその時に法廷の様子。だが専門家によれば、彼女はほぼ100%替え玉だという。

そんなことは中国人なら言われなくともわかるだろう。中国当局は現在ネットで「替え玉」という検索をシャットダウンしているらしいが、反日シュプレヒコールを上げる一方で、こんな茶番に平気な中国と日本のメデイアはどう対峙していくのだろうか・・。

2012年8月21日火曜日

失望レストラン(真マネー原理プロから)

米国で、今年の第一四半期にスタートしたヘッジファンドの数は304。この数はリーマンショックの前の2007年を上回る。しかし、その内で3ヶ月持たず閉鎖したファンドは232。厳しい生存率だ。

添付したNYTIMSの記事にはヘッジファンドはレストランビジネスと同じ」とある。なるほど。次々に生まれ、次々に消える。

生き残ったファンドには益々金が集まる。だから一流のファンドはとっくに新規マネーの募集はやめている。記事によると、彼らは次世代への引継ぎを図っているようだ。

ならばこれからも「新レストラン」がどんどん生まれる。一流どころで修行したからとって、必ずしも成功するとはかぎらない。大昔、「失恋レストラン」という歌があった。損をするとここでは「失望レストラン」。

だがそこからがアメリカの本番だ。日本では一度失敗すると次は難しい。お金を扱うファンドでは特にそうだ。しかし米国では失敗は終わりではない。

失敗=勉強。失敗したファンドマネージャーに「じゃあ今から投資してやる」と考える人が、金余りの今はゴロゴロしている。

その結果が上のGDPチャートだろう。ドイツでさえやっと、米国だけが2008年のレベルを大きく回復している。ただコレは米国の現実を反映していないと多くのアメリカ人が知っている。

だがこのチャートを見て、High Frequency Economics社 のエコノミストは欧州に次のように警告をした。Japan never fixed their banks. There is a lesson to this.」(欧州は銀行をゾンビにしたままだった日本の轍を踏む)

http://www.nytimes.com/mem/emailthis.html

また日本が持ち出された。ただ彼のロジックでは、米国は金融危機の原因を処罰せず、FEDはその金融にお金をばら撒き、結果名目のGDPを作った。ならばこのエコノミストはソレで米銀はFIXされたと言っていることになる

これが今の米国だ。1930年代の大恐慌の際は、米国はバブルの原因を作った金融を救済しなかった(FEDは資金を供給しなかった)バーナンケ議長はソレを間違いだったとした。

ゾンビ呼ばわれされた日本の銀行はどう反論する。(反論すべき)


いずれにしても、ここではどちらが正しいかはまだPENDINGにしている。なぜなら、LIFE IS HARD(人生は厳しいものである)を受け入れたグレートジェネレーションズと、LIFE IS HAPPY)人生は楽しくなければならない) が当然だと考えるベービーブーマーでは「正しさ」が違うからだ。

どちらが正しいかはいずれ万物の市場原理によってはっきりする。少なくとも来年には答えが出るだろう。それまでは、何かが正しいかと、何が現実かを混同せず、相場と付き合うだけ。



New Hedge Funds Abound, Despite Tepid Industry Performance
By AZAM AHMED
It’s been a rough couple of years to be a hedge fund. Weak performance, enhanced regulation and an aggressive crackdown on insider trading have cast a harsh spotlight on the industry.
Not that you’d know it by looking at the new crop of traders leaping into the profession. More new hedge funds started in the first quarter of this year than in any quarter since 2007, according to data from Hedge Fund Research.
There are many reasons for the surge. The industry, despite disappointing returns, remains a destination for large swaths of institutional money. Pension funds, endowments and wealthy families continue plowing billions into hedge funds every year, swelling overall industry assets to more than $2 trillion. With that kind of money, the economics are extremely attractive for upstarts who think they can raise big sums.

At the same time, talent is fleeing the big Wall Street banks. New regulations put into place after the financial crisis forced banks to close down their proprietary trading desks, leaving dozens of traders looking for their next act. Many of them decided to try their hands at starting hedge funds. New funds are also in vogue as investors tire of bigger, more established managers who have demonstrated lackluster performance.
But the success rate of new hedge funds is low. Those with ambitions to be the next Bridgewater Associates are plenty; those who succeed are rare.Though 304 funds were started in the first quarter of the year, 232 were liquidated in the same period. Most of them are anonymous funds, largely managing the money of friends and family.
The hedge fund industry “is like the restaurant business: everyone wants to start one but they aren’t prepared for the high level of failure,” said Omeed Malik, head of the emerging manager program at Bank of America Merrill Lynch. “One thing the vast majority of the top emerging managers have in common is the three P’s: pedigree, performance and product.”
Among the more prominent new funds created by well-known firms includes one from Renaissance Technologies, as AR magazine reported this week. But a number teams have left bigger hedge funds recently to start their own shops.
Some of these so-called spinoffs are seasoned industry veterans and are expected to attract real money. Others are newcomers who are starting with family cash and may need to prove their mettle quickly if they want to attract other investors.
SAC Capital, the behemoth hedge fund run by the billionaire Steven A. Cohen, has had two groups of veterans leave the firm recently. Such departures are typical for a firm the size of SAC, which has more than 100 portfolio managers, and numerous hedge fund managers can trace their lineage to SAC, a nearly 20-year-old shop based in Connecticut.
Among the new funds are Adams Hill Capital, started by Andrew Schwartz, who was a longtime portfolio manager at SAC, where he ran a highly successful equity fund focused on global resources. He will take with him two analysts and a trader, according to people familiar with the fund. Another SAC alumnus is also heading out on his own. Jos Shaver, who arrived at SAC in 2008, will try his hand again at starting a hedge fund. He closed his fund down during the financial crisis and took his team to SAC, where he has run a stock fund focused on utilities.
John Lennon, 29, left JAT Capital, where he was a senior analyst, to start his own shop, Pleasant Lake Partners. He has hired a former Goldman Sachs partner, David Mastrocola, to be the firm’s president.
Jeff Lignelli left Appaloosa Management, the hedge fund started by David Tepper, to start Incline Global Management this April. A former partner at Appaloosa, Mr. Lignelli has the rare stamp of approval from Mr. Tepper, who made an initial investment with his former employee. The firm now manages just over $100 million.
Even some less-seasoned financiers are trying their skills. Schuster Tanger, a scion of the Tanger family, which built substantial wealth running nationwide shopping outlet malls, is starting a fund at the age of 26. Mr. Tanger, a former Third Point analyst, will team up with Josh Packwood, a former associate at Citadel who was the first white valedictorian of the predominantly black Morehouse College. The new fund, Red Adler, was started with a $30 million initial investment from Mr. Tanger’s family.

2012年8月17日金曜日

THE DREAM ACT 夢という計算 



昨日米国在住の日本人向けに特集が放送された。戦時中コロラド州
知事として日系アメリカ人の苦境を救ったラルフカー氏の話だ。


米国全体が日系人を迫害する中、彼は憲法で保障された人権を守るという信念で、ルーズベルトの大統領令に逆らい、州知事として日系人を保護した。(他州からの受け入れ)結果、州民の反感を呼び、彼は政治生命を失った。


そのごしばらくして彼は亡くなったが、最後まで信念を貫いた彼は、今は最も偉大なコロラド州民として評価されているという。


一方添付の写真は週末シカゴのグランドパークに集まったヒスパニック系の若者たち。彼らは全員アメリカ人ではない。ステータスは不法移民。


彼らは6月にオバマが発表した大統領令「THE DREAM ACT」で一時的に身分が合法化される見込みのある若者たち180万人の一部だ。


「THE DREAM ACT」はヒスパニック票を狙ったオバマの選挙対策である。だから有効期限を区切っている。


メキシコからは毎日バラバラ死体のニュース。その数は異常。米国は麻薬王グズマンを仕留めるため、ビンラデインを仕留めたSEALSを準備したという情報もある。


現在メキシコから米国を目指す不法移民は減っている。だがこの国をを知った若者がメキシコに戻ることはないだろう。


ただ「希望」だったオバマをして「計算」ばかりが目立つ今のアメリカ。ラルフカー氏のような古きよきアメリカの正義は遠い過去になった・・。

2012年8月15日水曜日

日本人とヒューマン(UPDATE)


基本的には個でシノギを削る世界にいる。日本人は自分だけ。だが自分のDNAでは限界があると感じることは多い。ではせめてその経験を活かせないか。それがこのブログをはじめたきっかけでもある。


ところで五輪を通し日本人の組織力は証明されたものの、一部を除き個人の弱さも明らかになった。では組織と個人どちらを優先すべきか。参考になりそうなのが、これもすこし前のNHK特集にあった。シリーズの名前は「ヒューマン、なぜ人間になれたのか」


4回シリーズのこの特集では、ヒューマンとネアンデルタール人の違いが詳しく紹介された。現代科学は、ネアンデルタール人はヒューマン(ホモサピエンス)に比べ強靭な肉体を持っていたとしている。

例として、もし当時オリンピックがあれば、人間はネアンデルタール人に歯が立たないという。ではなぜネアンデルタール人が滅び、弱いヒューマンが生き残ったのか。ソレは社会への順応性だという。

個として強かったネアンデルタール人は狩猟を単独で行い、独立を好んだ。一方でヒューマンは集団で生きることを選んだ。社会ができた。そして、点在したネアンデルタール人は、次第にヒューマンとの戦いに敗れ去ったというのである。


さらに人間社会が発展する過程で、番組はメソポタミア文明で初めて起きた徳政令を紹介していた。「アマギ」と呼ばれた徳政令は、年貢を納められず奴隷となった弱者が開放された瞬間をさすらしい

はじめ強者は、殺す、奴隷にするなどして年貢を納めさせた。だが奴隷ばかりになり、麦の作り手がいなくなると、罰や脅しではどうにもならないことを強者は知った。強者は強欲への自制を余儀なくされた。まさにこれも社会の特徴ではないか。


すこし前に1930年代に起きた「ダストボール」の話をしたが、先週アリゾナで大砂塵が起こった。株の29年の大暴落は20年代の共和党の統治の結果だが、大恐慌はもっと複雑な話である。

貧富の差は限界に達し「怒りの葡萄」を経て米国は社会保障拡充の時代へ入っていった。戦争も偶発ではなかった。このままでは次のアマギがありそうだが、この米国でもロムニーやポールライアンが何を言ってもその方向性は変らない気がする。

なぜなら既に人間は社会なしでは生きられない。そしてなによりも、先進国の現代人は、「LIFE IS HARD」という大原則を忘れている・・。

日本人の優位性はこれからが本番かもしれない。ただ今のところ日本人がイメージする社会は、同類の人が集まった集団という狭義ではないか。ではもっと大きな社会(世界)に対する順応性はどうなる。

そこからはやはり個の力。個として異を唱える力も必要である。急におだてられ、指導者まで行き当たりばったりでは、金メダルまでは到底届かないだろう・・。


2012年8月13日月曜日

ゲームズマンシップ(真マネー原理プロから)

ゴールドマンの金メダル予想は合格点だった。当初日本の8個は少ないと思ったが結果はお見事。また英国の躍進はドンぴしゃりだった。一方大会が終わり、日本のマスコミは日本の金メダル数が少ない事を取り上げているらしい。まあそれはスポーツマンシップゲームズマンシップ努力シノギグッドショットグットスコアの違いなどずっとここで取り上げてきたテーマである。

イギリスは金メダルを取った団体自転車競技で、最初の走者が意図的にクラッシュしてリセットを狙った。スタートで予定通りいかない場合、ソレがチームの決め事だったとを選手があっけらかんと告白したのだ。イギリスは彼がドイツ生まれである事を理由に、彼は英語の使い方を間違えたと釈明していた。

いずれにしても、今回は選手がスポーツマンシップかゲームズマンシップかでメダルの色に差が出た。一方で選手のモラルや抗議に対する大会本部の裁断はダブルスタンダードだった。(中国や韓国は不満ではないか)どこか金融不祥事に対する最近の対処と同じ。その意味ではロンドンらしい大会だった。この大会が何を示唆しているか、モノ作り国家(クラフトマンシップ?)の日本は判っているだろうか・・。

2012年8月11日土曜日

草食サッカー

日韓戦を観て「男たちの挽歌」のチュウユンファを思い出した。マインドでは日本は韓国に負けていなかった。ただ男臭さで差があった。グランドの状態が酷く、パスワークは最初から無理だった。「なら俺が一人でシュートを決めてやる・・」という野蛮な行動は、最後まで見られなかった。

組織は優秀でまじめな人で構成するのは基本。一流企業では品も大事だ。準決勝までのデイフェンスはそれに魔力までが加わっていた。日本の組織力が世界で花開いた。しかしメキシコ戦で一点が入り、魔力が消えると日本は攻撃でも自信を失った。日本の力を評価していた米国人解説者は首をかしげた。

では組織が機能しない局面はどうする。そこが指揮官の真価。ただ五輪男子を指揮するのは難しい。ナデシコにはチョイ悪?の佐々木監督の勝負勘がいつもバックにあった。だが成長期にある男子の監督は、持ち駒を使い切る勝負勘と、未知の勢いをとめないコーチ力の使い分けが必要だ。

まあメダルを逃したが、監督を責める人はいないだろう。やはり草食男子のサッカーはデリケートだった。だがせっかくの宇佐美投入も、あの時間からでは遅い。その点で準備をしていたはずのセカンドプロトコールへの切り替えに物足りなさが残った。其処は勝負勘。関塚監督はきっと生真面目な人だったのだろう・・。

がんばりとシノギの違い

あれほどナデシコを応援しながら、あのハンドで暴動が起きない日本。戦争を仕掛ける国は内政上の理由で戦争を決断する。ところが日本の国防のトップは、外国のトップが現実に領海侵犯をしている中で、外国の内政上の問題には口を出すべきではないと発言した。

見方を変えればこれは世界史上の珍事。古今東西の世界の歴史をみても、今の日本以外でこんな国防のトップいないだろう。ならばこの人を国防のトップには任命したこの政権も世界史上のジョーク。この発言は、総理大臣が毅然とした態度を取るといった直後の話だ。ロムニーにもバカにされ、それで抗議もしない日本。日本もここまでくればたいしたもんだ。

ところで、まじめにがんばることと、命を懸けてシノギを削ることの違いは、今の日本では判らないかもしれない。スポーツでも、金メダルと、銀銅の違いはここにあることは明白である。

日々アメリカというシノギの国の中で暮らしているので、個人的には日本が前者の国でずっといて欲しいとの思いがある。だがそのためには、国家の指導者はグローバルなシノギに勝っていかなければならない。その覚悟のある政治家は日本にいるのだろうか・・。



「何やってんだ、この野郎。命を懸けて戦え・・」     アニマル浜口。読売WEBから

2012年8月10日金曜日

スポーツ美談とは、

敢えて日本の放送で女子サッカー決勝を見た。結果は妥当。米国はカナダ戦の疲れがのこり、珍しく得点チャンスは日本の方が多かった。

日本の失点はイージーミス。純正にサッカーの試合としてみればナデシコはかなり下手を踏んだ。だが試合が終わると、日本の解説は異常なまでの美談での締め括りだった。

しかしここまでの美談で締め括る必要が本当にあるのか。ならば金メダル予想などやらないほうがいい。常勝のチームなら、解説はなぜ負けたのかが先に来る。オリンピックにのめりこまない米国でもメデイアはそのレベルだ。

ずばり、米国では勝負に勝たず美談は成立しない。その意味ではこの試合、WE SHALL WINで勝ったアメリカが日本に残したメッセージは、まだ日本に伝わっていない・・

2012年8月7日火曜日

WE SHALL WIN


今アメリカVSカナダ戦が終わった。カナダが何度も先行し、アメリカが粘り強く追いつく手に汗握る展開だった。心のどこかでアメリカが負ければナデシコに大きなチャンスが転がりくると思いながら、ただそれではナデシコも真の王者とはいえない・・という複雑な心境で観ていた。

それにしてもカナダはよくがんばった。ワンバックVSシンクレアの猛女の戦いは完全にシンクレアの圧勝。そしてナデシコとの決勝戦とも違う123分の肉弾戦の末、勝負を制したのは米国だった。

続くバスケットの解説する予定だった元NBAのダグ リバースは、サッカーが延長になったのでそのままこの試合を見たらしいが、「サッカーがこんなに面白いスポーツだとは思わなかった・・」とそれこそ面白いことを言っていた

彼は、今回のオリンピックのチーム競技では、このサッカー女子が一番興奮したと言っていた。そして勝利インタヴューに応えたワンバックは、「私たちは日本に勝って金メダルを取るためにここにいる・・」と言っていた。

米国の歴史で、パールハーバーからフィリピン陥落までの米軍のセットバックは、「カンバックアメリカ」を盛り上げる材料に過ぎない。彼女の言葉からマッカーサーが、I WILL RETURNと言わず I SHALL RETURNと言ったことを思い出した。

米国の勝利が「意思」ではなく「運命」であるかようなこの言葉からは、「世界はアメリカのために存在する」というアメリカイズム(造語)を感じる。

ならば日本の男女のサッカーには是非金メダルを取って、この歴史を変えて欲しい。そうすれば、日本の失われた20年が無駄でなかったことが証明されるだろう。

2012年8月2日木曜日

メダルと国力

この話は前回北京の時にしたが、ゴールドマンサックスが認めるように、メダル獲得数が国力を現すなら、それは金メダルの数か、それともメダル総数なのか。実は北京から米国はメダル総数を基準に報道を始めた。

日本を含め、世界が金メダルの数を基準にするIOC方式を採用しているのに、米国はメダル総数を基準にするようになったことは違和感だった。そして今回米国は、独占放映するNBC筆頭に、3大ネットワークのABC・CBS。 更にWポスト NYタイムス WSジャーナルの3大紙、そしてFOXチャンネルとスポーツ専門チャンネルのESPNのすべてでメダル総数方式である。この米国でここまでメデイアの足並みにがそろうことはめったにない。(実はここが最大のニュース)

そしてこの報道をずっと見ていると不思議な気分になる、なぜなら女子柔道でも絶対的金メダル候補がバタバタ負けた日本が二日目から ずっと3位にいる。今日も日本の3位は磐石である。


ある意味さすが米国である。北京の前から米国では金メダルで中国に負ける予想が出ていた。事実そうなった。しかしメダル総数ではかろうじて中国を上回った。しかし今回はこのままではメダル総数でも中国に負ける可能性が高い。恐らく世界が直面しているのは、世界の構造が変る数百年周期の狭間。

だが米国に戦争で負け、その米国にチョコレートをもらってしまった人々がまだ健在で、そして米国がバブルに向かうレーガン後に米国に留学した人々が舵取りをしている今の日本は米国を盲信している。ならば日本はこのオリンピックからは世界基準の金メダル基準法式をやめ、米国方式を採用した方がよい。


そして世界3位のスポーツ大国=国力3位の大国として自分を鼓舞し、軍事も含め、世界の中でその役割を果たせばよい。そうすれば自然にデフレは終わる。まあソレをしないのが日本だ。それもよし、だがもしかしたら日本はこの米国の悪あがきにも気づいていないのかもしれない・・。
<米国方式>

Olympics Medal Count

CountryGoldSilverBronzeTotal
People's Republic of China179430
United States of America118928
Japan241117
Germany38213
South Korea62412
France53412
Russian Federation24511
Italy3429
Great Britain
< IOC標準 >

Medal count

RankCountry GoldSilverBronze Total
1 179430
2 128929
3 62412
4 53513
5 4015
6 38213
7 3429
8 3003
9 241117
10