フジTVの報道番組に出演したある民主党議員が、42年前に会田雄次氏が京都大学を卒業しようとする未来のエリートに向けていった言葉を紹介していた・・。要旨は、「君達が社会にでて指導者になろうとする頃日本は危ない。なぜなら今の日本人は大事な3つの事を学んでいない。一つは歴史。二つ目は信仰(宗教ではなく、人間の生死の尊厳)そして三つ目は、人としての道、道徳である・・。この三つを学ばない国家は滅びる・・。」会田氏はそう言って卒業生を送りだしたとの話を聞いた。
ところで、データの話をすると、昨年の国防費世界1位は米国で500ビリオン(50兆円)。米国がどの程度突出しているかというと、近年米国は中国やロシアの国防増幅に文句をつけるが、2位の中国はまだ100ビリオンである。
その米国は、サブプライムのどさくさにまぎまぎれて550Bの予算教書を提出した。そこで、「ある男」の話をどうしてもしなければならない。「その男」はフォード政権時代に頭角を現し、政権内にいたラムズフェルドに可愛がられた。そして政権がレーガンから親父ブッシュに引き継がれると、第一湾岸戦争では防衛長官までになっていた。
そして、近代兵器のデモンストレーションとなった湾岸戦争が終ると、防衛省のビジネスの民間へ移転が促進された。それまでは戦闘機の入札でグラマンとマクダネルダグラスが争うのが防衛ビジネスの代名詞だったが、最早F22を撃ち落とす様な敵国は存在せず、予算の分配先広範囲に米軍の補完ビジネスに担うハリバートンという複合企業に主役の座が移った。
結果、親父ブッシュの政権が終わると、それまで年収1000万円の政府の役人だったその男は、年収40億円のハリバートンのCEOに迎えられた。そして息子のブッシュが大統領になるとその男はハリバートンのCEOから今度は副大統領に事実上横滑りした。
米国の大統領の歴史でMBAの出身者はこのブッシュが初めてなら、民間企業のCEOからそのまま副大統領に収まったのも「この男」が初めて。この事実が、ブッシュ政権とはどんな政権か、その本質を如実に物語る。そして、イラク戦争が始まるってから、一番もうかった民間企業かは言うまでもなくハリバートンである。
こんな話に比べれば、日本の防衛庁を牛耳ったとされる守屋氏などは小物。チャップリン流に言うなら、だから彼は捕まったのだ。いずれにしても、冒頭の会田氏の国家論が正しければ、FAITHLESSのこの国の未来は暗い・・
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