2014年10月9日木曜日

テスラの理由、100年前の幻のノーベル物理学賞

          


日本人がノーベル賞をとるのは素直にうれしい。

ただあまりにも大騒ぎの日々が続くと、アメリカ人がノーベル賞をとっても報道するだけで、
当前の如くやり過ごすこの米国との違いが鮮明になり、かえって日米の差を感じてしまう。

同じような差が日韓の間にもあるのかもしれない。最近の韓国は、政権が反日を演出する度合いが高まっている。北朝鮮もなにやら不穏な動き。暫く朝鮮半島からは目が話せない。

一方中国は、周りが騒いでいる一方で実態はどうなのだろう。香港は一つの試金石として、中国は日韓とは比較にならない世界史的超大国の懐の深さがあるのが持論だ。

そもそも一党支配や共産主義は、中国4000年の歴史の中で僅か60年の姿。今後いかようにも変わるはず。今の日本人が今の中国をみてその本質を見切ったような事を言うのは呆れる。

中国の経済指標は信用できないが、今年は購買力平価のGDPでついにアメリカを超える。中国が超大国として復活する方向性に大差ないだろう・・。



そういえば、ノーベルがダイナマイトを作る上で基になった火薬の発明は、春秋戦国時代の范蠡が最初という説がある。范蠡のような逸材は、自分の乏しい西洋史の知識のなかでは存在しない。

そのノーベルは、殺人兵器を作った自責の念でノーベル賞を設立したのは有名。だから平和賞が最も重視されるという意見もあるが、平和賞が一番難しい賞であることは言うまでも無い・・。



ところで、今回ノーベル物理学賞の受賞で、王室アカデミーは「20世紀は白熱電球が照らし、21世紀はLEDが照らす」という粋なコメントをした。

そこで、スティーブジョブズ亡き後、時代の寵児といわれるイーロン・マスクが、自分の電気自動車の会社名をなぜテスラとしたのか興味を持った。

理由はわからない。ただマスクは伝説のニコラ・テスラを尊敬しているのではないか。

米国の経済史では、エジソンは高度な数学の知識がなかったが、弟子のテスラにはあり、それが白熱電球以降、エジソンが直流に拘ったのに対し、テスラは交流を生み出すことが出来たという説がある(電流戦争)。

そして面白いのは100年前のノーベル物理学賞(1915年)。この時はエジソンとテスラの二人に贈られる予定だったという。ところが、憎みあう二人は、ダブるでの受賞を拒否。結局二人にはノーベル賞は贈られなかったという。

その後エジソンとテスラの電流戦争は、ナイアガラでの大型発電事業とシカゴ万博での照明競争でテスラの交流が勝利。結局エジソンのGEも交流へ転換した。

しかし、天下のJPモルガン本人をスポンサーにしたエジソン(GE)と、資金力で劣るウエスチンハウスをスポンサーにしたテスラでは、ビジネスでの勝負は歴然だった。

イーロンマスクが、そんな悲劇の大天才の発明家のテスラを社名したのは、なんとなく彼らしい。



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