2014年10月26日日曜日

ボノボとチンパンジー、最後の楽園への進化と退化 

       



まず驚くのは番組のクオリティの高さ。シーズン2の初回は間違いなく世界レベル。単なる動物モノではなく、DNAが人間と1%しか違わないチンパンジーとボノボの違いの分析は、今の人間社会が抱える様々なテーマとオーバーラップしていることを感じさせる。

生殖のためではなく、メスがオスを受け入れたボノボ。そもそもヒト以外でそんな動物がいたのは驚き。ボノボは発情期以外にも交尾が出来るようになり、オスの闘争本能が薄れたという。

すると群れの中でメスの地位が上がり、ボノボ社会は男女対等で平和的になったという専門家の分析。まさに今の日本が目指している社会?

一方強いオスが複数のメスを支配し、闘争心が強く、時に残酷な共食いをするチンパンジーは、首切りも平気な一部の人間を彷彿させるが、チンパンジーとボノボを別けたのはコンゴ川だった。

乾燥期、類人猿の一部が川を渡り、やがて川が復活した。その後は混じりあうことなく、食べ物が豊富な南にはボノボ、環境の厳しい北にはチンパンジーが残ったという。

人間も、戦後、西側先進社会はリベラル化した一方、地球にはまだチンパンジーの群れのような社会もある。そして今はこの二つの社会の軋轢が目立ってきた。

もちろん支配国家アメリカの民主主義は揺らがないが、アメリカ自身、人権以外の価値観では、チンパンジー型とボノボ型が混在している。

個人的には、社会の進化・リベラル化は、固の生命力の退化に繋がるとの考えだ。よって混在と言うより、同化してしまう傾向が強い日本は、いい意味でも、悪い意味でも、最後の楽園になる可能性が一番高いとみている。

嫌なら、そろそろ本気で混じること(移民)を受け入れるべきだろう。


             二足歩行するボノボは人間にそっくり

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