2015年2月6日金曜日

安倍批判を批判する人への批判

          
           盟主への覚悟を決めた?ヨルダンのアブドーラ国王

弱虫リベラルの平和ボケについては、過去ここでかなり否定的に書かせてもっらたが、一方で、人質事件での安倍総理を批判する人を批判する意見にも違和感。
まず人質事件の犠牲者ついて触れるつもりはない。米国からの観点で日本を語るとき、ミクロの視点では意味がないからだ。ただし国として人質事件への対応は、①日本政府の力量ではアレが限界だった、②誰かの判断ミスがあった ③今後の展開をにらみ意図してやった・・どれに一番近いのか、日本国民は知る権利がある。
検証は未来の有事に備えるため国として必要。其れを追求する国会議員を、テロに味方している・・という理論で批判するのはおかしい。
さらに、明らかに親米のまま、反中反韓をいうのも矛盾。自分にも反韓感情はあるが、米国に住んでこの国の政治への影響力で、日本は韓国に及ばないことを実感している。
だから、日本が最初にやることは米国から独立すること。そのために憲法改正や、日米安保の見直しは必要。日本は自分で自衛する気構えが必要なのだ。
今のままなら、対中韓で米国は日本が期待するような味方はしないが、日本がアメリカの庇護を卒業すれば、米国は日本が大事なので、日本の味方をするしか選択肢がないと思う。
そして今の雰囲気で未来の米国を決め付けるのもリスク。1930年代前半、次の戦争の準備として新たな仮想的国を、ナチスドイツではなくチャーチルの英国として作戦を立てた共和党軍関係者たちがいた。その一人がマッカーサー。
(証拠として彼の作戦資料が残っている。背景はフォードやGEなど当事のビッグビジネスのお得意さんはドイツだったことと、この時点でドイツが最大の移民勢力だったことなどが考えられる。しかしルーズベルトはチャーチルに懐柔され、ヒトラーのユダヤ人の虐殺、中国に侵攻した日本の伊独との同盟が世論の方向を動かした・・ )
いずれにしても、米国はサウジ王室を中心に、アラブの利害の調整を任せる戦後の手法には限界を感じている様子。エジプトも何か起こりそうだが、残り2年のオバマ政権からは強い方向性が感じられない。
ただオバマ後のシナリオで、共和党はISIS撲滅に乗じ、今度こそアサド政権を潰し、まずイスラエルに隣接するシーア派の憂いを消したあとイランを攻撃したい欲望を露にしている。(共和党候補者たちはシオニスト。ヒラリーもそれほど乖離はない。)
参考 http://www.washingtoninstitute.org/uploads/Documents/pubs/PolicyFocus138_Smyth-2.pdf

安倍さんは、この共和党関係者から吹き込まれたのだろうか(CIAやシンクタンク)。この人質事件で日本は米英イスラエルに加担した国家に躍り出た。だが2016年の大統領が、ヒラリーでも、ジェブでない可能性はそれなりにあると思う。


別件だが、安倍総理が、米国の教科書が日本に関して嘘を教えていることに愕然としたとあった。事実なら、総理が今頃そんなこと知ったことに愕然。外務省など総理に情報を入れるべき関係者のレベルの問題として、対米でさえこの程度の情報収集力で、なぜ日本が中東問題に独自にコミットできるのか。

個人的には、しばらくは独仏などの動向を参考に、国際情勢での発言力を増すために力を蓄えたほうが、本来安倍さんが目指す理想の日本には近いと思う・・。

ところで、添付は軍服姿のアブドーラ国王。米国から帰り人が変わったようだ。いうまでもなく、この人がムハンマドの正当な血脈。その意味では本来はサウジ王室ではなく、この人がアラブの盟主でもおかしくなっかったはず。
オイル産出量を軸としたアラブの力学は、シェールのアメリカには最早それほど意味はない。ISISとシリアが片付いたら、この人を「溥儀」して、米英やイスラエルの意向に沿った、新しいアラブとの関わりもありかもしれない・・



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